《異世界で始める人生改革 ~貴族編〜(公爵編→貴族編》第18話 奴隷を家にお持ち帰りしてみた

火のソロの魔法使いを金貨五枚で買った。

「では、奴隷を買う上でのご説明をさせてもらってもよろしいでしょうか?」

「はい」

「では、奴隷は基本的にですのでどのような扱いをしようとも咎められることはありません。

また、転売したりする場合や契約を破棄したりする場合は、奴隷商館にいけば銀貨一枚で執り行ってくれます」

その他細々とした説明があり、とうとう契約に移る。

 「では、ええっと、主人は如何なさいますか?」

 「こちらのレイン様でお願いします」

 「畏まりました。では、レイン様、主人の契約をしますゆえ、こちらに手をお置きください」

そう言って差し出したものを神眼でみると、

{奴隷契約の魔石}

番で取れる魔石で、赤い魔石で主人の契約を結び、青い石で奴隷の契約を結ぶ石

と出た。

俺の前に赤い魔石が置かれ、の子の前には青い石が置かれる。

「では、契約をさせていただきます」

といい、そのまま魔石を持っていると魔石がり出し、そして収まる。

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「契約は完了でございます」

(これで契約が完了したのか……、簡単だな)

「では、またのご來店を心よりお待ちいたしております」

と言われ店を出る。

  ――奴隷商人目線――

「フウ〜……」

三人が店を出た瞬間にため息が出る。

(ふむ……。あの服裝から見ても恐らくオリオン家に近しい者。

もしくはロンド様の子息である可能もあるな…。

ロンド様の子息様…。

第二夫人様が確か男の子を出産なさったはず。

確かお名前はプロウス様…だったか?

第一夫人様の子息は産まれたという報しか手にれられなかったからな……。

男の子かの子すらわからないし……。

レイン様、レイン様ですね。しっかりメモして置かなければ。

今回の事が吉と出るか兇と出るかは分かりませんが、あのご様子だと恐らくまたご來店なさるでしょうから、忘れないようにしなければ)

公爵次期筆頭候補であるレインは、スキルなどでし問題を抱えているため殆ど世間には公表されていない。

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事実この奴隷商も知らなかったのだ。

――奴隷商人目線終了――

俺は意気揚々と、今買ったばかりの奴隷を引き連れながら帰路についた。

(よし! よし! 奴隷を無事確保できた!

無茶苦茶張したが何とかなったな。

足りない分を申告して値切ろうとした時は心臓が口から出るかと思ったよ……)

流石に神的にも限界だったのでメイドに抱っこされながら、何度も奴隷の方を見る。

騎士が四人も周りにいて、凄いオドオドとしながら歩いている。

買ってすぐに逃げ出さないかがとても心配だ。

そんなことをされたらもう立ち直れない自信がある。

(いやいや、そんな訳ねーし、買ってすぐに逃げ出すとかありえねーし)

と、自分を鼓舞していると城の門の前に來た。

奴隷もビクッとなってなかなか可い。

開門という聲にまたビクッとなったところもまた可い。

そのあと、二秒ごとに俺をチラ見してくる。

なので聲をかけてあげた。

「僕のお家にようこそ」

そしてまたビクッとなった。

(めっさ可い。

十年後に出會っていたら際を申し込んでたレベルだぜ。まあもちろん噓だが)

そんな勇気あるわけがない。

そして中にると城で見たことのある侍が一人、目の前に立っていた。

「お帰りなさいませレイン様。

旦那様がお呼びです」

 「はい? わかりました」

と返事をしてそのままお父様のところに行く。

(何だろう? 俺何かしたか? 単純に今日の収穫を聞くだけかな?)

とりあえずメイドに奴隷を連れて行き、まともな服を與えるように命じておく。

その後、お父様の執務室の前に行き侍が扉を叩くと中から聲がかかる。

「お父様ただいま帰りました」

「お帰りなさい、レイン。

 何もなかったか? 楽しかったか?」

「はい。これと言ったことはございませんでした。とても楽しかったです」

「うむ。それは何より。

ところで、街中でお前が歩いていたという噂が流れているのだが本當か?」

「はい! 本當です!」

(いや手を繋いでたし普通よりは速かっただけだからそれ程問題じゃないだろう?)

