《男がほとんどいない世界に転生したんですけど》先輩と話をする
俺は先生の後をついて行った。
階段を降り、し廊下を歩き、厳重そうな扉を潛り抜けてある部屋にった。ここはモニタールームとドアの近くの標識に書かれていた。
モニタールームは部屋全が白い部屋でパイプ椅子が2つと大きなモニターが置かれているだけであとは何も無いかなり殺風景な部屋だった。
椅子が2つ置かれているという事は俺の他にも誰かが來るということだ。察するに男の先輩だろう。
そう言えば、男の先輩って一どんな先輩なんだろうか……
頼れて信頼出來る、良い先輩だといいなぁ。
俺は理想の先輩の姿を想像して、パイプ椅子に座り先輩が來るのを待った。この世界で初めて會う男だ、俺はドキドキしながら先輩を待った。
──ガチャ
ドアが開き、誰かがってきた。
恐らく男の先輩だろう。
「やぁ、君が新しく學した男の後輩くんかい?よく來てくれたね。」
先輩は黒髪のくせっでその髪が目元までびている。顔は中の中の普通くらいで影の薄いキャみたいな雰囲気だった。
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「はい。神楽坂 優馬です。よろしくお願いします。」
なんだろう。俺の思っているのと違った。
「優馬君だね。僕の名前は九重 大地だいちって言うんだ。今は2年生だよ。よろしく。そして學おめでとう。」
「はい。ありがとうございます。」
俺と大地先輩は握手をした。
「──これから學式を始めます。」
握手が終わり、し雑談をし始めて數分後、勝手にモニターに映像が流れ始めた。
「お、學式が始まったな。席に著いてないと先生に怒られるから早く座らないとな。地味にここ監視カメラがついてるからふざけてるとすぐに先生が注意に來るんだよ。気を付けた方がいいからね。」
大地先輩が天井當たりを指さしたのでその方向を見てみると小さい監視カメラを発見した。
ちゃんとしなきゃな。そう思った。
「はい、分かりました。」
俺と大地先輩はパイプ椅子に座り、學式をやっているモニターを見た。
 
モニターにはステージの上の畫像しか映し出されておらず、ステージの下に座っているの子達が一切見れない。
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今は校長先生の挨拶かな?
校長先生はもちろんで、まだ30代くらいの人だ。でも、貫祿はじる。
この世界は明らかに人が多い。おろらく昔から男がなくは顔が良くないと子供すら作れなかった、だから顔が良くないは淘汰され人の伝子だけが殘った。と、俺は考えている。
校長の話も終わり次は生徒會長の話の番だ。生徒會長は黒髪のショートカットで目がパッチリしていて更に、顔が整っていて可いと思った。
「あれはね僕の姉なんだよ。」
「え?!マジですか?」
大地先輩はモニターに映る生徒會長を指さして言った。
「マジだよ。」
確かによく見るとしだけ雰囲気が似ているじがした。何となくだけど。
「すごいですね。お姉さんが生徒會長だなんて……」
「昔から人を引っ張って行く格で人が凄かったからね。でも……僕は苦手なんだけどね。」
何で苦手なんだ?いいお姉さんじゃないのかな?もしかして何か裏の顔でもあるのかな?
結局、大地先輩のお姉さんの事を聞き出せず、生徒會長の話も終わり學式が直ぐに終わってしまった。
「あ、そうだ!今後とも男として々と話し合うこともあると思うから、コトダマで友達にならないか?」
大地先輩がいい提案をする。
「いいですよ。コトダマですね。」
俺は新品のスマホをポケットから取り出した。このスマホは高校生になったのでお母さんから買ってもらったもので、真っ白なデザインだ。
そして、コトダマとはスマホを持っているほぼすべての中、高生や大人も利用している人気のアプリのことで友達登録をしておくと無料でお手軽に話がし合えるという便利な連絡アプリだ。
大地先輩からコトダマのIDを教えて貰い、コトダマのID検索にそれを打ち込み追加のボタンをタップした。
ピロリン♪
「よし。出來たな。」
友達登録が完了した。俺の初めての高校でのコトダマ友達が男の先輩になるなんて思いもしなかったけど良かった。
凄く嬉しい。
「僕は最近スマホを持ち始めたばかりで、まだ全然使い方が分からないから、返信が遅れるかもしれない。」
「そうなんですか。あ、俺もですよ。」
俺だってまだスマホを持ち始めて數日しか経過していない。それに、元から機械は苦手だ。
俺は時間を確認した。
「あ、時間だ。すいません教室に行かないと、クラスのオリエンテーションが始まってしまうので……」
「うん。わかってるよ。一応先輩なんだ困ったことがあったらなんでも気軽に聲をかけてくれよ。」
「ありがとうございます。それでは…」
俺はモニタールームを出て、し早歩きで教室に戻った。
☆☆☆
「すみません遅れました。」
そう言って俺は教室にり、自分の席に著く。
あ……やっぱり、の子しかいないんだな。
改めて思う。
「全然大丈夫です。今は自己紹介をしていて最後は、あなただけですよ。」
