《男がほとんどいない世界に転生したんですけど》長して……
雫と別れてから更に何年か経ち俺はもうあと數日で高校生となる。俺は今は長も160センチ後半くらいまで長ししは大人っぽくなったじだ。
妹の茉優も長しかなり人になっていた。茉優が妹じゃなかったら今頃俺から告白しているくらいだ。かすみさんによると友達も多く運神経も抜群によく頭も相當良い。部活では強豪校のサッカー部のキャプテンを擔っていて皆を引っ張っているそうだ。さらに中學の生徒會長までやっていて學校の人気者らしい。もう完璧すぎるだよ。
茉優の兄としてとても誇らしく思え、らしくじる。
でも……なんで茉優に直接聞かないでかすみさんに聞いたのかと言うと、茉優が中學校にってからは俺も勉強が忙しくなったり、高校の手続きが忙しくなった。
それに、茉優の部活も忙しくなったりしてあまり話せなくなりすれ違いが続いた。
それで、1度話をし無くなると、ちょっと気まずくなってしまったのだ。それに茉優の思春期も影響していたと今では思う。
茉優と話せないのは悲しかったが思春期なんだなという事は自分なりに理解していたので、そっとしておいた。
また茉優から気軽に話しかけてきてくれれば俺は喜んで話をするつもりだ。
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本音では、もし自分から話しかけて「ウザイ」とか「近づかないで」とか茉優に暴言を言われたら神的に立ち直れそうにないからだ。
茉優は立派に長したけど、俺はなかなかのヘタレに長したようだ。
インターネット授業では俺がほとんど知っている容ばかりなのは変わらず、延々と復習をしているようなものだった。だけど、忘れているものも多々あるのでしっかりと丁寧に行う。
でも歴史の偉人の男がすべてになっていたのは、かなり驚いた。臣秀吉なんて臣秀子ってなってたし。徳川家康も徳川家子に、なっていた。初めて見た時は笑ってしまった。
それでもテストは頑張って勉強した。頑張った結果でほとんどの教科のテストは90點後半が當たり前になっていた。
ほとんどの容を理解した俺は自分の判斷でどんどん前倒しで勉強をしていったためもう既に高校三年生までの容はすべて學び終わっている。もう完璧なはずだ。
高校にった男は高校卒業までに婚約者を1人以上決めなければならないという法律があると聞いた。もし高校まで誰1人も婚約者を決められないと國が判斷すると、勝手に婚約者を選び強制的に結婚させられるのだ。そんなのは絶対に嫌なので高校で絶対に良い相手を見つける。
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どうせ選び放題なんだ、可くて優しく盡くしてくれる子を選ぼう。そして転生する前までは、送る事の出來なかった甘酸っぱい青春を送ろう。そう決意した。
俺が行く予定の高校は月ノ高校という國立の學校だ。
その高校は今の所、男が1人だけいるらしく、その人と同じ學校に通おうとするの子で今回の験の倍率がえげつないほど高かったと、かすみさんから聞いた。
別に俺はその男の人と會いたいからそこの高校に通いたい訳では無いけど、取り敢えず頑張る。
そして気合をれて勉強をしていた俺だったが、何と男は特別な特権で験無し、更に面接も無しで、その高校にりたいとむだけで、合格になるという事が分かった。男であるなら確実なのだ。
この世界は男には、かなり甘かったと改めて実させられた。せっかく頑張って験勉強してたのにそれが全て無駄になってしまった。
だから普通は皆が必死に験勉強をしている時期に俺は験勉強ではなく、今後の未來のためにと法律の勉強をしていた。法律は前の日本とはかなり違っていて男に甘い法律になっているので知っていて損にはならない。例えば[男を襲ったり暴力を加えたら懲役20年以上の重罪]だとか[男はを自ら抱いたらその抱いたと必ず結婚しなければならない]とか[男は必ず結婚し、子をなさなければなはない]だとか、変な法律もあった。にはかなり厳しく男にはすごく甘いのが特徴的だった。
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そして月ノ高校についても前もって調べておいた。月ノ高校は1クラス40人でそれが5クラスが1學年として構されており。つまり1學年200人で、それが3學年あるので全校で600人もいる高校だ。
