《異世界戦國記》第二話・雪姫
「雪、です…」
今俺の目の前には雪と名乗る織田達勝の娘がいる。歳は四つと俺よりも二つ下だ。そのせいか始めてくる場所勝幡城でかなり怯えている。それも仕方ないか。上座には父が座っているがその顔はお世辭にも子供が懐くような顔ではない。俺ですら泣くほどだからな。
仕方ないので俺の方から聲をかける。
「勝幡は初めてだろうからすぐには慣れぬと思うがこれからよろしく頼む」
と、そこで初めて俺に気付いたのか肩を震わせ此方を見て安堵の息をついた。俺は今のところ母上に似ているからな。父に似なくてよかったよ。そんなことを本人の目の前で言うつもりはない。言ったら悲慘なことになるのは目に見えてわかるからな。現に雪が自分に怯えていたのだと知るやかなり落ち込んでいるからな。
「…のう、ワシはそんなに恐ろしいかの?」
父は頼りない聲で近くの家臣に聞く。その家臣はすごく答えづらそうにしている。それもそうか。その通りと答えれば父はさらに落ち込むだろうし最悪の場合逆切れするかもしれないからな。違うと言っても現狀普通に噓と分かってしまうからな。問われた家臣は汗をかき近くの者たちに助けを求める視線を送るも誰一人として目を合わせない。誰も巻き込まれたくないのだろう。
「…そうか。やっぱりワシは子供のそばにいない方がいいのだな」
遂に答えられなかった家臣を見て父はさらに落ち込んだ。現代なら首を吊りかねないほどに。
「…三郎よ。雪殿はそなたに任せる故ワシはこれで失禮するぞ」
おい、こんな事で引きこもろうとしてんなよ。家臣たちが困ってんぞ。俺は一向にかまわないが。家臣たちは慌てて追いかけて行ってしまい部屋には俺と雪だけが殘る。そう言うわけで俺は雪の近くによる。雪はし怯える。
「…心配いりません。私は父とは違って暴なことはしませんよ」
暗に父は危険と言っている。実際その通りだ。人の部屋に勝手にって來て言いたい事だけ言うとさっさとおなくなるし母上がの著替え中に堂々とって來るし、俺に伝されてないか心配になるほどだよ。
「さぁ、城を案しますので行きましょう」
俺はそう言って手を出す。雪は恐怖で未だに顔を染めているが一応信用してくれたのか俺の手を握ってくれた。
「じゃあ、行きましょうか」
俺は優しくそう言うが実際の所案するところなんてないに等しい。勝幡城は現代の城と比べると小さく砦と変わらないように思える。だが、父によれば勝幡城はそれなりの規模らしい。俺は城から出た事なんてないから他の城がどうなっているかなんてわからないがな。
そう言うわけで雪の部屋となる場所まで案して終了だ。とは言っても俺の部屋の隣であるが。父曰く「今のに親睦を深めやすいように」との配慮らしい。全く、変な配慮ばかりしますね。俺としては構わないが。
雪はいため分からないが可らしい姿をしている。將來が期待されるほどには。
そんな子が俺の妻になるのだ。將來が楽しみだよ。
「ここが雪殿の部屋だ。私は隣の部屋だから何かあったら聲をかけてくれ。それと近くに弟の部屋があるけど今は寢てるだろうからまた今度案するね」
「はい、…ありがとうございました」
雪はぺこりと頭を下げる。可い。
「別にいいよ。立場は人質ですがそう思う事なんて私にはできませんし妹が出來たみたいに思ってますよ」
今のところ俺は三兄弟の長男だ。三郎の俺、次男の與次郎、そして今度生まれてくる三男もしくは長。つまり妹は今のところいないためそういう風に思うことが出來た。
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