《嫁ぎ先の旦那様に溺されています。》始めての攜帯電話です
「今日はスーツ姿なんですね」
「仕事があるからな」
それだけで話が終わってしまう。
この人は、會話のキャッチボールが出來ないのかな? と、心の中で突っ込みをれつつ――、
「そういえば、総司さんは何のお仕事をしているんですか?」
「お前に関係あるのか?」
「――いえ、ないです……」
何と言う會話をする気がゼロな人なのだろう。
「莉緒」
「はい? なんでしょうか?」
食事も摂り終える頃になり、ようやく同居人というか上司が話しかけてくる。
「今日は遅くなる。夕食は必要ない」
「はい」
完全に業務連絡。
いいですけどね! 私は朝食を作るのも仕事のの一つですし……。
でもね、同じ一つ屋の下で暮らすなら、もうしコミュニケーションを考えてしい。
心、溜息をつきながら朝食を終えたあとは、二人して母屋を出る。
「莉緒、これが家の鍵だ」
差し出してきた家の鍵を預かり、二人で階段を降りると既に黒塗りのベンツが停まっていた。
「おはようございます。高槻様、宮さん」
禮儀正しくスーツを著こなしているイケメン、櫟原さん。
「おはようございます」
私も櫟原さんに挨拶を返す。
「早くいくぞ」
そんな私の櫟原さんの橫目で見ながら、さっさと車に乗ってしまう高槻さん。
私も慌てて車に乗り込む。
そのあとは、5分もかからず高校に到著。
「――それでは、宮様。本日のお帰りの際は迎えにいけませんので」
「分かりました」
いつも徒歩で帰っていたのだ。
神社までなら、そんなに時間は掛からないし。
「それと此方の方をお渡ししておきます」
「攜帯電話ですか?」
「はい。高槻様より、宮さんは攜帯電話を持っていないと言う事でしたので急遽、ご用意致しました。連絡先は、高槻様と私だけの登録になっておりますが自由にご利用ください。何かあった際にも連絡を頂ければ対応いたしますので」
「ありがとうございます」
うちは貧乏だったから攜帯電話というのを持てなかった。
だって通信費だけですごい費用になるから。
「それでは、勉學に勵んでください」
櫟原さんは頭を下げると、車に乗り込み走り去る。
それを見ながら「家で渡してくれればいいのに……」と、思いつつ昇降口を抜けて教室へ。
「莉緒っ」
そして、やはりというか何と言うか、教室にるなり私に詰め寄ってくる友人の穂。
「おはよう、穂」
「見たよ! 見たよ! 今日も、來ていたよね? あの人って莉緒の何なの?」
好奇心ありありで、背後関係を聞いてくる友人。
そんな友人に何と話していいのか私は迷ったところで――、「許嫁の付き人だろ」と、冷たい口調で呟きながら、私と穂と間に割ってくる大和。
「大和……」
彼の名前が口から零れ落ちたけど、大和は反応する事もなく私と穂の橫を通り過ぎると椅子に座って伏せてしまった。
まるで私と會話したくないと言わんばかりに――。
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