部活もかなり活発で月ノ高校は部活の強豪らしく全國から々なの子達が集まると言われている。
ついさっき、月ノ高校の制服が家に屆いて早速著て鏡を見てみた。制服は紺に近い黒で、それに赤いネクタイをしめるというブレザーで元には月ノ高校のイカした校章がある。俺が転生する前の高校の制服なんかよりカッコよく著心地も良かったのですぐに気にった。それにこの制服は特別仕様らしく、防弾仕様に近いほど頑丈で軽い。さらに、防水仕様のおまけ付きだ。
一何円この制服に掛けられているのだろうか?そう思うけど、あまり気にしない様にする。
もちろん國から支給されたものなのでありがたく使わせてもらう。
もう高校に行く準備は完璧だ。
俺は小學校にる1年生の時のような稚な気持ちで、學式の日を待ちんだ。
☆☆☆
數日経ちついに今日は月ノ高校の學式の日だ。
ここに転生して、男は高校からしか外に出ては行けないと分かった時からずっとずっとずーっと心待ちにしていた。
不安も張も沢山あるけど、それ以上に楽しみの方が勝っているので別にいい。
俺は、まだこの世界には知っている人が、お母さんと茉優とかすみさん、それにい頃に1度だけあったきりの雫だけしか知らない。まぁ、多分雫はもう俺の事なんてすっかり忘れてると思うから人數に足さないほうがいいと思うけど。
俺は朝早くから起き、制服に著替え支度を整え、制服と一緒に支給されていた學校の教科書をお母さんに買って貰った新品の黒いカバンにれる。
「行ってきまぁーす。」
俺は元気に言って外に歩み始める。やっと俺の新生活が始まる。全力で頑張るぞっ!!!そんなことを思っているといつの間にか後ろにいたお母さんに手を摑まれ、俺の歩みは強制的に止められた。
「ど、どうしたのお母さん?何か忘れでもした?」
止められた理由がわからず戸う俺。
「本當に大丈夫?お母さんはね、優くんの事が心配で心配でたまらないの。」
俺はそれを聞くとお母さんの両肩に手を乗せ落ち著かせた。
「お母さん、大丈夫だよ。もしの子から襲われそうになった時も全力で逃げるよ。それに全員がそんな男に飢えてる訳じゃないでしょ。だから安心して。」
「うっ、そんなに優くんが言うなら…………わかった。行ってらっしゃい。気をつけてね。お母さん今日はお仕事休んで優くんが安全に帰ってくるのをずっとずっと待ってるからね。」
「う、うん。わかったよ。」
やっぱりお母さんは極度の親バカなんだな~と思った。
お母さんは俺を送り出してくれた。1度止められた歩みを再び開始する。
家の外に出るのなんて何年ぶりだろうか。
家の外は前とほとんど変わっておらず門を潛り高級住宅街に出ても、やはり人は誰もいなかった。
「全然変わっていないなぁ。」
と、ついつい獨り言を呟きながら家の門をくぐる。
「……あなたは大分変わったのね。」
突然俺の聲をかけられた。
俺は驚き聲主の方向を見る。そこには水の髪のがスマホ片手に、立っていた。
「えっ……………と。」
「……久しぶりね。覚えてないの?私は覚えているけど?」
俺は頭をフルで回転させて考えた。そしてある1人の人が該當した。それにこの水の髪にも見覚えがあった。
「もしかして雫……なのか?」
「……正解。思い出した?」
何で雫が?最後に會ったのは5歳の時だし覚えてるはずがないと思っていた。それなのに雫はここにいて俺を待っていたようだった。
彼は5歳の時とは印象がかなり変わっていてすごく大人びている。それに一層人になっていた。一瞬で俺の目は雫に釘付けになってしまった。
「うん。思い出したよ。ところで何で雫がいるの?」
しかも雫は月ノ高校の制服を著ていた。つまり……
「……月ノ高校に男がるっていう噂が流れてね、ここら辺には男はあなたはしかいないと思って試しに月ノ高校を験してみたのよ。」
「な、なんで?」
試しにって……高校験ってこれからの自分が歩む人生を決める第1通過點だろ?そんな大雑把な理由で決めていいのか?
「……だってあなたに……もう一度會いたかったから。」
「え?」
とてもシンプルな答えだった。
よく見ると雫は顔を真っ赤にしているようだった。
「……まぁ、そういうのは別にいいから、一緒に學校に行きましょう。どうせ行く學校は同じなんだし。」
もちろんだ!
