《異世界戦國記》第四十四話・和睦
俺は直ぐに頭を再起させて指示を出す。ここで一手でも間違えれば織田弾正忠家のみならず織田家そのものが終わってしまうだろう。織田家の中で大名として存続しているのは俺の弾正忠家と北部に領地を持つ巖倉織田家、そして城を包囲され今にも滅びそうな清州織田家のみである。しかし、巖倉織田家は織田信友との関係が深く傘下にっていると言っても過言ではない狀態にありその主人格である信友が滅びようとしている中でもはっきりした態度を見せていなかった。
「苦渋の決斷になるが信友とは和睦をする」
「…分かりました。直ぐにそのように整えます」
「いや、それはこちらで行う。信繫は直ぐに自領に戻れ。ただし、城の包囲のために千は殘して行ってくれ」
「了解しました」
信繫はそれだけ言うと直ぐに本陣を出ていった。恐らく數刻もしないうちに離するだろう。
「信友が今回の件を企んだのなら和睦に応じない可能がある。その場合ここに千の兵を置いて城に閉じ込める。殘りの五百は西に向かわせ伊勢の豪族どもを追い返す」
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西部方面は伊勢の豪族の集まりで數は今までの中で多いがその分率いている武將の數も多い。細かい連攜などは上手く行かない可能があり數のこちらはそれにかけるしかないだろう。
「権六、小一郎。お前らは急いで勝幡城に戻れ。権六は付近の村から兵を募り小一郎は城代をしている叔父上敏宗に籠城するように伝えろ」
「「ははっ!」」
「それと誰か羽鳥城にいる氏興を連れて來い。あいつさえいれば文字通り一騎當千の活躍をしてくれるからな」
もはや決戦兵なのではないかと疑うくらいあいつの武力は半端ないからな。
「とにかく今は清州城に和睦の使者を送れ」
「殿!申し上げます!」
するとそろそろ見慣れた伝令兵が再び現れた。まさかどこか別の勢力が攻めて來たのか!?そうなったら俺は逃げるぞ!やってられるか!
「き、清州城より使者が現れました!」
「使者?信友のか?」
「い、いえそれが…」
伝令兵は一瞬戸った後相手を伝えた。
「尾張守護斯波義統様の使者です!」
尾張守護?確か守護代信友の意向で清州城に幽閉されていたな。信友から権威を奪い取ったのか。とは言えこちらとしてはここの兵を即座にかせるなら誰とだって和睦してやるよ。俺は伝令兵に會う事を伝え通すように指示を出した。
「お初にお目にかかります。清州織田家重臣織田三位と申します。この度は守護斯波義統様の使者として參りました」
現れたのは信友の重臣織田三位だった。萱津の戦いで討ち取った坂井甚介と坂井大善の三人で清州織田家を支えてきた重臣だ。まさかその重臣が守護の使者・・・・・として現れるとは思わなかった。そんな疑問が頭をよぎったがこちらはしの時間もおしい直ぐに本題を切り出すことにした。
「単刀直に聞こう。用件はなんだ」
「用件は二つあります。まず一つ目は義統様についてです」
織田三位の言葉に俺は言いたいことを察した。つまり義統様の柄についてだろう。俺としては尾張を治めるうえで自分より上位の存在がいるのは別に構わないが実力もなく口出しされたくはないな。ずっと幽閉させられていた義統に言うのも酷かもしれんが俺としては金を渡して楽隠居してほしい。
「政に口を挾まないのであれば戦後の保証はしましょう」
「…つまり信友・・と同じく幽閉すると?」
俺はこの時織田三位が自の主君を呼び捨てにしたことに疑問を持つがすぐに切り捨てる。俺にとってはどうでもいいことだ。
「違う。確かに扱いは変わらないのかもしれんがこちらは口出ししないのなら楽隠居してもらう予定だ。勿論生活に困らないようにこちらから手配をしよう」
俺の言葉に織田三郎は真剣に俺を見ていたが軽く息を吐くと口を開いた。
「…分かりました。義統様も政に関心はあまり持っていないのでその提案をけましょう」
これで一つ目は完了か。二つ目の容は一なんなのやら。
「そして二つ目ですが先ほど義統様の手の者によって信友が殺されました」
織田三位が放ったその言葉は俺を直させるには十分であった。
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