《人間嫌いな俺とビッチな》幸せな時間に打たれるピリオド
 
中學に上がった最初の方は俺たちの関係も小學校の時となんら変わりはなかった。
 
俺が沙霧のことを異として意識し始めてしまった點以外は....
中學にり、長もびらしく長していった
沙霧はとてもモテた。
 告白も毎日のようにされていたと思う。
だが、彼は誰かと付き合うことはせず、昔と同じように俺と登下校を共にしていた。
俺はというと長だけは長したのだが、人見知りをなかなか克服できなかった。
 それでも沙霧と一緒にいることは多かったため、
共通の友達含め友達に困ることはなかった。それなりに楽しかったと思う。
 
だが俺は、その頃友達でもない人でもない馴染という沙霧との関係が徐々に嫌になった。
この頃には俺は沙霧のことを好きだと意識し、事あるごとにあの2人は馴染だからという言葉で片付け
られる、他人に解釈される馴染という言葉の意味に俺は嫌気がさした。
そして中學2年の夏、
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「なあ沙霧、俺お前のことが好きだ」 
「馴染としてじゃなくてってこと?」
「あぁ、のほうだ」
「そう、じゃあ私たち付き合おっか!」
  俺たちの関係は馴染の関係から人関係へと変化した。
元々あの2人は付き合っていると思ってた奴も多く、驚く人はあまりいなかったと思う。
 夏休みはプールにバーベキュー、2家族で開催の肝試し大會。
 秋には2人でバスに乗り、紅葉を見に行った。
 クリスマスには今まで貯めていたお金を使ってネックレスをプレゼントした。
そしてクリスマスの夜、沙霧と俺は初めて一夜を共にした。
 お正月も2人で初詣、なにも変わることはない幸せな日常を送っているつもりだった。
そんな中、中學3年生を迎えた俺は1つの噂を耳にするようになった。
“東雲沙霧は高校生に本命の彼氏がいる”
 あいつの友関係に高校生などいない筈だ。
俺はすぐに噓だと思った。だから本人にも確認する
ようなことはしなかった。
そんなある日、家に帰宅後、明日までに提出しなければいけない課題を學校に忘れたことに俺は気づき、
學校へと戻った。
教室に向かい、階段を上っていた俺の耳に聞き慣れた聲がふと耳に屆く。
 教室には、友達と遊ぶからと一緒に帰ることを
斷った沙霧とその友達3人ほどが教室で話していた。
「ねえ沙霧~いい加減鍋島と別れちゃいなよ~
本気で彼のこと好きなわけ〜?」
「え?睦月?あんなの馴染だから仕方なく
一緒にいるに決まってるじゃん、それなのに
勝手に勘違いされて好きとか言われちゃうしさー」
「あれ?そんなこと言いながらも去年の夏から2人
付き合ってるじゃーん」
「馬鹿だよね~本気で好きなわけないじゃん。馴染だから斷りずらかっただけ。斷ったら家は隣同士、昔からの知り合いなのに気まずくなるじゃん」
「それに一度も好きとは言ってないしー」
「沙霧、あんたいい格してるわー」
「それに高校生の彼氏がいるって噂立てたのも私自なのに睦月全然信じないしね」
「めーっちゃ鍋島、キモいぐらいに沙霧のこと信頼してるもんねー」
「こっちは別れたら馴染の縁も一緒に切れると思って噂流したのに」
「えー馴染っていい響きじゃーん」
「あんなのが馴染なんて最悪よ!」
……
 俺は呆然とその場に立ち盡くすしかなかった。
 沙霧の言っていることが全部噓であってほしいとも思った。信頼が大きければその分反も大きい。
 彼の何を信じればいいのか俺は一瞬にして分からなくなった。
 次の日に俺は別れを切り出した。いきなりの申し出に彼も最初は不思議がっていたがそれ以降、彼
から聲をかけられることもなかった。今となっては
彼の真意までは俺の知る由もない。
沙霧と別れてたから1週間ほどたったある時、
その日から俺を待ちけていたのは地獄だった。
別れた後に誰が言い出したのかはわからない。
“鍋島は東雲とヤリ目的で付き合った”
“馴染の立場を利用して弄んだ”
そんなも葉もないことを言われた。
俺は強く否定したが、リア充達、いわゆるクラスの中心が口にすることの影響力は大きい。
 仲良くしていたはずの友達の手のひら返しには俺はもう愕然とするしかなかった。
 俺は何を信じていいか分からなくなったが、中學で不登校になるわけにも行かず、周りからの中傷をけながらも學校に通い、俺は姉貴の通っている大學が
ある県外の高校を第一志として出した。
 
そして姉貴にだけは事を話し、姉貴を通して両親
からの許可をもらってその高校を験した。
環境を変えれば何か変わるんじゃないかと淡い期待もしたが、1番ずっと近くにいた馴染に裏切られ、
周りの友達にも信じてもらえなかった事からくる心
へのダメージは大きく、俺はもう人を信じる事はできなくなった。
県外から験し、コミュニケーションを取らない俺を見て、またも葉もないことを言われる毎日。
俺は自分を含め、人間が....嫌いになった。
………………
頭の中を思い出したくないことが支配する中、
気づけば俺は眠りについていたようだった。
噓告白をして來たからと言って胡桃萌を責める気はない。奴の告白を俺は斷ったわけだし、あいつなりに今の自分のポジションを守るためには仕方なかったの
だろう。
ただ、あいつと話せば話すほど俺の嫌な記憶が蘇ってくる。あいつはトップカーストの人間だ。このまま
一緒にいれば、いずれあの頃と同じように俺はまた
同じ目に合うのではないかという気持ちが心を支配
する。結局は誰しも自分が一番可い。
なくとも胡桃と一緒にいなければダメージは1倍で済む。
....俺はもう傷つきたくないんだ。
夕食を食べる気にはなれない俺は、涙で溢れかえった
目を再び閉じるのだった。
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