《男がほとんどいない世界に転生したんですけど》部活紹介

の時間も終わり最後は全學年で育館に集まり部活紹介を行うらしい。

男の俺はまたモニタールームかと思ったがモニタールームなのは大地先輩だけで俺は直接見た方が分かるとのことで特別に育館に來ていた。育館にはパイフ椅子がずらりと並べられていて、その數からこの學校がどれほど規模が大きいのかが分かる。

 

あれ?でも椅子に座っているのは數でそのほかのの子は何故か立っていた。席は自由席のはずだから何かを待っているのかな。

う……

俺が育館にった瞬間、育館は大きくどよめき、周りのの子や先輩の目線が俺に集中している事が分かった。なんだかすごく恥ずかしいや。まだ俺は注目されるのは慣れていないんだよ。

席順は自由だったので右端の前の方椅の子に座った。隣には一緒に來ていた雫、その隣に由香子が座った。

俺が座ると周りのの子がものすごいダッシュで俺の後ろと前、そして斜め前後の席を取り囲むように座った。あはは……なるほどな。皆が立っていた理由は俺の近くに座るためだったのか……

うぅ……席に座ったとしてもまだ視線の集中砲火は終わらない。

さすがに慣れてないからキツイなぁ。

でも、取り敢えず我慢だ。視線に耐えきれず逃げたなんて、カッコ悪すぎる。それに、隣には雫がいる。雫の前ではみっともない真似は出來ない。

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そして數分耐え、部活紹介が始まる時間になった。流石に皆は靜かになった。

ふぅ……ようやく視線の集中砲火は消えた。

俺は雫に聞こえないほど小さなため息をつく。

部活は3年間続ける大切なものだと皆自覚しているようなので真剣に聞いている。

皆を見て俺も真剣に考えようと思った。

さて俺は何部にろうか……

転生する前は強豪のサッカー部にっていて、そのせいで俺は青春を送れなかった。でも、サッカーは今でも好きだしやりたいと思っている。サッカー大好き年はどんな事かあろうともサッカーをしたいのだ。

なので、出來たら俺はサッカー部にりたいと思う。そして、程よく楽しみたい。前みたいな強豪みたいな所にっちゃうと、前と全く変わらないからね。程々で十分青春を楽しめるのならばる。そう決めた。

あ、でも待てよ……そもそもだけど、男って試合に出れるのかな?

まず男のチームはあるはずが無いだろうから、男混合って事になるのか?

うーん、それだったら、特別ルールになってるのか?

なんて、サッカーの事ならいくらでも悩める俺はずっと思考を巡らせていると──

「──これから部活紹介を始めます。皆さんこの會は、3年間の青春を送る部活を決める大切なものです。靜かに聞きましょう!」

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司會の人の挨拶で部活紹介が始まった。

まずは司會の人が部活の紹介の説明を始めた。

あ……でも、それがとにかく長かった。

その説明を簡単にするとこんなじだ。

・部活紹介は基本的に、育館のステージで行われること。

・部活紹介をする部員は何人でも構わないこと。

・予め許可を取れば、部活用を使用しても構わないこと。

・次の部活育館脇で待機していて、前の部活の紹介が終わったらすぐに紹介をする、というじで効率よく部活紹介を進めること。

・紹介時間は各部活例外なく3分間以と決められていてその中でアピールすること。

そのため、一気に部活の良さ、今年の抱負、目標などを言うらしく気が抜けない。それと、何故3分間という短い時間で部活紹介をするのかと言うと、この學校の部活は沢山あるから時間に終わらないかららしい。

と、まぁこんなじだ。

はぁ……思うけど、こんな長い説明をするんだったら、しはその時間を部活紹介の時間に回した方がいいんじゃないのかな?

でもまぁまぁ重要な説明でもあるからしょうがないのかな……

「それでは早速お願いします。」

司會の人がそう言い、部活紹介がようやく始まった。

まず、數十人の先輩達がステージに上がった。1番最初は球部かな。だって野球部らしい服を著ていて野球バットと野球グローブを持っていたからだ。

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これを見て確信したけど、この世界では男がやるようなスポーツも普通にの子がやっているようだ。まぁ、それもそのはずだ。だってこの世界は男との位置関係がほとんど逆転しているのだから。

「私達は野球部です。目標は勿論甲子園です!そのため日々練習に勵んでいます!野球部は厳しくルールと伝統を守る部活で大変かと思いますが、部待っています!特に男子・・のマネージャー。

では軽く、野球部が日頃どんな練習をやっているのか実際にやってみますので見てください。」

あ、うん。やっぱり野球部だった。

野球部の主將がマイクを持って話した。初めは熱の先輩だなぁ……と思ったけど、男子マネージャーの所だけ強く言ったのは俺の勘違いかな?

