《男がほとんどいない世界に転生したんですけど》計測
今は木曜日の夜の9時、俺は自分の部屋で頭を抱えていた。
「はぁっ……今週の日曜日に何を著てこうか……」
そう、俺は雫とお出掛けの用の服選びをしていた。
俺はベットに俺の今持っている服を何著か並べて、著てみたりしていた。
俺の服はほとんど無く著れる服は數える程度しかない。高校生になりやっと外への外出が自由になり、服を自由に買うことが出來るようになったけど、まず男の服はほとんど作られておらず買うことが出來ないし、服屋さんの場所知らないし、それ以前に俺はあまり服に関心が無かった。
なので、最終手段をとることにした。それは、オーダメイドでかすみさんに作ってもらうことだ。かすみさんは家の家事をしつつ短い時間で服を何著か仕立ててくれた。
でも自分には服を選ぶセンスはこれっぽっちも無いようでどれも納得がいかなく、困り果てていた。
うーん。かすみさんに選んでもらってもいいのだけど、かすみさんには1度頼っているし、日頃の家事も全てしてもらっているのでこれ以上負擔はかけれないと思うので無しだ。
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お母さんに頼んでもいいのだけど、最近お母さんは仕事で家を留守にする事が多く、家に帰ってきても深夜ですぐに寢てしまっている。お母さんは何の仕事をしているのかは聞いても適當に誤魔化して教えてくれないけど、相當忙しいのだろう。なので卻下だ。
……消去法で殘るのは妹である茉優しかいない。
でも、このごろ喋ってもいないし家が広く俺はすぐに自分の部屋に行くので會ってすらいない。
でもお兄ちゃんとして茉優とはまた沢山話をしたいし、なにより寂しい。家族なんだから仲良くしないとな。
あ、そうだ!思ったけど、これって茉優と久しぶりに話すいいきっかけだと思った。
「もう夜だし……茉優も帰ってきているだろうけど、多分疲れて寢たんじゃないかな?茉優に話しかけるのはまた今度にしよう。さて、俺ももう寢るか……」
俺はベットにある服を片付けてからベットった。
最近疲れているのか、俺は案外早く眠りにつく事が出來た。
☆☆☆
俺はいつものように起き、いつものように朝ご飯を食べて家を出た。
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「……おはよう優馬。」
「おはよう雫。今日はいい朝だね。」
「……そう?別に普通だと思うけど。」
何気ない會話から話は始まり、世間話や常識の話をしたり學校の話をしたりして、もう學校は見えるぐらいまで歩いて來た。
「あ、そうだ。雫とはコトダマで友達になってなかったんじゃないかな?友達になっとけば日曜日の待ち合わせも連絡がとりあえて便利だからさ。コトダマで友達にならない?」
俺はスマホを片手に持ちコトダマのアプリを起させながら言った。
「……そうね。わかったわ。」
こうして俺と雫はコトダマ友達になった。
よしッ!と、俺は心の中で喜んだ。
「ところで今日って何かあったけ?」
また今日も日程表を見てこなかった俺。
単純にアホである。
「……たしか今日は計測があったはずよ。」
「あ、そうなんだ。」
計測か……あれ?俺ってどのくらい長ってびたかな?前までは長、重は測ったりしていたけど最近は面倒くさくて測ってないな。
160センチ後半ぐらいまでびてると嬉しいな。
俺は長が男としては昔からあまり高くない方だ。
の子と比べると高い方なのだけど、俺にとっては若干のコンプレックスだった。
なので、1センチでも1ミリでも長がびていてくれれば嬉しいのである。
「……そうだ!頑張ってね。優馬。」
「え?何を?頑張るの?」
「……ほら、立ち止まってないで行くわよ。」
「え、あ、……うん。わかった。」
結局何を頑張るのかは、雫には聞けずじまいで、學校に到著してしまった。
一……何だったんだろう……すごく気になるんだけど……?
雫の一言で今日1日が不安になってしまう俺だった。
☆☆☆
「はい、皆さんおはようございます。今日は計測がある日ですね。では、早速育館に育著で集合して下さいね。」
「「「「「はい。」」」」」
クラスの子達が返事をすると──突然。服をぎ始めた。
「え?」
俺は驚きで変な聲を出してしまった。
……うん。1回この場の報を整理しよう。奈緒先生の掛け聲でクラスの皆は男の俺がいるのにも関わらず制服をぎ始めた。
……ん……!?それって……相當やばい狀況じゃないのか?
「ちょちょ待って皆。まだ俺がいるから、見るつもりはないんだ。ごめん。急いで出て行くから!」
俺は手で目を隠しながら急いで教室を出た。目をつぶっていたため、機やイスなどのが相當當たっていたのでが痛い。
俺は溜息をつきながら深く座り込む。
一瞬だけの子のブラジャーやパンツが視界にった。クソ……忘れたいのに……頭が本能で脳メモリに保存してしまう。はぁ……なんともけないものだ。
「はぁ、それにしても、男の俺が目の前にいるのにぎ出すとは予想もしなかったな。もしかしてこれが普通なのかな?」
俺は誰もいない廊下で獨り言を呟いた。
「あ、優馬君。君も計測をするけど、の子達と一緒は勿論ダメですので直接保健室に行って下さいね。後は保健先生の指示に従って下さい。」
教室から出てきた奈緒先生がそう言って俺の育著を手渡してくれた。
「あ……はい……分かりました。ありがとうございます。」
俺は奈緒先生にお辭儀をし、保健室に向かって歩き出した。
………あれ。俺って保健室の場所知らないんだけど!?
