《男がほとんどいない世界に転生したんですけど》家での生活
この世界の男が圧倒的にないと知ってもう數日が経った。茉優は稚園に行っていたのに俺はずっと家にいた理由がわかった。貴重な存在の男が稚園や保育園なんかに居たら周りの子も相當驚くだろし、親も驚く、先生も驚く。そして絶対に犯罪が起こるからだとお母さんが説明してくれた。
そのため俺は1回もこの家から出た事が無い。そのため、この家にいるの茉優、お母さん、そして家政婦のかすみさんの3人としか出會った事が無い。
そのため、寂しい日々を送っていた。
このかすみさんは俺をお母さんから取り出してくれた人で、この大きな家の家事を全て一人でやってくれているすごい人だ。
俺の住んでいるこの家は外見は和風建築のようなもので中は洋風に作られている。この家を一周するにも、この5歳の力では足りないほど大きい。それに5年もこの家に住んでいるのにたまに迷子になってしまうくらいだ。
俺は1度鏡を見てみた。だって自分がどのような顔立ちなのかを知りたかったからだ。
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鏡を見て俺はほっと安堵した。
何故なら、思ったより転生前の自分の顔と似ていて前の顔よりも更にイケメンになっていた気がしたからだ。
黒髪で黒目なのでハーフではない純粋な日本人だ。
お母さんももちろん黒髪黒目だ。
妹の茉優も黒髪でそれを肩ぐらいまでばしていて目がし黃っぽいをしていて見ているととても綺麗だった。
俺の家での生活は結構暇だったりする。
だって遊ぶ相手が茉優1人しかいないし、お母さんは仕事なのかあまり日中は構ってくれない、お手伝いのかすみさんも家事で毎日忙しそうだった。茉優が稚園に行っている間はもっと暇だった。
1回かすみさんの仕事を手伝おうとしたことがあったが全力で斷られてしまい結局手伝えなかったし。
遊び相手の茉優もまだ4歳なのですぐに疲れて寢てしまう。そのあいた時間がとても暇なので俺も晝寢をしたり本を読んだりして時間を潰した。
この家の料理はとても味しく。すべてかすみさんが作ってくれている。本當に味しくて暇な日々の中での唯一の楽しみでもあった。
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俺もそろそろ6歳になる。6歳になったら小學校に行くものだろう。いくら危険と言っても小學校くらいからだったら大丈夫だろと思っている。俺も行ってみたい。
そして転生する前より沢山友達を作って、沢山遊びたい。やっぱり家でゴロゴロしてるよりもサッカーとかの運がしたい。こういう求は男のDNAに深く刻まれているのだと思う。早速俺はお母さんに提案をしてみた。
「お母さん、今年から小學校に行けるんだよね?どこの學校に行くの、教えて?」
稚園はさすがにダメでも小學校くらいからは行けるだろうと思った。
「ダメ!それだけは絶対にダメなの。」
お母さんはかなり焦った様子で言った。
「な、何で?もう6歳なんだよ。」
「ごめんね、優くん。法律で男の子は稚園・保育園~中學校には行ってはいけないの。お母さんも心配だからたとえ法律が無くても絶対に行かせないけど!」
なんだその法律は頭おかしいのか?
じゃあどうやって勉強するんだ?どうやって高校験をするんだっ!?