いや、どうやら勘違いじゃなさそうだ。だって、野球部の主將はずっと俺のことを熱い目で見て來るのだから。

野球部はやはり人気なスポーツのようで、2、3年生だけで40人を超えていた。これで、レギュラーを爭うのは中々の酷だな。

その辛さが分かる俺はすごく応援したくなった。

次は……お!今の所第1希のサッカー部だ。

サッカー部も野球部と一緒で、人気な部活のようでステージに上がった人數も多かった。

周りでサッカー部のキャプテン以外の先輩達がボールでリフティングをし始めた。

「こんにちは、サッカー部です。まず、言っておきます。私達は本気で全國優勝を目指し、日頃練習を行っています。練習はかなりハードで辛い事も沢山あるかもしれません。いや、辛い事は沢山あります。ですが、頑張った分だけ上手くなるという実があります。ですのでサッカー部に興味がある人、経験者なんでも大歓迎です。男子・・マネージャーもよろしくお願いします。」

                     

やっぱりこっちを見ながらマネージャーをよろしくと言ってくる。

初めはクールでカッコイイキャプテンだなって思ったのにな。

それに、別に俺はマネージャーはしたく無いんだよなぁ。したいのはプレイする方のサッカーだし。

どうやら、俺の推測通り部活で男は本格的にプレイすることは不可能なようだ。

それが分かった俺は急にに襲われる。

なんか一気に覚めちゃう。やる気が無くなる。

次は卓球部、バトミントン部、テニス部、ハンドボール部、バスケ部、バレー部、ダンス部、弓道部、道部、剣道部、茶道部、放送部、吹奏楽部、etc……

部活は沢山あってどれも最後に「男子マネージャーをよろしくお願いします。」や、「男子の參加お願いします。」や、「見學でもいいので來てみてください。歓迎します。」など絶対に俺の方を見て言った。

全ての部活の部活紹介が終わって、ほぼ全ての部活に勧された俺は正直迷っていた。

部にるか……?いや、でもそれだと確定でマネージャーになってしまう。なら、文化部か……?でも、っからの運大好きな俺が耐えられるか?

でも、文化部の方が俺の求める青春を送れそうな気がするし……うーん、どうにも決めかねるな。

「……優馬?……ねぇ優馬ったら!」

「うおっ、び、びっくりした!?」

俺は相當考え込んでいたらしく、周りの聲が聞こえていなかったらしい。そのため、気が付いたら雫の可い顔がかなり近いところまで來ていた。かなり焦ったし、ドキッとした。

「……早く行こ。みんなもう教室に戻ったわよ。」

雫にそう言われ周りを見てみると、ほとんどの生徒が育館にはいなかった。

「あ、うん。ごめん、考え事をしてたよ。」

「……そう。部活のこと?」

「そうだよ。雫は何部にるかはもう決めたの?」  

「……いや、まだだけど。優馬は?」

「うーん。まだ全然。運部にるか文化部にるか、それとも部活にらない事にするか。俺はまだそれすら決まってないよ。」

「……以外ね。優馬は運に興味が無いと思ってた。というか、男の人って運が全般的に嫌いって人が多いらしいし。」

「まぁ、他の男がどうかは知らないけど。俺はかすのが好きだよ。」

「……一応言っとくけど、運部と言っても優馬にはマネージャーしか出來ないわよ。」

「やっぱり……そうなんだ。うん……だよね。」

「……當たり前ね。貴重な男である優馬が運をしてケガでもしたら皆が困るからよ。それにもし試合とかに優馬が出場していたら対戦相手も味方も集中出來ないわよ。」

「うん。確かにそうだね。」

俺のせいで集中出來ないんじゃ、どうしようも無いよなぁ。やっぱり、運部で普通に運するのは諦めるしか無いのか……

住みずらい世の中だなぁ。これで本當に俺は青春を送れるのだろうか?

