《人間嫌いな俺とビッチな馴染の2人

 早退し、帰路に著いた俺。

考えても答えは出そうにない。

出そうにないのだが......

“私たちやり直さない?”

この言葉は何を示す?

……

「ねえねえ、むっくん私むっくんのこと大好きだよ」

「僕もさっちゃんのこと大好きー!」

……

「ねえ、睦月が居ないと楽しくないよ?」

「わかった。俺も行くから」

……

「俺たちこれからも一緒にいれるかな?」

「その質問の前にまずはこっちを最後まで挿れて」

「沙霧、お前とこうして一つになれて嬉しい」

「睦月はもう私なしでは生きれないわよ」

……

俺は東雲沙霧が大っ嫌いだ。

嫌いだ、俺はあいつが大っ嫌いなんだ......

だけど本當は......ずっと一緒にいたかった。

昔、ずっと一緒にれると思ってたのは間違いだったのだろうか?

 彼はきっと本気でその言葉を口にはしていない。俺は沙霧を許すつもりはない。

あの日、彼に言われた言葉の一つ一つを忘れることはない。

だけど!

俺の記憶がその覚悟を揺るがす。

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2人で築き上げた楽しかった思い出が......

なあ、沙霧お前は俺をどうしたい?どうしたら俺の心からいなくなってくれるんだ?

俺には今、信じてくれる人がないけどもいる。

お前はそれを壊したいのか?

俺が2人の関係を壊したように、お前も俺の周りの

全てを壊したいのか?

教えてくれ、俺は、一何をしたらいい?

*********************

パシャッパシャッ!

「いいねえ沙霧ちゃん!次はこのポーズをしてみよっか」

高1の夏、私はモデルの仕事を始めた。

そして目の前には沢山のカメラマンに囲まれて決められたポーズを取る。

ニヤニヤしながら寫真を撮るカメラマン、そしてその撮ったものを見て楽しむ誰かもいる。

いわばそれは誰かの心を支配しているということ。

……

 私には馴染がいる。小さい時からずっと私の後ろをついてくる可い子だった。

 

いわば私が彼を引っ張り、彼は時には文句を言いながらもついてくる。

始めは私たちは馴染の関係そのものだった。

いつからだろうか?その関係に私は満足できなくなっていた。そしておそらく彼も....

そして中2の夏、私たちに変化が起きた。

“なあ、沙霧、俺はお前のことが好きだ”

その答えは私には分からなかったけど、彼がむカップルという関係が満足できるのもとであるなら私は彼の言葉をけ止めることにした。

 だけど、彼と付き合っても今までの関係が変わることはなく、馴染の延長でしかないことを私は知った。

違う、私が求めていたことはこうじゃない。

ただ、睦月が求めていたものはこれだったのだと思う。

だけど私は違った。彼の幸せそうな顔を見るにつれて、私の中でひとつのが芽生えた。

「彼の心を私が支配したい」

だからまずクリスマスの日、私の初めてを彼に捧げた。の子の初めての経験というものは大切なものだと私は思った。だからそれを差し出し、彼の中に私を確実に浸させていった。

 だけど、私は一つだけ失敗を犯してしまった。

 中3の夏、彼のカバンから次の日に使うプリントを抜き出し、學校に帰ってくるように仕向け、彼は予定通りノコノコとやってくる。

そして予定通り、彼の悪口を皆で言い合う。 

馴染の私に縁を切りたいとか、好きじゃない、とか本命がいるとか、んなことを吹き込んだ。

 馴染だから仕方なくとか、本命がいるとか多は噓もあったけどほとんど私の本音。

天と地を験させてそれこそ本當に私のことしか考えれなくする予定だったけど、彼に與えたダメージは相當だったらしい。

そして次の日、睦月は私に別れを切り出し、それ以來一切私と話すことはなく、高校も當初とは違う高校へと行った。

 ダメージを與え、彼の心を支配したとはいえ、私のこのは満たされず、私は紹介からモデルの仕事を始めた。

この仕事は私の可さで誰かの心を虜に、支配できると考えるだけで私に快を與える。

そしてし前、モデルの仕事を本格的に始めたらという提案から、私は活拠點にも近い睦月の高校へと転を決める。

これでようやくまた彼と同じ高校に行く理由ができた。

 今でも彼の心を支配してると思った私は高校祭を

見て、皆と打ち解けている睦月に驚愕した。

 彼はしずつ立ち直り、そして私の存在をしずつ消し始めている。

だから私は再び彼の心を私で満たすことを決めた。

そのためにはまず胡桃さんをどうにかしないとね。

……絶対に私から睦月を逃がしはしないから。

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