《人間嫌いな俺とビッチな》睦月VS沙霧〜行き過ぎた思い〜
「私との未來はない......?睦月、意味が分からないよ?もう一度言って?」
「俺たちが一緒にいる未來はないって言ったんだ」
「なんで?睦月自分の言ってること分かってる?私たちは一緒にいるって約束したよね?なんで?一緒にいるんだよね?」
「沙霧、悪い。あの頃約束した沙霧はお前じゃないんだ。その約束はあの日に沙霧の手によって破かれた。だから俺とお前が一緒にいるという約束ももう存在しないだろ?」
「睦月が私から離れられるわけないじゃん!私がいないと何もできなかった。いつも私が睦月を引っ張ってた。違う?違わないよね!」
「確かにいつも沙霧が俺を支えてくれていた。元々積極的なタイプでもない俺をいつもグループのにれてくれてたのはお前だ」
「そう、睦月には私がいないとダメなんだよ。こっちに來て1人だったんでしょ?でも大丈夫、私がいるわ。他の誰もいらないの」
俺が人と関わりを持てなくなったのはお前のせいだ。
そう言ってやりたかったが、言ったところで話は平行線を辿るだけだろう。
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「落ち著け沙霧!心配しなくても沙霧がいなくても俺はもう大丈夫だ」
「ううん、睦月は私がいないとダメよ。ふふっ睦月は私のことだけを考えてればいいの。私も睦月以外のことなんてもう考えないから」
いや、沙霧の様子がおかしい......?
「ねえ、なんで2人の未來はないとかいうのよ!約束したでしょ?私がいないと睦月はダメだから私と一緒にいないといけないのよ!」
「だから、その約束を破ったのはお前だろ?なんで
今更そんなことを......」
そう言うが沙霧は聞く耳を持とうとしない。
「そっか、分かった♪おのたちが睦月を変えたんだ。あの偽善者とクソビッチが......」
「なあ、沙霧。落ち著いて話をしよう。確かに約束はした。何度も言うが約束を破るような真似をしたのはお前だろ?」
「私がいつ約束を破ったの?一緒にいるためにあの日、私は友達に発言した。それだけでしょ?」
ダメ......か。今の沙霧に何を言っても屆きそうにない。
「ねえ、睦月は私のこと好きなんでしょ?無理しなくてもいいわ。つい、意地張ってだけでしょ!仕方ないから許してあげる。だから2人で......」
….…
“さーちゃんのことだいすき!”
“俺は沙霧のことが好きだ”
 ずっと俺は沙霧のことが好きだった。
沙霧の口から聞いた中傷を聞いたその日に今日のことはきっと悪夢だと願ったほどに。
だが、今の俺が好きなのは誰だ?
その質問の答えはすぐさま出そうにない。
ただ一つだけ確かなことがある。
「俺は、もう沙霧のことは好きじゃない」
*********************
睦月は昔から口數は多くないし、あまり積極的じゃなかったけど照れ屋だった。
小さい頃から私の背中の後ろにずーっと隠れてたし、私が遊びにわないと中々來なかった。
そんな睦月には私が付いていてあげないとダメでしょ?
ほら、いつまでも意地はってないで、ずっと一緒にいたいって言ったらいいのに。
私だけが睦月の心を支配できるの。
私のことだけを考えてればいい。嬉しい時も悲しい時も心の中心は私。
だけど、中々意地張って素直にならないわね。
あんまり強だと怒るよ?あっ、そうだ!
久しぶりに睦月に好きって言ってもらおう。そしたら今までのこと許してあげるわ。
「ねえ睦月私のこと好きなんでしょ?~」
そんな難しい顔しなくていいのに......
あっ、ようやく口がいた。
もう!中々素直にならないんだから。これで睦月の心は私だけの......
「俺は、もう沙霧のこと好きじゃない」
え?好き......じゃない?
「睦月は私のこと好きじゃないの?」
「悪いが好きじゃない。お前の言う通り、こっちに來てからも俺の心には沙霧がいた。だが、それはじゃない。むしろその逆だ」
睦月からの完全なる拒絶。
なんで?私のなにが間違ってるの?
一緒にいるって言った!一緒にいるって言った!一緒にいるって言った!一緒にいるって言った......
私がいない間に睦月を変えたのは誰?
睦月は私と一緒にはいたくない。
睦月は私のことが好きじゃない。嫌い......
でも約束したよね?この約束はどうすればいいの?そうか、ここの環境がダメだったんだ!
あの胡桃萌の皮を被ったビッチと偽善者の皮を被った神野とか言うやつらが悪いんだ。
「睦月、ごめんね。私が悪かったわ。私がいない間にあのゴミたちが悪影響を與えすぎたのよ」
「あのゴミ?何のことだ?」
「ふふっ、睦月を変えたのはあいつら、私の睦月を......!生まれ変わったら一から一緒にいれるよね?」
「おい!沙霧、よせ!」
2人でこの世ではないところに行く。
それも2人でいられる方法だ。
誰かが邪魔をすることもない。2人だけの空間にいけばいいんだ。
「睦月、私たちはずっと一緒だよ」
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