《人間嫌いな俺とビッチな靜けさ

これでいい。俺はこの2人に宣言した。

2人とも驚いた様子だったが、これで俺はもう後に引くことはできない。

ずっと昔から誰かに甘えていた。

今だって背中を押されてようやく踏み出そうとしている。

俺はもう1人じゃない。あの日からずっと人を信じることができず、むしろそんな人間を嫌っていた。

だけど今は信じれる仲間がなくともいる。

沙霧、俺はもうお前に縛られなくない。

自分の過去を振り返らないためにも俺は逃げない。沙霧、お前と向き合う。

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鍋島は東雲さんともう一度向き合って話す事を決めた。

今までで1番、私はさっきのビッチ弄りに焦りをじた。私は本當のビッチだ。鍋島は軽いファッションビッチ程度に思ってるのだろうけど、それは違っている.....,

きっと話してしまえば引かれてしまう。

でも心のどこかでは鍋島がそんな大したことねえよって笑ってくれないかな?なんて甘いことも思っちゃう......

そんな甘いことないよね。

だけど私は鍋島のことが本當に好き。

 私は噓偽りのない本當の自分で彼の前では居たい。

だから、私も鍋島に自分のことを話そうと思う。

本當は今日の晝休みに言うつもりだったけど、結局里がいることを言い訳にできなかった。

だけど鍋島も決心したんだ。だから、私もちゃんと明日自分の過去を打ち明ける。

もしそれで鍋島が認めてくれるようなら私は自分の気持ちも伝えたい。そうじゃなかったらどうするかはわからない。

全ては自分がしたことだってのは分かってる。

もちろんシテしまった後悔はある。

でもそれも含めての胡桃萌。私ももう過去からは逃げない。ちゃんと向き合う!どう言う結果になっても逃げないから!

*********************

私から呼び出そうと思ったのにまさか睦月から放課後屋上に來てしいって言ってくるとは私にとっては好都合。

有棲に言われた私が睦月のことを好きだと言う虛言、私がそうでないことを証明する。

そして睦月を私で満たす。私だけのことを考えればいい。そこには誰もいらない。

 私の思い出の中にはずっと睦月がいる。

稚園、小學校、中學校、そして今。

どの瞬間でも睦月は私のことをずっと思っていた。もちろんそれは今でも。

それに伴って私も彼の事を考えていた。だけど有棲のいう私が支配されてるのとは違う!

私は約束したんだ。ずっと一緒にいるって。

でも、気づけば約束のためじゃなかった。睦月と一緒にいるのは楽しかったから。

馴染というだけでは足りなく、そしてカップルという言葉も私には合わなかった。

かれを支配という形ではないと私は満たされなくなった。

睦月は間違いなく私のことが好き。

また付き合わない?って言った時に素直に返事をしておかなければ余計に傷つかずに済んだのにね。

あの2人は睦月を使って、傷の舐め合いをしているだけに過ぎないのにね。

睦月、あなたには私がいれば十分よ。

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