そう奈緒先生から言われた。
最後って……マジか。俺みんなの自己紹介聞いてないんだけど……
俺はゆっくり立ち上がり、その場で自己紹介を始めた。
「えっと、名前は、神楽坂 優馬って言います。
ずっと家にいたのでルールとかよく分からないことが沢山あると思うけど……えっと……よろしくお願いします。」
ずっと考えに考え抜いた完璧な自己紹介の挨拶は、張のせいで頭が真っ白になり、ただのキャのたどたどしい挨拶になってしまった。
俺は落膽しながら座る。
クソ……っ悔しい。何事も最初が重要だったのに、それを逃してしまった。
パチパチパチ、と拍手が起こり俺の自己紹介が終わったが、やり切れない気持ちでいっぱいだった。
「皆さん、我が3組には、國の寶である男の子が來てくれました。おそらく優馬君はこの高校で婚約者を決めるつもりだと思うので全員にチャンスがあると思ってください。なので優馬くんを取り合ってケンカなどしないこと。それに優馬君に迷をかけないこと、これだけは絶対に守ってください。もし優馬君にケガをさせたりでもしたら法律で重く、厳しく裁かれますから充分に気をつけてください。」
奈緒先生は最後に厳しいことを言ったので教室は靜まり返る。
今日は學式と教室でクラスのオリエンテーションだけなので奈緒先生がしばらく高校の話をして今日は終わりになった。
☆☆☆
放課後……
「よし。帰るか。」
別にやる事も無いので帰る事にした俺は席を立とうとする。
でもその前に……
「あの……優馬君?もし、よかったらだけど……コトダマで友達換しない?」
「私も。」
「私もいいかな?」
「私もいい?」
教室にいたほぼ全てのの子達が俺の席に集まっていて聲を掛けられた。よく見ると數人は來ておらず、その中に雫もっていた。
「う、うん。全然いいよ。ちょうどコトダマの友達がいっぱいしかったんだ!」
俺のコトダマ友達はお母さんとかすみさん、それにさっき換したばかりの大地先輩しかいない。妹の茉優とはまだ換していない。
俺はコトダマのIDを皆に教えた。
もちろん、拡散しないことを條件にだけど。
すると、俺のスマホから著信音が沢山鳴った。
クラスの皆が一斉に俺のIDを検索したためだろう。
そして、一気にコトダマ友達が32人も増えた。
おー、なんかいいな……と満足する俺。
──ピロリン♪
そんな中、1回だけ著信音が鳴り、確認するとお母さんからのメールだった。
“優くん學校はどうだった?楽しかった?學校には直ぐに馴染めそう?お母さんは優くんがずくに馴染めることを信じてるよ。今日はもう終わったぐらいだよね。すぐに帰ってきてね。お母さん、心配で心配で今すぐ優くんと合わないと、高校に行っちゃいそうだからね!それと、優くんに渡したいものがあるから。お母さん待ってるからね。ずっと待ってるからね。ずっとずっと待ってるからね。
………………By お母さん”
かなり長い文章で送られて來た。うん……これは早く帰らないといけないな。じゃないとお母さんがおかしくなっちゃいそうだ。……いや、訂正。元からし天然で奇想天外だけど、更におかしくなっちゃいそうだ。
「ごめん皆。ちょっとした、用事が出來きたから帰るね。」
「うん!また明日ね優馬君。」
「バイバイ。優馬君。」
「またね♪」
俺の席に集まっていたの子達に斷って、俺はカバンを持ち教室を出た。
そこから急いで家に向かった。
歩きでは20分ぐらいかかる家までの帰路だが、俺の全力ダッシュだったら15分くらいで家に著くはずだ。
俺の予想通り、15分程で家に帰ってこられた俺。
──ガチャ。
家の門を潛り、家にった。
「ただいまー。」
家にいる人に聞こえるように大きめの聲で言う。
「おかえりぃぃー。優くんっ!!!」
「ぐはぁっ。」
お母さんが俺がった瞬間に飛びついて來る。何とか倒れずにけ止められたが一瞬気づくのが遅かったら頭から地面に落ちてケガをする所だった。
危なかった……と冷や汗が垂れた。
「う、うん。ただいま。それで、俺に渡したいがあるってメールで言っていたよね?それって何なの?」
俺は早速本題にる。
「うん。優くんには安全に學校生活を送って貰うために特注でGPS付きの時計を買ったの。」
そう言ってお母さんは紙袋を渡してきた。
「初期設定はお母さんがしておいたから後は優くんで好きに設定してね。さぁ、そろそろ晝ご飯よ、早く著替えて一緒に食べましょ、優くん!!」
「わかった、ありがとうお母さん。」
プレゼントが、すごく嬉しかったので笑顔で微笑む。
今に俺にはこれぐらいしか出來ないけど、これで謝の気持ちがしでも伝わってしいと願う。
「くぅっっっっ。その一言で明日からも仕事頑張れ
るぅぅぅ。」
俺のために買ってきてくれたんだお禮をするのは當たり前だ。でも、たったの一言で頑張れるなんて相當な親バカなんだなお母さんは……
そこからかすみさんの作ってくれた料理をお母さんと2人で食べた。和食料理で味しかった。
茉優は學校でその場にはいなかった。
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