《人間嫌いな俺とビッチな》口実デート 前
「あれー?睦月土曜日なのにどっか出るのー?」
姉貴にふと聲をかけられる。こっそり出ようと思ってたのに見つかってしまったか。
「あぁ、だから今日は姉貴の買いには付き合えねえからな」
「も、し、か、し、て!デートだったり?」
「バーカ、そんなんじゃねえよ。高校祭の買い出ししないといけねーんだよ」
そうだ、これはデートじゃない。公的な用事、俺にとっては一種の業務だ。ま、その業務相手が胡桃っていうのは楽だがな。
「その割には髪型ちゃんとしてるじゃない。私と出かける時は私が言っても中々そうしないのにね~」
「一緒に行く相手の顔面偏差値が高すぎるんだよ。ほっとけよ」
「そう!睦月が誰かと出かけるなんて明日は雪が降るわ....でも一と一緒に行くのか気になるわねー」
「勝手に言っとけ。じゃあ行くから」
 胡桃なんかと街中で並んだらそれこそ公開処刑のレベルを超えてしまう。だから俺は自分が
できる最大限の努力をしたまでだ。
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待ち合わせに遅れぬよう俺は駆け足で集合場所へと向かった。
*********************
「ねえ穂希~この服どうかなー?」
「もういい加減それにしたら?そんなことしてたらデートに遅れちゃうよ!」
「えっ?もうこんな時間じゃない!なんで教えてくれないのよー」
「さっきから言ってたのに....てかデートってところは否定しないんだね」
「これは立派なデートよ!鍋島にはしっかり私に惚れてもらわないとダメなんだからね!」
「お姉ちゃん、その人のこと好きじゃないんだよね?惚れてもらった後どうするの?」
「惚れてもらった後?それはもちろん....」
私はもちろんどうするつもりなのだろう?
鍋島がもし私のことを好きになったら付き合うの?人と関わってもらうのが目標だけど惚れてもらってどうなるのだろう?
「あー!お姉ちゃんごめん!私の質問が悪かったから。これでいいよ!似合うから!早く行ってきて!バイバイ」
「え?あ、うん。行ってきます....?」
私は家の外に閉め出されてしまった。
とりあえず考えるのは後だよね!
私は急いで待ち合わせ場所へと向かうため駅へと
向かった。
「普通、好きでもない人と毎日お弁當食べたりしないと思うんだけどなぁ。それもお姉ちゃんの手作りだし....ま、私には関係ないしいっか!」
*********************
遅い....というか來る気配がない。
待ち合わせは11時だというのに姿、形、どれも見えない。待ち合わせに遅れる、
はぁ、どこぞのテンプレかよ....
それにしても駅というのは人が多い。
 俺は人と関わらなくなってから人の多い場所も苦手になった。
「ごめん、私トイレ行きたい」
「いいよ、行って來なよ」
「ありがと!行ってくる!」
1人友達が離れる。
「てか普通待ち合わせ前にトイレとか終わらせるもんじゃない?」
「○○ってそういうとこあるよね~」
「さあ行こうって時にトイレとかマジ萎えるんですけど」
離れた友達の愚癡をすぐ言う離れた子の友達。
そんな景を見て、あの頃の自分とその様子を重ね合わせ、が苦しくなる。
「おまたせ!遅れてごめんね。鍋島、そんなに怖い顔して待ってなくてもいいじゃない。鍋島?」
気づけば目の前には胡桃が顔を覗き込むようにして立っていた。
「あぁ、胡桃か。お前何分待たせるんだよ。もう20分くらい経ってるじゃねえか」
「ほんと、もうし気の利いたセリフ言えないかなー?俺も今來たよ!とか服似合ってるなとか」
「遅れてきたやつの言うセリフじゃねえよ。それにお前は可いから何著ても似合うだろ?」
「無意識の不意打ちはセコイよ....」
胡桃がなんか言ったような気もするが俺は気にせず質問をした。
「それでここら辺なら西急レッグスあたりでいいよな?」
「そ、そうだよね。ねえ先にお晝食べてからにしない?」
 確かに晝前だ。それもいいかもしれない。
「ありだな。だけど俺はここら辺というか全的に詳しくないんだ」
「そんなことだろうと思ったから調べてきたよっ!麺工房っていうラーメンのお店なんだけどすっごくオシャレなの!どうかな?」
オシャレなラーメン屋というわけか。偏見ではないがオシャレとラーメンがどうしても結びつくことができない。行ってみたい....
「胡桃に任せるよ。なんか面白そうだしな」
「じゃあ、麺工房に決まりだね!駅から近いからすぐだよー」
胡桃と俺はその不思議なラーメン店へと向かった。
……
「いらっしゃいませ〜」
外裝はオシャレなカフェというようなじでどちらかというとサンドウィッチが出てきそうな雰囲気だ。
「なあ胡桃、ここって本當でラーメン食えるのか?」
「ま、メニュー見たらわかるって」
そう促されメニューを見る。
醤油ラーメン
味噌ラーメン
塩ラーメン
擔々麺
ちゃんぽん……
デザート類はしっかりしてる印象だが、至って普通のラーメンの名稱が書かれている。
「私は味噌にしようっと!鍋島はー?」
「なら俺は塩ラーメンだな。すみませーん」
その數分後、俺は衝撃をけた。
「盛り付けがとりどりで豪華....それに俺が今まで見てきたよりも淺くて容も3つに分かれている....」
「鍋島、誰に説明してるかわかんないけど百點満點の説明ね!ここってSNS映えもするし凄いでしょ!」
まるで自分が作ったかのような言い。
悔し紛れに
「いや、まだ食べてないから味が重要」
ただその言葉も一口で消え去る。
「あ、味しい....」
「でしょー!ラーメンっぽさも殘ってるところがまたいいんだよね♪」
……
 俺たちはその後、デザートのパフェを食べ、
晝ごはんを麺工房で満喫した。
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目的を忘れたデートはまだまだ続く。
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