《人間嫌いな俺とビッチな私、胡桃萌にできること。

鍋島のお姉さんは鍋島は馴染に裏切られたとそう言った。

詳しくは聞けなかったからよくわかんないけど鍋島にはそう言った過去があって人と仲良くしたくないってことだけは分かった。

仲のいい人に裏切られる。今の私でいうなら

心や雫が私から離れていくってことかな?

 もしも突然彼達が私に牙を剝いたのなら私は

とてもじゃないが耐えきれないと思う。

 まず、私はあっという間に奈落の底に落ちるよね....それくらいグループカーストというのは平穏な高校生活をおびやかす存在だと思う。

 でもカーストとかそういうこと以上に仲良くしてた人が突然敵になるっていうのは悲しくて寂しい事だと想像することは難しくない。

 

これは想像だけで鍋島は実際にこの辛いことを経験

してるんだもんね...

そっか、鍋島には辛い過去があったんだ......

それに、環境を変えた今も有る事無い事言われてる

ことで傷ついてるはず....

どんな風に馴染が裏切ったかなんてことは

わからないけど、私の噓告白も一種の裏切りだよね....  それなのに、それに加えて惚れさせるだの勝手なことばっかり言ってた。

彼の気持ちも考えずほんと馬鹿みたい....

彼に拒絶をされた今、私にできることは....

ってそんな風に暗く考えるのは私らしくない!

よく考えてみるのよ。私って実はまだ裏切ってないんじゃない?

だって、鍋島、私に惚れてないもん。

彼が私の噓告白を斷った以上、最低なことをしたことには変わりなくても私なりにできることもあるんじゃないかな?

えーと、まず私が鍋島睦月とどうなりたいかってところだよね。うーん、ここで人って言えたらいいん

だろうけど今は友達ってとこね。

でも、噓告白のことはちゃんと謝ろう。

だけど、どうしても鍋島を私に惚れさせたいなぁ。

私に惚れさせたい、いや違う!また人と関わりを持ち、そして人のことを好きになってほしい。

だから私は彼をこれまで通り惚れさせるよう

頑張る!うん!そうしよう。

「さっきから1人でブツブツ何言ってるの?」

「私は新たな決心をしたのよ!」

「どうせロクでもないことなんでしょ」

「違うわ。私に彼の一生がかかっているかもしれない大切なことよ」

「お姉ちゃんが噓告白にしても、今まで散々人に

トラウマ殘すよう振り方してきたくせにすごい事

言い出した、我が姉ながらに々えぐい....」

「可いお姉ちゃんに何よ、えぐいって!

當初の予定通りちゃーんと惚れてもらうんだからね!」

「はいはい、好きにして。私お風呂るから」

「私も一緒にろうかな~」

「やめてよ、ってこないでね!

恥ずかしいだから....」

「思春期だねぇ、いいねぇ~」

「テンション高すぎてキモいから」

「お願いだからキモいって言わないで、

もうわかったからお風呂ってきて」

私はし落ち込んだような口調でそう言う。

「ごめん、お姉ちゃんキモくないから!

いから!そんなに落ち込まないで?」

やっぱり、私の妹はチョロかった。

 

やれやれ、妹になにかしペースをされたような気がしたが、私が明日からすべきことは決まった。

鍋島睦月がまた人と関わりが持てるように

なれますように...

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