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「小學校や中學校でのの子は、小を狩る食獣みたいなものなのよ。それで數年前にある男の子が小學校で大勢のの子に襲われて不信になってしまったの。もまだ長しきっていないし、遊び覚や興味本位で襲ってしまったのよ。その男の子はもう引きこもり狀態になってしまったらしいわ。
そこでの子も男の子もちゃんとした年頃でいつ行為を行っても大丈夫なまで長し切ってから、つまり……高校から男の子は學を許可されるのよ。分かってくれたかな、優くん?」
確かに一理ある。俺だって今集団で襲われたら不信に絶対になるなと思う。々とこの世界では大変なんだな男って。てか何でそんな所に転生させたんだよ神様は………
「わかったよお母さん。高校までか……。」 
それにしても、結構長い期間だな……
俺ってまだ小學生ぐらいの歳だし……最低でも9年ぐらいはある。
まだ、その期間が始まったばかりだけど既にだるさが出てきてしまっている。
「でも勉強は大丈夫よ。今はコンピュータが普及しているから男の子は特別なインターネットの授業をけるのよ。」
まぁ勉強は多分楽勝だと思うな。だって俺は高校二年生の勉強の容はだいたい理解していて、今更の小、中學校の勉強はただの復習でしか無い。
まぁしょうがない、法律だし。俺のいた世界のそう自分に言い聞かせた。
それでも寂しい。同い年くらいの友達がしい。それだったらいつでも楽しく遊んでいられるのにな……
あ、そうだ!同い歳くらいで、俺と同じく高校まで家から出られない男の子が近くにいれば友達になれるんじゃないか!!
そう考えた俺はその日のうちに、お母さんに「ここら辺に男の人はいるの?」と聞いてみた。だけど、その考えは虛無に変わった。
お母さんによると、男はここから100キロほど離れた所に住んでいるらしく、歳も俺より30歳ほど年上らしい。無理じゃんそんなの。
俺は酷く落膽した。
☆☆☆
俺はずっと暇な生活を送っていた。インターネット授業が始まったが容は小學一年生の容なので死ぬほど簡単で、一瞬で課題が片付く。
そんなある日。
俺は茉優を寢かし付けて家の外って何があるのかな。なんて出來心ができ家を出て見る事にした。
外と言っても俺の家は家を囲むように大きな塀で囲まれているため、家を出たと言っても庭に出たと言うだけだ。
それでもこの世界に転生してから初めて出た外だったのでしはする。
俺は小さなを限界までばし、空気を吸う。
「やっぱり外の空気は気持ちがいいな~」
なんか、おじさんみたいな発言だけど、何年も外に出ていないため仕方がない。
そして本當にたまたまだった──
家の大きな門がしだけ開いていて、今の俺の小さなだったら家の外に出られそうだった。
今の俺は外に出られた興でろくな思考回路では無かったため、俺はちょっとだけだからいいよねと普通では絶対にダメな思考をしてしまっていた。
そして俺は、家の外に出てしまった。
初めて家の敷地から出た俺。
家の外は高級住宅街だろうか……そんな大きくて高級そうな建が広がっていた。
うわ……すげぇ。
素直な想が出る。
俺が出た所は車通りも無く、周りを見渡しても誰もいなかった。
俺はしだけ辺りを見渡して、そろそろ家に戻ろうかなとした。だって、ここで調子に乗って迷子にでもなった目も當てられないしな。
そんな時だった──
「……ねぇねぇ!あなたは誰?」
どこからとも無く聲が聞こえた。
俺は相當驚き、構えながら振り向き、聲の主を見た。
俺に聲を掛けてきたのは、俺と同じくらいの歳のいの子だった。
そのの子は水の髪、水のキラリとした目だ。いながらすごくかわいい見た目だ。惚れてしまいそうだった。
どうやら電柱にちょうど重なっていたようで1度の確認で視認していなかったようだ。
「俺は神楽坂 優馬って言う名前だよ。あ、5歳だよ。」
まぁ、でも初めて出會った見知らぬの子だ。お母さんが言っていた獣というイメージは今の所じ無いけど、無難に自己紹介をする。
「……私はね!雨宮 雫しずくっていうの。あなたと同じく5歳よ。よろしくね……優馬。」
「う、うん。よろしくね雫。」
