《人間嫌いな俺とビッチな》テンプレ通りに風邪引く男と事聴取される
ピピピ....
「38.4度ね。今日は學校休みなさい」
案の定というべきなのか否や、胡桃と買いに出た翌日、俺は熱を出した。そしてその熱は2日連続勢いを止めず、ただでさえ憂鬱な月曜日に追い打ちをかける。
 
學校を休めるのだからいいだろうと言いたい
だろうがそれはしんどくない場合の話だ。
俺の調は熱が表すように凄く悪い。
それでもあれだけ雨に打たれれば風邪を引いても仕方ないと思うべきだろうか。
そう考えるのなら胡桃は大丈夫なのだろうか?
そこで胡桃が出てくる辺りしずつ俺も変わって來ているのだろう。
「決意したのに熱出て學校行けないとはな....」
この世に神がいるのならどうやら俺を1人にしたいらしい。
「寢言をぶつぶつ言ってる暇があるなら大人しく寢ときなさい。しの萌ちゃんには私から連絡しといてあげるから♡」
逆に姉貴に寢言は寢て言えとツッコミたいとこであったがいかんせんそんな元気はない。
俺は大人しく目を閉じて夢へと旅立った。
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「はぁ、鍋島休みかぁ」
ただでさえ憂鬱な月曜日なのに....
あっ、なんか今のじ鍋島が思ってそうだよね。
「ハックション、寒気がする....はぁ、本格的な風邪になってきやがった」
…………
今日のお晝は鍋島がいないからグループでご飯を食べている。雫と心からはまだ黙認という形で何も言われてなかった。
あくまで昨日までの話だけど....
「あれー?今日はしの鍋島くんがいなくて落ち込んでるのかなー?」
グループの1人、最上早苗が私をからかうためにとっておきの弾を落とす。
「そんなことないよー!久しぶりにみんなで
お晝食べれて嬉しいよ!」
「なら鍋島なんかと食べずに私たちと食べればいいじゃん」
 早苗はさらにこう続けた。
「それに罰ゲームの筈だったのに側から見たらなんかただのカップルみたいなじだし萌、本當は好きなんじゃないのー?」
普段雫や心の影に隠れてものは発言しないくせにこういう時にだけ活きる子っているよね......
「えー萌ついに好きになっちゃったのー?」
「鍋島のどこがいいか教えなさいよー!」
 
鍋島は今日は學校にはいない。
私は思わず誰があんな奴のことを好きかと
言いそうになるのを堪えた。
  
噓でもそんなことは言ったらダメダメ!私を
信じてって言った限りはそれなりの行しないとだよね!
「ねえ、みんな聞いて!私と鍋島は本當に付き合ってないしお互い好きでもないと思う。
でも、話してみたらいい奴で面白いし、
楽しかったから一緒にいるだけだよ!」
「それを好きって...,」
「もういいじゃない早苗」
リーダーの雫が間にる。
「そうだよ〜最上ちゃん。そんな尋問みたいなことしなくていいじゃない」
心も雫の言葉に続く。
「別に萌が惚れてようが私たちには関係ないでしょ?私たちが確認したいことは一つなんだから」
「そうそう!雫の言う通り!これは元は萌の罰ゲームだったでしょ?今の萌の行がその趣旨からズレてないかってことを私たちは言いたいの」
やっぱり....2人に黙認されていたとはいえ、
いずれ何か言われる日が來ると思ってた。
もう、早苗が余計なことを今日持ち出すから!
「私はもう鍋島に罰ゲームを理由に関わることはしたくない。鍋島以外のことでも、今までは噓告白でも反応みて楽しんでたけどそんなこともしたくない」
「今更そんな綺麗事言い出してどうしたの萌?」
「そうだよ〜最初はすごいノリノリだったじゃーん」
「噓告白で傷つく人もいるかもしれないし、それが原因で人と関われなくなったりするかもしれないじゃない?」
「なんか鍋島のやつに言われたの?」
「ううん、これは私が思ったこと。鍋島は私のことを振ったから関係ないけど、もしOKしてたらって思うと酷いことしてたのかなって」
「酷いことをするから罰ゲームじゃないの?」
「そうだよ〜いいことしてちゃ罰ゲームにならないよー」
 「とにかく、私は今普通に友達として鍋島と接してる。もしそれでが生まれてもそれは罰ゲームは関係ないから!」
私は雫と心に言い切った。
これできっと私の地位は終わり。
今まではトップカースト所屬なんて肩書きが
あったけど雫に逆らうとなればこのグループにはいられない、もう時かな?
それでも....私は構わないとあの日決めたんだから!
「萌がそこまで言うなんてびっくり。でも、私たちとしても萌には抜けられたら困るよね心」
「そうだよね〜雫と並んで學年1、2位を爭う
人気者だからねぇ」
「まあいいわ、鍋島のことは好きにしたら?
あなたがそこまで言う存在の鍋島と私も話してみたくなったわ」
「雫がそう言うなら私もそれでいい〜誰か文句ある人〜?」
心は普段ホワホワしてるけど雫の側近とあってこう言う場では目は笑っていない。
早苗すら意見しないと言うことは文句を言う
メンバーはなしってこと?
「ないみたいだね。萌の罰ゲームは告白したということで完了でいい。後は萌が好きにしたらいいさ」
「ま、元々噓告白なんて罰ゲームは特殊だし、次回はみんなで楽しめる罰ゲームにしようね〜♪」
なんかよくわかんないけどお咎めはなしってことで話し合いは終わったみたい。
……
「私たちにも鍋島と話しさせてよー」
「よく見るとブサイクではないよね」
「前に私服見た時髪もセットしてたし別人だったし!」
そうと決まれば周りの掌返しは凄い。
でもきっと彼らに鍋島が心を開くことはないと
思う。
 でも、理由はどうであれまた周りと馴染めるのは彼にとってはいいことなのかもしれない。
だけど....彼と仲良く話せるのは私の特権。
そう思ってしまう私もいる。
「今日はお見舞いにでも行ってあげようかな」
1人でそんなことを呟く私であった。
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