《人間嫌いな俺とビッチな噓の中にある誠

何年振りの再會と言うべきか。

私はある人に呼び出された。

「久しぶりだね......お姉ちゃん」

「まさかまだその呼び方をしてくれるとわね」

「私にとっては小さい頃からお世話になった

お姉ちゃんだからね~」

「そう、だけどもう私にとってはあなたは妹ではないわよ」

「そう言うと思ったよ。でなに?ま、どうせ

い弟のことだろうけどね~」

「話が分かってるのならはやいわ。単刀直に聞くわ。あなたは睦月に何がしたいの?」

「何がしたいって言われてもね。まあ、私のことしか考えられなくするように支配したいってのが一番近いかな」

「私は小さい頃からあなたを見てきた。中學の時に彼の気持ちを踏み滲ったのも彼を支配したかったから?」

一言一言考えながらゆっくりいう有棲。口ではお姉ちゃんと言いながらも私にとっては何者でもない。

謝の気持ちはなからずはあるけど。

「そんなじかな~普通に付き合っても楽しくないしそれなら彼を支配できる方がよほど楽しいじゃない?」

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「何があなたをそうさせたの?私が知ってた頃の沙霧はそんなではなかったと思うけど?」

何がかぁ。なかなか有棲も面白い質問するよね。そんなの決まってるじゃん。

「小さい頃から私の後ろをついてきた睦月、だから私が睦月には必要でしょ?だけど長してくると自然と自立しようとしてくる。だからその自立心を折ってあげて私しか見えなくすればいいんだって気づいたわけ」

「それにね、中3の時はミスっちゃったけど今回はちゃんと仕留めるよ。もう私から逃がさないし、私無しでは生きれなくしてやるの」

自分の弟を支配すると言われて、怒りに任せて毆りかかってもくるかと思ったけど彼は違った。

なんで?なぜ笑ってる?

「沙霧、あなたも悲しいわよね。この高校に來て、睦月にあなたは必要とされてないことが分かったのに、何をウダウダ言ってるの?」

私が必要とされてない?何を言ってる?

私がこの高校に來て、睦月は確かに私を意識している。それが何者にも変えられない証拠。

「分かってないのはお姉ちゃんの方みたいね。

睦月は確実に私を意識しているわ。ちゃんと出席だけはしていた高校を休むくらいにね」

「殘念だけど、睦月は沙霧のことなんてこれっぽっちも気にしてないわよ?私からしたら沙霧の方がよほど睦月に振り回されてるんじゃない?だっていつもこうして睦月のこと考えるもんね。ま、沙霧は睦月のこと大好きでしょうがないのかなー?」

私が睦月のことを好き?そんなわけ......

「な、なにを言ってるの?私が睦月のことを好きなはずないじゃない。今まで1度も好きとは思ったことなんてない!」

「そうかそうかぁ、思ったことないならそっちの方が私もいいわ。睦月はもう沙霧のことなんて相手にしてないから。そんなに睦月のこと考えてるのに相手にされないなんて可哀想ね」

可哀想?私が?な訳ないわ。有棲の言ってることは

きっとデタラメ。そうに違いない。

なぜなら睦月は私のことを考えてなくちゃならないんだから。

「話にならないわお姉ちゃん。睦月は私が支配する。誰にも邪魔はさせない」

「せいぜいまた睦月に振り向いてもらえるように頑張りなさい。睦月に心を支配されてる沙霧ちゃん」

黙れ有棲、私は支配する立場の人間なの。

支配することが私の特権、そして快なの。

もう、この人と話をしてても何もならない。

しの間でも會えて良かったわお姉ちゃん、

せいぜい睦月が壊れていく様でも見てればいいわ」

「はいはい、できるものならしてみなさい」

昔から知ってることもあってか々ペースはされたけど、問題はない。

さあ、胡桃萌はどうなってるかな?

 睦月に対してはあの子が1番鍵を握ってそうだし、

あの子さえ仲間にできれば睦月は完全に墮ちる。

その後に胡桃萌も壊せばそれでいい。

私が睦月のことを好き?そんなことないわ。

“……だから一緒にいないとダメなんだよ~”

“僕、ずっとさーちゃんといるよ”

そう、これは2人だけの約束。

決して睦月に好意なんてない!私は一度も誰かを好きになったことなんてないのだから。

私は睦月と約束した。ずっと一緒にいると......

ただ、私はそれを守ってるだけ。

守るだけでは足りないから支配する。

彼に特別なは......ない。

*********************

はぁ、

 あの子は思いを拗らせすぎちゃったのかなぁ?

まさかあんなに睦月が興味ないって言っただけで揺するなんてまだまだ可いじゃない。

あの様子を見ると多分沙霧は......

ま、私は沙霧を許すつもりはないけどね。

でも、だいぶんハッタリもかましたし、噓に

気づくのも時間の問題だけど私が手助けできることはこれくらいだわ。

あとは自分で頑張りなさい睦月。

萌ちゃんには悪いけど、もしこれで沙霧が自分の本當の気持ちに気付いたら相當部が悪くなるかもしれないわね。

まだ睦月に話してないこともありそうだし。

 でも本當若いっていいわね。

我を忘れるくらいに狂ってみたいものだわ。

そんなことを考えるようになったのは自分が歳を重ねてしまったからなのかしら?

私ももう一度をしてみようかな?

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