「いいよ。」
俺と雫は學校に向かって歩き出した。と、言っても俺が雫について行っているだけだけど。
だって5歳以來家から、出たことが無いから道が一切わからなかった。
一応道順は頭にれては來てるけど曖昧だ。
もし雫がいなかったら俺はどうしたんだろうな。絶対に迷子になっていたことだろうな。
俺は1度も月ノ高校には行ったことがなく寫真でしか見たことがない。どうしてそんな高校を選んだのかと言うと家から1番近かった高校だったからだ。そこにたまたま男がいたって言うだけのことだ。
俺が雫と歩いていると雫と同じ制服を著たの子がいつの間にか大勢集まっていた。同じ高校に向かっているので當たり前だけど、周りにいるの子は俺のことを興味深々に見つめている。これまで全然注目されたことが無かったので結構恥ずかしい覚だった。
この世界の男の宿命なはずのだけどまだ全然慣れないな……
でも雫といたからなのか周りのの子達は全く話しかけて來なかった。
聲を掛けられても対応に困ったので結果オーライだ。
なので俺は雫と世間話をしながら高校に行った。
まぁ歩いて高校までは20分くらいかな。ちょうど良い近さだ。
月ノ高校は俺の想像以上に大きく、その隣にあった育館もかなり大きかった。
「す、すごく大きい高校だね。寫真でも大きいと思ったけどここまで大きいとは思わなかった。」
「……そうね。何度見てもそう思うわ。」
高校の門には“學式”と大きく書かれた看板が置かれていて普通ならここで記念寫真を撮るはずなのだがこの高校の學式には親は來ない。なぜかと言うと男の俺がいるからだ。初めて見る男に同級生も親も興してもし襲いかかってしまったら學式どころではなく、警察沙汰になってしまうからだそうだ。
「じゃあ行こうか。」
「……ええ。」
俺と雫は學校の校舎の中にった。靴を履き替えて教室に向かった。俺は確か3組だったはずだ。雫も聞くと3組で偶然同じクラスだった。
クラスにるともうほとんどのの子は著席していて俺を見るとほとんどのの子はガッツポーズをしたりしたのか泣いていたりした。
俺は気恥ずかしさをじながら指定されていた席に座った。俺の席は窓側の一番後ろだった。雫は廊下側の前の方の席でしだけ離れてしまった。
まぁ、雫と一時的に離れてしまうが別に構わない。だって教室は同じだし俺が立って雫の所に行けばいいだけだ。
俺が席に著いてすぐにチャイムがなり擔任の先生らしき人教室にってきた。
「はい。皆さん集まりましたね。あなた達の擔任になった斎藤 奈緒なおです。これから1年間楽しいクラスに皆としていきたいと思います。皆さんよろしく。」
擔任の先生はサラッと自己紹介をしたが俺はこの人が擔任だとは信じられなかった。
なぜならこの擔任の先生は長がかなり小さく先生と言われなかったら小學生と間違ってしまうくらいだったからだ。
「あ、言い忘れていましたが、私のことを小學生やチビっ子、可いなどと言った場合、私がけ持つ數學の単位を全て落として留年させますから、覚悟しておいて下さいね。」
最後に奈緒先生はそう付け足した。
この先生は怒らせたら絶対に怖いなと思った。
なんか、やると言ったらやるという凄みもじるし。
「じゃあ直ぐに學式に出ますよ。先生方や先輩も既に準備をして待っているので早く出席番號順に並んでください。」
俺の出席番號は神楽坂なので結構早い方だ。
よし、並ぶか!と思い席を立つと。
いつの間にか目の前にいた先生から手を引っ張られて俺は順番に並べず先生に連れていかれた。
「ちょ、先生どうしたんですか?これじゃあ順番に並べないですよ?」
「君は並ばなくていいんですよ。男はの順に並んでいたら癡漢をしてくれって言ってるようなものなんですよ。だからこういう會の場合、男は別室でモニターから見るんですよ。」
なんじゃそりゃ。これじゃあこの學校にどんなの子がいるかわからないじゃないか。……でも癡漢はされたくないしな……
誰だって好きでをで回されたくないと思うのは普通だ。なので今回は素直に先生に従うとしよう。
「わかりました。」
俺はそう言って先生の後をついて行った。
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