なんかいきなりタメ語だったので俺もタメ語で返した。家族以外のの子との初めての會話。転生する前の俺だったら絶対にキョドってるな。今も相當キョドりそうだけど必死に我慢だ。
「……思ったんだけどあなた何でそんなに髪が短いの?それだったら可いじゃなくてカッコイイになっちゃうよ?まるで優馬は男の子みたいね。それに名前も男っぽいし……変なの……」
あ……俺は気づいた。
もしかしたら雫は俺が男だと気付いていないのかもしれない。ていうか、確実に気が付いていな、これは。
たぶんだけど生まれた時から1回も男に會った事が無いこの世界のの人。そのため、知識だけで男のことを知ってはいるが実際に見たことがない人がほとんどなので1回見ただけで男だとは気づけないのだ。
そうお母さんに教えてもらったのを思い出した俺。
「ははは、確かにそうだね。」
俺は笑って誤魔化す。
今俺が男だよと言ってもどうせ信じてくれないと思うし今は黙って置いた方が得策だと判斷したからだ。
「……ところで、どうして優馬はここにいるの?迷子にでもなったの?だったら私、ここら辺にちょっとだけ詳しいから案してあげてもいいよ!」
雫はまだ5歳とは思えないくらいの丁寧な対応で俺の事を本気で迷子だと思い込んでいるようだ。
うーん。仕草が近所の子供じゃないんだよな。なんか凜としてると言うのが良いのだろうか?まぁ相當いい家で育てられたんだなとは思う。
案してくれるなら丁度いいや迷子のふりをしてそこら辺を案してもらおう。
「そうだよ。ちょっと道に迷っちゃってさ。案を頼もうかな?」
「……わかった。なら私についてきて、優馬。」
そう言って雫は俺の手を握り歩き始めた。
お……積極的なんだな。
まぁ、そんな心は一切なくただの親切心なんだろうけど、ちょっとだけドキッとしてしまう俺。
まだ5歳だからあんまり力がある訳では無い。だから近くのどこか、まででいいな。それにあんまり遠くに行くと大人と會う可能もあって危ないと思うし。
「ところで雫はどこまで案してくれるの?」
「……ここら辺で1番近くの駅まで案するわよ。そこなら大人がいてちゃんと正確な道を聞けるでしょ。」
うん……5歳児でもうその発想が出來ているだけですごいと思う。よくできた子だな。すごいや。
でも、駅はまずい。駅は確実に人がいると思われる今の俺にとっては最も危険な場所とも言っていい。
いくら子供の男だとしても、バレる。
それで、バレたら多分俺は拉致されて々とヤバイだろう。
俺は雫から引っ張られるじで歩いていたがそのままだと駅についてしまうので逆に雫を引っ張り止めた。
「どうしたの?」
そう考えていたため、顔がし青くなっていたようだ。心配した聲で雫が言う。
優しいんだな。
「ちょ、ちょっと歩いたんだけど、家の帰り道を思い出したんだよ。」
ちょっと無理矢理が半端ないが他に何か理由も浮かばなかったのでしょうがない。
駅に行くのだけはまずいのだ!
「……そう。それは良かった。」
雫は納得してくれた。
俺と雫は來た道を戻った。そしてほとんど自分の家の目の前まで戻ってきた。つまり雫と出會った場所だ。
「ここまででいいよ。今日はありがとう雫。楽しかったよ。」
「……?よく分からないけど私も楽しかった。また會えたらいいわね。」
そう言って雫は手をパタパタと振った。
そうだ最後に伝えとくか……雫とはもう會えないかもしれないし。
俺は雫に近づき耳元でそっと言った。
「俺はあの男だよ。」と。
「……え?……………………男?優馬…………が?あの??」
雫は相當驚き、俺の事をじっと見つめる。
「それじゃあ、またいつか會おうね。バイバイ!」
そう言って俺は走り出した。雫が後ろで「……ちょっと待って!」と言っていたがそれを全て無視し、門を抜けて自分の家に戻った。
雫には悪い事をしたな。一応、男と聞いての人は目のを変えるとお母さんから習ったのでつい逃げてしまった。バラしたのは俺なのにね。
そんなことを思いながら家の中にった。今日は結構歩いたのでもう足がクタクタだった。もうすぐにでも寢れるな。
俺は初めての験を心の中に留め、茉優が寢ている隣で橫になり眠りにった。
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