《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》幻の島1

日差しが、照りつける中、マリーは目を開ける。

「暑い....」

ルーファスもライルも知らないに眠りに落ちていたようだ。マリーは二人のを揺すると

「二人とも起きてっ!」

二人は目を覚ます。

「マリーか?」

「はっ、申し訳ありません。私も目を閉じてしまいましたっ」

「ライル、いいわよ。お互い様よ。それより見て!島が見えるっ」

「そうでございますねっ」

小型船は、岸までは淺すぎて、船を定著出來そうにない。

「私、泳いで岸まで行って參ります」

「ああ、頼んだぞ」

ライルは船から飛び出すと、飛沫を上げて泳ぎ出す。

「ルーファス、知ってると思うけど、泳ぎだけは苦手なのよ。それに、この服じゃね....」

「じゃあ、これでどうだ?」

ルーファスはポケットから小さな服を取り出す。

「これって.....」

「ああ、そうだ。マリーは著たいって言ってただろ?特注で作らせたんだ」

「あの急事態でこれだけは持って來たのね」

「役にたったな」

マリーは、真っ白なビキニを広げる。

「ルーファス....あんた....」

ルーファスは期待に満ちた顔をしてる。ドレスで泳ぐよりはましだ。

「もうっ、後ろ向いてっ」

「何故だ?」

「いいからっ」

マリーは、ルーファスを後ろを向かせると、著替えを始める。

「いいわよ」

ルーファスは、マリーを眺め、手で口を押さえる。

マリーは、日本では平気だったのに、こっちだと恥ずかしさが倍増する。

「破壊力が凄すぎる.....」

ルーファスは首を橫に降り

「いかんいかん。今はそんな事を言ってる場合ではないな」

「ルーファス?勘弁してよ?」

「も、もちろんだ。だがライルに見せるのもなんだな」

「大丈夫よ。ライルはテレサが好きなんだから。それに、昔しだって仕掛けくらい、沢山あったでしょう?」

「そうなのか?全く気が付かなかったな」

ルーファスは上著をぐと、

「マリーは俺の肩に捕まれ。俺が泳いで行くからな。その前に、船を寄せるだけ寄せるぞ」

船に備え付けのロープを船に縛る。

「じゃあ、私がこのロープ引っ張るよ」

「待て、マリーの腰に巻くのがいい」

ルーファスは、マリーの腰に手を回す。

「きゃっ」

「おいっ、変な聲出すな。我慢が効かなくなるだろ」

「ごめ~ん。くすぐったかったんだもん」

「行くぞっ」

二人は海に飛び込む。ルーファスは岸目指して泳ぎ出す。

「ルーファス、大丈夫?」

「ああ、これくらいなんて事ない」

マリーは、ルーファスの男らしい所に心をしていると、足が屆く所まで著た。

「ルーファス、もう足付くかも」

ルーファスはマリーの腰に巻いてあるロープを外すと、マリーを引き寄せる。

「ご褒だな」っと言って、マリーに深くキスをする。

「んっ、ふっ」

ルーファスはをペロリとなめる。

「んもう、油斷も隙もないんだから。でもありがとう」

ルーファスとマリーは岸に上がると、ライルが近寄って來る。ライルは顔を真っ赤にさせながら

「マリー様.....」

「ライル?」

「やっぱり、こうなるよな。ライル向こうを向いておけ」

「か、かしこまりましたっ」

ルーファスは船まで洋服を取りに行くと、マリーに渡す。マリーは急いで著替えを済ませる。

「ライル、もう大丈夫よ」

「マリー様、あの服はいったい?」

「ああ、あれね、日本では皆著てるわよ?」

「あの小さな服をですか?同然。むしろよりひわい....あんな服を全員が....」

ライルはいったいどんな想像しているのかと思ったが、面白ろかったのでそのままにしておこう。

「それより、これからどうしよう。船が通るのを待ってのろしを上げる?」

ライルが、おずおずと言いずらそうにしている。

「あの、ジル殿を呼べば宜しいかと....」

「あっ!気が転してて、全く思いつかなかった」

ルーファスも

「そうだな。すっかり忘れてたな。だがジルの指、俺は船に置いてきてしまった」

「私は拐事件以來、常に付けてるようにしたから...ないっ。指が無いっ!さっきまではしてたのよ?」

マリーは、海にり探すが、どこで落としたのか検討もつかなかった。

「マリー、もういい。ドレスが濡れるぞ」

「でも、確かにこの近くに落ちてるのは間違い無いの」

「後で、ライルと探すから、それよりまずはこの島に水があるのかを探す」

目の前には、ジャングルのような森が広がっている。

「マリー、俺達で森にるから、ここで待っててくれ」

「嫌よ。私も行く」

マリーは、ルーファスを瞬きひとつせずじっと見つめる。ルーファスはため息をつき

「分かった...だが決して無謀な事はするなよ?約束出來るなら連れていく」

「分かったわ」

三人はジャングルの中へと足を踏みれる。まだ晝にもなっていないのに、ジャングルの中は、薄暗く、それに気溫も夏のように暑い。しばらく歩いていると、ガサガサっと木の枝が揺れる音がした。じっと目を凝らしていると、一匹の小さな白い猿が木から木へ飛び移っているのが見える。

「猿もいるのね。ちょっとかわいいかも」

猿は何かを持っているようだ。マリーは咄嗟に

「あ、あの猿が持ってるのってっ!ジルの指~!」

マリーは急いで猿を追う。

「待てっ、マリー走るなっ!」

ルーファスの約束などとうに忘れて、無我夢中で追いかける。ルーファスとライルもマリーの後を追う。

そして、マリーは、急に立ち止まる。

「マリー、どうした?」

マリーの目の前に、褐をした、長い黒髪の綺麗なが立っていたのだった。

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