《異世界戦國記》第九話・勝幡城外の戦い4
「戦況はどうだ?」
「今のところ我々が押しています」
戦端が開き既に幾分か経過した。信友軍は相も変わらず柵の前で槍兵たちと死闘を繰り広げている。柵の前には信友軍の兵の死で山が出來つつある。そのせいでその山から中にってくるものが出てきている。こちらの兵の疲労も激しいようだ。とは言え敵も同じようなものだが。
信康や利昌の散発的な攻撃のおかげで信友軍は四方八方を常に集中している狀態となっている。そのせいでかなり疲労を貯めこんでおり被害も無視できないまでになってきているようだ。簡単に數えたが五百以上は倒していると思われる。
「道安、前線の槍兵を後方の兵と換させろ。常に戦っている兵を疲れのない兵士にするのだ」
「了解しました。直ぐに実行します」
「政秀、二百を率いて信康と変わってくれ。信康には撤退の狼煙を送る」
「はっ!直ぐに參ります!」
そう言うと平手政秀は本陣を出ていった。
そろそろ信友軍も限界だろう。俺も限界だが敵はそれに加えて神的疲労もあるだろうからな。このまま何事もなければいいが。
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そう思っていると敵の方から太鼓の音が聞こえてくると信友軍が一斉に反転し始めた。これは諦めて逃げるつもりか。
「盛重、追撃部隊の指揮を任せる」
「はっ!」
盛重とは佐久間盛重と言い信晴のいとこだ。もっとも、盛重の方が年が上で宿老を務めてもらっている。が、年齢的にそろそろ引退であろう。戦がなければこれが最後の戦になるかもしれないからな、しくらいは活躍させてやろう。
「皆の衆!我に続け!」
盛重は兵を纏めると撤退する信友軍に果敢に討ちった。盛重はその陣頭に立ち自ら槍を振るい歳をじさせないきを見せていた。
更に、前田利昌、平手政秀の軍勢も加わり信友軍を執拗に追撃した。殘念ながら名の通った武將は全員逃がしてしまったがそれでも三分の一以上の兵である千二百近くを討ち取っていた。対する此方は三百に満たなかった。まさに完勝と言っていいだろう。ここでさらに信友を追い込むか。
「信康、俺の代わりに清州城へ行って信友と和睦を終結させろ。條件は両者の不可侵。認めなければ兵を出すと言え。恐らく了承するだろう」
「分かりました。準備をすぐに行います」
「信晴、利昌。お前らも信康を護衛せよ」
「「ははっ!」」
「政秀、京へ上り公家の者に和睦の仲立ちを頼め。その例として千貫ほど用意した。足りなければ更に千貫は用意できる。これで渉してくれ」
「了解しました。公方様に頼まれないのですか?」
「不可能だ。京にいない、大名に養ってもらっている狀態の將軍に仲立ちを頼んでも今一正當が湧かない。だがら公家に仲立ちを頼むのだ。いっそのこと宴を催すことも考えておく。公家との人脈はあっても困る事は無いからな」
現在足利將軍家は京を追われ南近江の大名六角家に居候をしている。その為將軍家のなけなしの権力すら地に落ちている狀態でとてもではないが頼む事など不可能だ。最悪このまま滅んでも可笑しくはない。
「それでは、今回の戦、ご苦労であった」
「「「「「ははっ!」」」」」
俺は最後にそう言って軍を解散する。兵たちへの褒は家臣がやってくれる。俺は真っすぐに雪の元へと向かう。
「雪」
「三郎様?」
雪は出陣前と変わらず座っていた。俺はその姿を見て安心する。すると気が抜けたのか鎧を著たまま雪の隣へと腰を下ろす。
「勝ったぞ」
「はい」
「これからも一緒だ」
「はい」
雪は嬉しそうに笑みを見せて返事をしてくれる。…ああ、癒される。っと、鎧をがないとな。
「三郎様、鎧をがないと苦しいでしょう?私も手伝います」
…本當に雪には謝が絶えないな。ここは言葉に甘えるとしよう。
今は、ただ、この幸せを味わおう。
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