《人間嫌いな俺とビッチな》帝都高校祭Part2〜萌の本音と不穏過ぎる影?〜
「ラストのゾンビ怖かったねぇ」
「ほんと妙にリアルだったよなー」
 この想に出てくるゾンビというのは間違いなく鍋島。里と休憩に校を回ると聞いて最初は普通のお化けメイクだったものを急遽ゾンビメイクへと変更させたわけ。
 ホイホイついて行くからこういう目に合うんだからね!ゴキブリって今度呼んでみようかな?
それにしても鍋島がこんなに一生懸命役をこなすのは私も意外だったなぁ。
 
めんどくさいって言ってのらりくらりわすかと思ったけどまじめにしてるんだ。
ゾンビみたいな役をこなす彼を考えると自然と笑えてしまう。
 なんだか最近は鍋島のことを考えてばっかりな気がするなぁ。
「あー!もう!なんで一緒に回れないのよ....」
本音を言えば一緒に高校祭を回りたかった。
どういうつもりで里がったかはわかんないけど普通私がいるのにうのかなー?
「すみません~お手洗いってどこが近いですかー?」
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「あっ、ごめんなさい!そこの角曲がったところにありますよー!」
「「はーい、ありがとうございます」」
「ここってね、私の馴染がいる高校なのよー」
「え!そうなんだ~いいなぁ、馴染って響き憧れるなぁ~」
「中學の途中から避けられるようになって、今じゃ
音信不通なんだけどねー」
「えーなんでー?もしかして付き合ってたりしたのー?」
「んー、どうだろ。ヤることが付き合うって意味なら付き合ってたんじゃない?ま、音信不通になったのは劣等でもあったんじゃないのー?」
「今じゃモデルするくらいだもんねー。馴染も
気まずくなるよー」
「モデルの仕事のせいで地元離れないといけないのは本當ないよね」
「私も離れるの寂しいよー。でも冬休みとか長い休みは會いに行くからねー沙霧」
……
 さっきの子達、めちゃくちゃ可かったなぁ。私でも負けそうなくらいの可さ。
それに馴染がこの高校にいるって言ってたけどその人もやっぱりイケメンかなのかなー?
そういえば鍋島が馴染に裏切られたって有棲さん
言ってたけど、流石にさっきの子とは関係ないよね?
そんな偶然あるわけないし!
流石にずっとぼーっとするわけにはいかないし、集中して呼び込みしとっと!
*********************
気づけばいいじの時間になっていたらしい。
代のクラスメートが俺に聲をかけ、待機室に言ったところで聲を掛けられた。
「お疲れ様!メイク落としてもいいってさ!」
「流石にこのメイクでは校うろつきたくねえしな」
 神野が俺にそう言う。當初の予定通り、
當初の約束通り、俺は神野と一緒に校を回るためにメイクを落とそうとしていたのだが、
「なあ、神野?どうやってこれ落としたらいいんだ?」
「あー男子は普段そういうことしないもんね!
まずこのを手に馴染ませて、あっ、もう私がやっ
ちゃってもいいかな?」
 上手くできる気もしないしここは神野にお願いしようと決める。
「あぁ、俺、わかんねえから頼むわ」 
「ラジャー!」
彼は鼻歌じりに俺のメイクを綺麗にとっていく。ふと、男子の手とは違う子の綺麗な指先が顔にれることに不覚にもドキッとして
しまう。
決して貞でもないし、深く人と付き合っていなくてもは正直なのかもしれないな。
そんなバカらしいことを考えてるうちにメイクは全て落ちたらしい。
「鍋島くんってやっぱりよく見ると綺麗な顔してるよねー」
「それは気のせいだ。俺の顔がそうなら世界中にブスという言葉はなくなるさ」
「もっと自信持てばいいのにー!それでね!2人で行けばもらえるキーホルダーがあってそれがしいんだけど一緒に行ってくれる?」
「元々いを了承したわけだし、ある程度は付き合う」
「よかったー!一緒に行く人がいなくてどうしようかと思ってたんだー!」
そう言って嬉しそうに笑う神野。
お前なら彼氏の1人や2人はできそうだと言いそうになるが口に出すのはやめておいた。
そしてふと鏡を見ると俺の後ろに小さく寫る胡桃が見える。あいつもこの時間が休憩なんだろうか?
「あー鍋島くん、今胡桃さんのこと見てたでしょー?」
「見てねぇよ。いやし見たかも」
「正直でよろしい。打ち合わせはここでもできるしなー。よし、予定変更!そのキーホルダーを貰うまでは付き合って?その後は胡桃さんと一緒に過ごして?」
「なんで胡桃と?」
「そんなんだから鍋島くんはダメなんだよー?
胡桃さんの目が怖いし、そうしてあげてね!」
「まあ、神野がいいならいいけど」
「よし!決定ね!胡桃さーん、ちょっとの間鍋島くん借りるけどすぐ返すからねー」
「え?鍋島と回るんじゃないのー?」
「うーん、私も回る元気なくなっちゃったから胡桃さんに譲ってあげるよ」
「私は別に....鍋島!私待ってるから早くしなさいよ!」
ここには俺の意思というものは存在しないらしい。
だが、今までとは違い、1人でも待ってくれる人がいる。俺はその現実がとても嬉しいのであった。
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