時たま疑問に思ってしまう俺だった。

「……部活の事はまた後で考えればいいでしょ。まずは教室に戻るわよ。」

時間を気にした雫は俺の手を摑み、教室に戻った。なんだろうこのじ雫と初めて會った時の場面に良く似ている気がするな。

そんな懐かしさをじつつ、俺と雫は教室に戻った。

教室に到著したのと同時に奈緒先生が教室にってきた。結構時間ギリギリだったぽいな。

「はい。皆さん部活紹介お疲れさまです。部活を決めるのは部活見學と部を経てからですのでまだもうし考える時間があります。ですのでよく考えて3年間続けられる部活を選びましょう。

それと連絡で優馬君は後で話があるので職員室の私の所まで來てください。」

「あ、はい。わかりました。」

話を振られて若干驚く。

「では、今日はこれで學校は終わりです。明日から部活見學が始まるのでどの部活を見學するのかを考えておいてくださいね。」

最後に奈緒先生が「さようなら。皆さん気をつけて帰ってくださいね。」と言い今日の學校が終わった。

☆☆☆

放課後。

「よし、職員室に行くか……って、職員室ってどこにあるか分からないんだけど。はぁ、さてどうするか……」

俺は職員室の場所が分からずに困っていた。

「──そういう事だったら私が案するよ♪」

雫?と一瞬思ったけど、聲的には違った。

その聲を掛けてくれたの子が俺の席の前に立っていた。

「えっと……………君は?」

「私の名前は、黒川  春香はるかだよ♪気軽に春香って呼んでね優馬君♪」

春香は運が大好きなの子みたいでし焼けていて、でもちょうど良い黒さで薄い桃のショートカットの髪が合わさり可かった。それにしても良い笑顔だ。でもちょっと子供ぽいじがして、昔の優茉を思い出させてくるじがとってもくるしくじる。

「私も職員室に用があるんだよ♪」

「そうなんだ、じゃあせっかくだから案を頼もうかな。」

「うん、私にまかせて♪」

春夏は自分のに手を當てて張り切っていた。

職員室はこの教室からはそれなりに遠く、歩いて4~5分も掛かりようやく職員室についた。でもずっと春香が話けてきて楽しく喋っていたので時間の経過はあまりじなかった。

さすが大きな學校は職員室も大きいんだな。

職員室は2階にあって中を覗いてみると沢山の先生が見えた。

転生する前の俺が通っていた學校はこの職員室の3分の1くらいの大きさの職員室だったな。

「ありがとう春香。助かったよ。」

「全然いいよ♪また話しでもしようね♪」

春香は俺に手を振って、先に職員室にって行った。

「よし、俺も行くとするか……」

俺は職員室に、「失禮します。奈緒先生に用が會って來ました。」と言ってった。春香のり方を真似したのだ。

職員室にるとすぐ奈緒先生が気づいたのだろう。

こっちこっちと手招きされた。

先生達が全員俺のことを見ている。スマホで寫真をとるちょっとおかしな先生もいた。って……保健室の池先生じゃん。気付かれてないと思っているのかな?

奈緒先生は背が小さいので分かりづらかった。

奈緒先生の機はたくさんの書類や課題の提出で溢れていて多忙なんだなと思った。

「奈緒先生、話ってなんですか?」

「部活のことについてです。優馬君は何部にるかはもう決まりましたか?」

「いえ、まだですけど……?」

「優馬君は男の子です、確実にの子があなたと同じ部活にろうと考えます。でもそう優馬君に合わせられるとその部活の事を全く考えないで部活を真面目にしなくなりますし、真剣にやろうとする部活の先輩に大変失禮です。ですので優馬君はどの部活るのかは絶対に誰にも言わないと約束してください。」

「わかりました。絶対に言いません。」 

「これで話は終わりです。もう帰っていいですよ。」

「あ、はい。失禮します。」

俺は職員室を後にした。

「あれ?雫?どうしてここに?」

「……別に待ってただけよ。これ……はい。」

雫から俺がいつも持ってきているカバンを渡された。

中には俺の機の引き出しにっていたもの全てと宿題の數1の教科とワークがっていた。

「ありがとう雫。」

どうやら雫は持ってきてくれたようだ。

「……優馬の事を待ってたら帰るのが遅くなるから先に荷を持ってきたのよ。」

雫はちょっと顔が赤くなっている………気がした。

雫はすぐ歩き出してしまったからよく見れなかったけどね。

俺は先に行く雫の後を軽く走って追いかけた。

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