《人間嫌いな俺とビッチな変えられないもの、変えられるもの

「胡桃先輩ー!ここどうしましょー?」

「人に聞く前に自分で考えたらどうなのー?」

「先輩の協力が必要なんです~」

「はいはい、仕方ないなぁ。こっちの書類終わったら手伝ってあげるから待ってて」

「さすが先輩!頼りになるー!」

……

「胡桃先輩って本當真面目だよなー」

「なんかいかにも生徒會ってじの人だよ」

「昔は結構荒れてたらしいぜ?どうせモテない子の妬みだろうけど」

「そのくせ清楚系なのにじゃなくて可い部類だからな、本當胡桃先輩と付き合える人が羨ましいぜ!」

「でも胡桃先輩、彼氏いないんだろ?」

「噂によれば彼氏はいないらしいが、好きな人はいるらしいぜ?なんならその人に振り向いてもらうために生徒會にったって噂までもある」

「ま、所詮は噂だからな。とにかく俺たちにはあんな高嶺の花子さまの知ったところで可能皆無だから」

「あーあ、俺もイケメンに生まれたかったよ」

「ほら、男子たちサボってないで掃除してよね」

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「はいはい、すりゃーいいんだろ。遠吠えさん」

「人を犬扱いするなー!」

……

 鍋島に過去を打ち明けたあの日から半年が過ぎようとしていた。

私は冬休み明けから當時、人が足りてないこともあり、生徒會にった。

過去をやり直すことはできないけど、これからを頑張ることはいくらでも出來る。

その時その時に悔いはなくても不思議と振り返ってみるとそれは後悔になる。

付き合ってた先輩たちとの関係まで持ったこともその快を知ってしまったという理由もあるけど、その後に悔いはなかった。

だけどいつのまにかその現実から目を背けるようになり、その事実を心に閉まった。

だから、東雲さんにそこを突かれた時、私は酷く揺し、後悔の渦に巻き込まれた。

そして、鍋島にそのを話した時、彼はその事実に抵抗を持ったように思えた。

彼はきっと俺は気にしないとか、そういうことを言ってくれようとしたと思う。鍋島は優しいから。

だけど私はそれが嫌だった。あの場で好きと口に出すのは多分簡単だったけど私はあのまま告白はしたくなかった。

 彼の答えがどうなのかではなくて、自分の過去に後悔を持っている狀態で中途半端な好きを口にしたくなかった。

本當笑っちゃうよね。噓告白っていう罰ゲームで好きを使ってたくせに中途半端な気持ちで告白したくないだなんてね......

でもきっと、鍋島と関わっていくうちに彼を本気で好きになって、気づけばそういう考えをするように私自が変わったように思う。

だから、彼と離れて、あの時の自分があったから今があるんだと過去を誇れるように生徒會にって頑張ろうと決めたの。

 私がしたことが消えることはないし、未だに噂で耳にすることはある。

でも、もうそこに後悔はないし、あの経験があって、そして鍋島と出會って、東雲さんが私の過去にれてくれたから今があると私は思ってる!

東雲さんは結局今どうなったのかな?

この前聞いた有棲さんの話だと、高校を自主退學となってから、自分の部屋から一歩も出ていないみたい。

架空の鍋島に今でも依存し、引きこもりとなった彼にモデルをしていた頃の面影はもうないと思う。

ただ、東雲さんの両親もやっと神病院にれることを決めたらしく、々あったけど私もしでも彼の心の回復を願っている。

一方の鍋島は里のフォローもあってか、徐々にクラスメートと打ち解けているみたい。

晝休憩を1人で過ごすことなんてもうないくらいだって!

去年の1年間を知ってる私からしたらびっくりだよ!

調子にのってなきゃいいけど。

だけど、鍋島も人と関わりなんて持ちたくないって言ってたけど、ちゃんと前に進めたんだね。

だから私ももう一歩だけ踏み出そう。

最初は噓告白だったけど、私は徐々に彼に惹かれていってそして好きになった。

惚れさせるって言っだけど惚れたのは結局私の方だったね。

この気持ちが実るかは分からないし、元は噓で告白した鍋島に本気の告白をするなんてワガママで信じてもらえるか分かんないけど......

どうかこの気持ちが実りますように......

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