《人間嫌いな俺とビッチな》鍋島家の休日
 
世の中で何が1番好きですかという質問があると
する。俺ならきっとこう即答するだろう。
「休みの日です」
とな。
 今週も自宅で平穏な土日を過ごせると思って
いた。數時間前までわな、、
――――――――――――
「睦月~買い行きたいんだけど付いてきて
くれない~?」
「今週はいつもより忙しかったから外に出たくない」
「そんなこと言わずについてきてよー」
「絶対に行かないからなー!」
「ふーん、誰のおかげでここに住めてるのかなー?答えがわかったら1時間後にはでるから
下りてきて。あとボサボサ頭で出てきたらタダじゃおかないからね」
――――――――――――
というわけで俺の貴重な2日間の休みのうち、 1日は姉貴によって潰されたわけだ。
髪ののことまで持ち出されてしまっては
セットするしかない。
顔が隠れるから便利だとばしていた前髪を
上げ、アップバンク風にしてみた。
これなら姉貴も文句は言わないだろう。
「準備できてるよね?睦月行くよー!」
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「はいはい、今出るから」
ブツブツ文句を言いながら俺は玄関まで下りる。ただここから先は何も言わない。
なぜなら、姉貴を怒らせる方が後々厄介なことになるからだ....
「ふーん、髪型いいじじゃん。學校の日も
そうしていけばいいのに」
「それは無理だな。キモい顔がみんなにさらけ出されるのは避けたいから」
「素の顔立ちは私に似て悪くないんだから自信持てばいいのに」
「冗談はよしてくれ。自信持てる顔ならあの時、いやなんでもない。はやく出発して」
「はいはい、食品とし服見たいからショッピングモールに行こうかっ」
……
「これも買い~睦月これも持っといてー!」
「はいはい....」
結局こうなることはわかってたから乗り気じゃなかったのに....
買いになると、いや、それ以外でも姉貴は
人の扱いが荒い。お世話になってる以上文句は言えないが、絶対にこれだけ荒かったら彼氏はできないと思う。
そもそも、今彼氏がいるのかすら知らないわけだが、、
「……の話でしょ!」
し離れた場所から大きなび聲のようなものが
聞こえた気がする。
 こんな休日に元気な奴もいるもんだな、、
……「よーし買い終わり~!次は食料品買いに行こうか」
「姉貴、今日は絶対冷しゃぶがいいな」
「考えといてあげるわ」
そう言ってしゃぶしゃぶ用のおをカゴにれる姉貴。
俺は買いついてきてよかったとじてしまった。
……
そんなこんなで気づけば帰りの車。
 冷しゃぶが食べれることへの喜びをじる弟の俺と服が買えて機嫌のいい姉の有棲。
どちらも終わる頃にはいい休日という想に
なるのはさすが兄弟というわけか....
*********************
今日は流石にたいぎかったなぁ....
そんなことを思いながらショッピングモールの中を雫、心とその他の取り巻きで歩く。
「ねえ萌、鍋島の方はどうなの~?」
「どうもこうもないわ。全然無反応ってじ
かなー?」
本當はちょっと楽しかったけど、後々が面倒だしここではそういうことにしとこう。
「果たして鍋島は萌に惚れるかなー?」
「でもここまでは作戦通りだし?」
「案外、強気なのね~まっ、萌に言い寄られて惚れない男はいないよね。はやく惚れて振られる様が見たいものね~」
「たしかにはやく見た~い!」
みんなが口々に好き放題言う。
 
今まではあまり気にしてこなかったがグループというのは都合が悪いことも多い。
 
ま、でも罰ゲームに當たってしまってから、
それをじるようになるのは私の都合が良すぎのかもしれないね、、
「ねえ、あれもしかして鍋島?」
突然グループの1人が鍋島の名前を呼ぶ。
「あれ本當で鍋島ー?髪セットしてるし人なの人と歩いてるよ~」
「あーほんとだ!でも雰囲気的に高校じゃなくなーい?」
「じゃあやっぱり彼なのかなー?」
「なるほど、だから萌が振られたんだね」
....鍋島が言ってた人を好きになることはないっていうのは彼がいるからって意味だったの?
それならそうと最初から言ってくれたら、、
なんだか私だけムキになってて馬鹿みたいじゃない!
「萌ずっと黙ってるけどどうかした?」
「もしかして鍋島のこと本當に好きになってたりした?」
「さっきから好き勝手みんな言ってるけど
そんなわけないじゃない!いいわ!鍋島に彼がいても居なくても私が惚れさせればいい話でしょ!」
「う、うん。萌がしたいようにすればいいよね?」
「そうだね、、なんか好き勝手言ってごめんね」
「私こそいきなり大聲出してごめん。でも
罰ゲームでこうなったけどみんなにも最後まで見屆けてしいから!」
言葉とは裏腹に私の腹のなかは沸々と煮えくり返っていた。
鍋島!月曜日覚悟しなさいよ!
絶対掘り葉掘り聞いてやるんだから!
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