そう言えば、ここの教室とモニタールームにしかまだこの學校では行っていないため、それ以外の場所が一切分からない。
でも、目的地は保健室だ。そのため多分1階にあるんじゃないかなと予想は出來た。
ここは3階なので俺は階段を2回降りて保健室を探した。
困った時は人に聞けばいいのだけど、人に聞こうと思って探してはいるがぜんぜん見つから無い。この學校大きすぎるんじゃないの?々俺は焦り始めた。
このまま保健室の場所がわからなかったら次の時間に間に合わないと思ったからだ。
あ……そろそろ時間も無いな。
俺は時計を見ると、測定開始時間になりかけていた。遅れて保健室の先生に迷をかける訳にも行かないし、し走るか……
そして、軽くでも素早く俺は走り走り出した。
そんな俺がちょうど曲がり角を曲がるその時だった。何も考えることなく俺は勢いよく右折した。
そして──
「──うわっ!!」
「──きゃぁぁっ!!」
曲がり角からいきなり誰か出てきて俺と正面衝突した。
俺もそのぶつかった人も、どちらももちを著き転んだ。
「っぅ……痛たた。って大丈夫?怪我してない?」
俺はすぐに立ち上がって手を差し出す。
「はわわわ。すいませんすいません!!ぶっかってしまって。何でもするので許してください!!」
そのの子は俺の手には気づかず、何故かすぐに土下座をしてきた。そのの子は育著を著ていて今から計測をしに行くのかな?
「いいから。土下座はやめよう。ね。」
「いえ。本當ににすいません。こんな私はクズですよね。こんな道に迷って時間が無いから急いでたら人にぶつかってしまうなんて。もうこんな私……大嫌いです。」
そんなの子はブツブツと自己否定をする。
大丈夫か……と一瞬、よりも頭の方を心配してしまうが取り敢えず、俺は両手での子の腕を摑み無理やり立たせた。
の子は緑の髪がしびていて顔がし隠れていて見えにくいがそれでも分かるような整った顔立ちの人でスタイルも良い。それに……その……が思ったよりも大きい、と思った。
育著を著ているから余計のラインとかも見えてしまった。一言で言うとこの子はエロいッ。
「本當に大丈夫?」
俺は聞いてもなんの反応も無く、まるでフリーズしてしまったかの様に固まってしまった。
「え?え……本當に大丈夫か?」
俺は普通に心配になってその子のを揺すぶったりして意識を確かめる。
「はわわわ!!すいませんすいません!!お、お、お、男の人だったんですね?本當に私はなんてことを……私はもう終わりです。」
そのの子はそう言い、急に崩れ落ちそうになったので俺が支えた。一何なのこの子?ちょっとなんだろう……個的な子だな。
って、え?
「気絶してる。え、え、なんで……?」
そこからの子に聲をかけてみたりを揺すってみたりしたが全く起きない。完全に気絶しているみたいだった。
このまま廊下に放置するのも気が引けるしな。それに俺は保健室に行く予定だ。ついでにこの子を運んで先生に見てもらう事にするか……
「ちょっとごめんね。」
一応斷って、俺はの子をおんぶして保健室に向かった。
の子はまぁまぁ軽く、とにかくいい匂いがした。それにが俺の背中に強く當たっていて若干興してきた。まぁ、でも我慢だ。
気絶してるの子を襲うなんてそんな最低なクズ野郎にはなりたくなんてないしね。俺は純の青春を送りたい訳だし。
俺はそこから數分の子をおぶりながら歩き、やっと保健室と書かれた部屋を見つけた。
の子の他に育著も持っていたので歩きづらくてかなり疲れたけどついて良かった。
俺は保健室のドアを數回ノックして中にった。
「すいませーん。誰かいませんかー?」
「はいはい。計測かしら?」
何かの書類を書いていた保健室の先生が立ち上がって俺に近づいてきた。保健室の先生は丸っこいメガネをかけていて、しぽっちゃりとした優しそうな人だった。保健室の先生は白い白を著ていて、その右側のの部分に池という名札がついていた。
保健室の先生は地先生と言うらしい。
「はい。そうですけど、その前にこの子の事をお願いします。」
「まぁ。どうしたの?この子は?」
俺はの子を近くにあったソファの上におろし地先生に事を説明した。
地先生は分かってくれたようでの子をベットに移させた。ひとまず起きるまで寢かせて置くそうだ。
「あなたもさっさと著替えて計測しますよ。あなたは遅かったので、さっき大地君も終わって帰ってしまいましたよ。」
「あ、そうなんですか………」
大地先輩も計測をしていたのか一緒に行けばよかった。初めから、大地先輩と行っていればよかったのか……と言っても大地先輩の教室がどこにあるのかわからないんだけどね。
俺は育著に、著替えて計測をした。
地先生は俺のを見てはぁはぁと荒い呼吸をしていたが無視して計測をした。
俺の長は164センチ、重が52キロで前よりも長が數センチびていて重も數キロ増えている。なんとも嬉しい結果だった。
でも、1つ疑問に殘る事だけど、何故か池先生は俺のスリーサイズを測った。それだけは謎だった。
こんな報使うんだっけか?
「ありがとうございました。池先生。」
「こちらこそありがとうね。いいもの見れたわ。保健室にはいつでも來てね。先生待ってるからね。」
「そ、そうですか。それはよかったです。それとあのの子の事、よろしくお願いします。」
最後にの子のことを地先生に頼み、俺は保健室を出て教室に向かった。
note+ノベルバ+アルファポリス+電子書籍でエッセイ、小説を収益化しつつ小説家を目指す日記
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