「何故だ? 馬車を使わない理由は先ほど聞いた。だがわざわざ歩いたのは?」

「はい! 歩いて街中を見する事に意味があるかと思いまして」

「ふ〜む……言ってることは立派なのだがなレインよ。

お前は次期公爵なのだからあまりそう言った目立つ行は控えるべきだ」

「はい、ごめんなさい」

(あ、手を繋いでもダメっすか)

「よい、分かったのなら良いのだ。

これからは気をつけるように」

「はい。お父様。

あ、あと、お母様はどこにいらっしゃいますか?」

「ソフィーか?ソフィーならもうじき舞踏會から帰ってくるぞ」

「わかりました、では失禮します」

後で知ったことだが、城下町でかなりのなりの男の子が騎士四人も連れて歩く姿はかなり噂になっていたらしい。流石に公表されていない俺の存在までは噂になってはいなかったが。

俺の黒歴史の1つだ。

自分の部屋に戻って見るとメイドと奴隷がいた。

奴隷の方は綺麗になっていて、服裝も侍見習いのようなのになっていた。

 「やあ、こんにちは。

 今日から君のご主人様になるレインといいます。

これからよろしくお願いします」

 「ひゃ!!わ、わたしはあの、スクナといいます。

こ、これからよろしくお願いします」

とつっかえつっかえいった。

 元いじめられっ子の特として、相手が明らかに自分より格下だとわかると普通に話せるのだ。

これが相手も貴族なら話し方は逆になっていただろう。

 「うん、それで君は火魔法が使えるということだったけど、何レベなの?」

 「まだその、魔法レベルは……1です」

最後は聞こえないくらいか細くなっていた。

知ってたけど。

後ろにメイドがいるため不自然にならない様にとりあえず聞いてみただけだ。

この子のステータスはこんなじだ。

{スクナ/Lv. 5}

/AB/6528/10/6}

{狼人族/奴隷}

{HP 38}

{MP 30}

{STR 25}

{VIT 21}

{AGI 28}

 {魔法}

火魔法LV.1

{スキル}

そう! お気づきになられただろうか?

狼人族! つまり、い! ぬ! み! み! があるのである‼

もしかしてお金がないとかいう理由をそのままけ取りました?

そんな訳がない。最悪、つけでお父様にお願いできたし。

若干リスキーではあったが犬耳には変えられない。

土魔法が使える子は人族だった。

顔はいまは別にどうでもいい。

まあ、個人的にはスクナの方が好みだ。

「あ、あの! その頭についてるやつってもいいですか?」

求を抑えられずついそう聞いてしまう。

「えっ……!」

と言って固まってしまった。

俺も固まった。

(や、やばいやばい! まずい、アプローチの方法間違えた! いや、ボディタッチはまだはえーよ、うわやばいどうしよう……)

と、心キョドりまくっていた。

こういう時にカバーしてしいのに、助けてオーラを出してもメイドは何もしてくれない。ただこちらをガン見しながら立っているだけだ。

暫くの沈黙の後、スクナが

「あ、あのどうぞ」

と言って俺の前に跪いた。

 「い、いや〜、べ、別にいいんだよ無理しなくても」

 「い、いえ、無理をしているわけでは」

 「そ、そう? なら遠慮せずらせていただきますね。

と、とりあえずベットに腰掛けながらでもどうぞ」

と、しおかしな言葉使いになりながらもベットに導するとメイドからストップがかかる。

「お待ちください」

「な、なに?」

不埒なことをする気は流石にないぞ。

「申し訳ありませんが、奴隷をベットに腰掛けさせるわけには參りません」

「な、なんで?」

「奴隷だからです」

……正直ちょっとイラっとしたがそういうもの、と言われると言い返す言葉がない。

「わかりました。では、この椅子に座ってください」

「ひゃ、ひゃい!」

(なに今の? 可い!)

犬耳にされると効果倍増である。

そして自分分の椅子を持ってきて靴をぎその上に乗る。

「ではりますね」

「は、はい!」

そう言われ、勇気を振り絞って耳にる。

「あ、あの!」

と、突然大聲を上げられビックリして手を離してしまう。

「な、なんでしょう、痛かったですか」

「あ、あう〜……す、すいません。

質問をしたかっただけなのですが」

「あ、ああ質問ね、質問。

どうぞどうぞ」

と言いながら耳をるのを続行する。

「あの、レイン様はお貴族様なのですか?」

と、聞いてきた。

俺は意味のない噓で人をからかうのが結構好きだったりする。

だがこれは前世での失敗の一つだ。小さな噓一つが相手の信用をし落とす。

気づいたら取り返しのつかないことになってたことがある。

真面目に聞いてきている人をからかうのは、それ相応のリスクがある。

なので真面目に、というか正直に答えた。

「そうだよ」

「そ……そうなのですか……」

と沈黙がまたできる。

(あ、やばい。ここは公爵の後継でね、いろいろ大変なんだよ〜とか言っておくべきだった)

會話スキルが圧倒的に足りないため、うまく話をつなげる話し方ができない俺だった。

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