《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》幻の島4

マリーは仕事も一通り終わり、部屋に戻ってくる。

「ふ~。久しぶりの仕事だから、くたびれたわ。アルトの城の皆にも、お禮言わなきゃね。こんなに重労働なんて思わなかったわ....」

マリーはベッドにゴロンと寢そべる。

「マリー様、戻りました」

ジルとライルも戻って來る。マリーはベッドに腰かけると

「ライル、ジル、お帰り。マリー様はまずいわ。ここではマリーと呼んで」

「いや、しかし....」

「一時よ。気にする事無いわ」

「はあ、マ、マリー....」

「いいわね。それでお願いね。素がばれたらどうなるか、分からないもの」

「かしこまりました」

「ライル、何か収穫はあった?」

「ええ、しですが。どうやら、ルル姫は、従兄弟の婚約者がいるのてすが、どうもその者と結婚したく無いらしく、この島の魔師に、運命なる人を呼び寄せるを行ったようです」

「まさか?それで嵐が?そんな事が出來るのかしら?」

するとジルが

「この辺り一帯にはかけられるんじゃないかな?ルーファスが乗った船が通ったとしたら、可能は無くないよね。この島に結界を張れるくらいだもん。相當な力の持ち主じゃない?」

「でも運命って言わなかった?」

「それは、偶然だと思うんだけど.....」

「むむむ。じゃあ、ルーファスとルル姫がに落ちるわけ?」

「まさかっ、ルーファスはまりにベタ惚れなのに。それは無いんじゃない?」

マリーの顔がみるみる険しくなる。

「浮気確定ね.....」

ジルは、まずいと思い、ライルの後ろに隠れる。

「マ、マリー様、まだ何も決まった訳ではありません。早まってはなりませんっ」

「ライル、マリーね。三度目はないわよ....」

ライルは唾を飲み込む。

「か、かしこまりましたっ。マリー」

「よろしい。こっちはね、スージーが言うにはね...」

マリーはスージーから聞いた話しをする。ジルが

「どうしても、この島から出したくないみたいだね。何か隠してる事があるのかもね」

「そうなのよ。これも何かヒントがあるかもしれないわね」

「そう言えば.....」

ライルが

「今思い出したのですが、リックは10年前位、突如城にやって來まして、當時はそれはもう疲れはてた様子で。なんでも船の事故に遭い、妻と離ればなれになってしまったとか」

「それ、本當なの?てっきり気ままな獨り者かと思っていたわ」

「リックは、この國の者では無いけど、流れついたのがここで、帰っても誰もいないから、料理人として雇ってしいと。それで料理を作らせたら絶品でしたのでそのまま...」

マリーは考える。

「おおいに、ありえるわね....もしスージーの言っていた旦那がリックなら協力を得られそうね」

「ええ。そうですね」

「引き続き、宜しくね」

「かしこまりました」

「とりあえず、今日はもう休みましょう」

マリーはベッドでライルはソファーで橫になると、目を閉じる。慣れない仕事からマリーはそうそうに、眠りに落ちる。すると、真夜中に

「マリー、マリー」

とルーファスの呼ぶ聲がした。マリーは起き上がり、ドアを開ける。ライルも目が覚めたようだ。

「あら、いらっしゃい....」

マリーは嫌味たっぷりに言うと

ルーファスはガバッとマリーを抱きしめる。

「マリー、すまんっ」

「何で謝るのよ?やましい事でもあるっての?」

「違うっ。斷じてそんな事は無いっ」

「それで?」

ルーファスも必死だ。

「マリーが妻だと知られたら、どうなるか分からないと判斷したんだ。やはり言わなくて正解だった。ルル姫は俺の事、運命の人だと信じこんでいるようだ。しかし、ルル姫には許嫁がいるんだ」

「そこまでは、知ってるわよ」

「流石だな.....」

「で、に落ちたわけ?」

「バカな事言うな!俺はマリー以外すはず無いだろ?」

「どうだかね....」

本當は、ルーファスは浮気などしないとマリーは分かっていた。ちょっと意地悪したかったのだ。

ルーファスは、言葉では、マリーに敵わないと思い、マリーを力強く抱きしめると、深いキスをはじめる。

「んっ、ふっ....」

ゴホンっ。

ライルが咳払いをする。

「ライルも一緒の部屋なのか。マリーしか目にらなかった。しかしなんだな....」

ルーファスの顔は、渋くなる。

「も、申し訳ありませんっ」

ライルが謝ると

「しょうがないでしょ。私達、使用人だから」

マリーはルーファスを軽く睨むと

「マリー、しばらくの間はそのままでいてくれるか?」

「そのつもりよ。でも、浮気したら、分かってるんでしょうね....」

ルーファスはマリーにおでこを引っ付け

「バカだな。そんな事はしない....」

「分かったわ。でもルーファスも気を付けて、この島し危ないじがするから」

「ああ。分かっている」

ルーファスはマリーから離れると

「ではな、毎晩來るからな。ライルくれぐれもマリーを宜しくな」

「うん。ルーファスもね」

ルーファスは部屋を出ると、客間に戻る。

「何もなきゃいいけどね.....」

マリーはそっと呟き、ベッドに潛るのだった。

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