《異世界で始める人生改革 ~貴族編〜(公爵編→貴族編》第21話 奴隷を買う事について
朝目が覚め、起きてからする事をやり(やらされ)、そしてメイドとスクナを伴い書斎に行った。
(待ちにも待った魔法書の解日だ!
いや〜、ここまで長かったぜ!!
1しか上がらない経験値でレベルアップを繰り返す日々は今日でたぶん終わりだ)
他の魔法でも1しか上がらない可能もあるためたぶんをれる。
そして、意気揚々と書斎まで行き、例の魔法書を手に取る。
一応建前があるため、スクナに見せながら説明する。
「スクナ、これが魔法書と言いまして、魔法レベル1から3までの全ての魔法が載っている魔法書なのです」
「はい!」
「うん、いい返事ですね。スクナにはこの魔法書の火魔法の部分を覚えてもらいたいのですがその前に文字は読めますか?」
「い、いえ読めません・・・」
と答えシュンとしだした。
(まあ、だろうな)
識字率の低いこの世界で、奴隷になる子が文字を読めるわけがなかった。
ただ、奴隷商のところで習っていた可能にかけたのだ。
(よく考えればまだ來て日が淺いみたいな事言ってたな・・・)
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「いえ、別に構いませんよ
では、僕は文字が読めますので、魔法の詠唱を一つお教えします、 一緒に唱えましょう。
それからしずつ文字を覚えましょう」
「ああ、あ、あ、あの!あの!ま、まずは最初に文字を覚えるべきではないでしょうか?
」
「?
何故でしょうか?」
「あの、ですから、私は一つの事を集中してやった方が覚えがいいですから!!」
と、すごい息巻いて言っていた。
「は、はあ〜・・・そうですか?そういうものですか。でしたらこの付きのメイド、じゃなくて侍に教えてもらってください」
危うくメイドと呼びそうになった。
「はい!!」
(・・・そういうものなのか?人付き合いが高校からほとんどなかったからわからんな)
わからないときは、そういう人もいる、で済ませているため今回もそう考える事にする。
(さて、俺の方は魔法書で勉強するか)
と、魔法書を開く。
(取り敢えずレベル3までの魔法は一通り暗記したいよな、だがどんな魔法が使えるかはにしたいよな・・・
夜中にこっそり唱えよう)
俺は彼らを尊敬してる。すごい人たちだと思う。
だが信用も信頼もしていない。
彼らの行が俺にはよく分からない。
分かったとしてもたぶんやっぱり俺は彼らを信頼する事はないと思う。
俺の心の傷はそんな生易しいものじゃない。
俺の立ち位置が未だ不明瞭なので、隙を見せるわけにはいかないのだ。
故に奴隷だ。
外に出て、冒険者をやる時、即戦力がほしいのだ。
俺は攻撃魔法が使えない。
剣や槍での戦闘は遠慮させて頂きたい。
俺の運神経は良い方だと思う。
だが所詮、だと思うレベルなのだ。
剣でガキンガキンなんて打ち合えるわけがない。
だから弓をやろうと思っている。
遠くから攻撃もできる手段だ。
杖ではない理由だが、杖とは基本的に魔法の威力や範囲の増加の為のものだ。
例えば、町で売られていた一番良い杖は、魔法に込められているMPを1.2倍にする。
簡単に言うと、この杖を使えばMP100を使ってMP120分の威力になるのだ。
だが俺にはいらない。
大量の魔力量で、暴力的なまでの支援が行える。
別に何倍とかにするまでもないのだ。
ならば弓だ。
しばらく魔法を使っていて分かったのだが、俺に魔法をかける時ほんの一瞬だけ魔法が掛かるのだ。
およそ0.2、3秒位の短い間だ。
だがそこで、矢を放つ瞬間に魔法を俺にかければ命中度が良くなるという寸法だ。
この世界の支援魔法はステータスをあげるだけではなく、ステータス外の剣の上手さや弓での撃を補助するのもある。
それを覚えれば素人の俺でも敵に當てられるようになると思う。
だから俺は、弓兼支援魔法職を目指す。
彼には頑張って貰いたい。
本で読んだのだが、ダンジョンにもよるが冒険者のパーティは最大10人までらしい。
人が増えると爭い事も増える為これが限界と書いてあった。
俺としては、俺も含めて6人でダンジョンに行こうと思っている。
俺が行こうとしているダンジョンは1パーティあたりの上限が6人までらしい。
帰還し、そこからやり直す事ができる魔法陣というのがあり、それで移できる最大數が6なのだそうだ。
勿論俺以外全員奴隷だ。
後は前衛3人位と後衛一人といったところだろう。
俺は奴隷を買うことへの忌避はある。
確かにあるが無理やり無視している。
何故なら、"この世界"で頑張って納得した人生を送ると決めているからだ。
俺は対人恐怖癥だ。私はこれだけ役に立ちますよ〜、だなんて売り込みは絶対出來ない。
そもそも何の縛りもない第3者なんて絶対信用しない。
いざという時俺を置いて逃げるのではないかと疑ってしまう。
それではダメだという事は俺ですら分かる。
最低限度の信頼が必要になる。
ならば奴隷が一番だ。
そして過信しているわけではないが俺がいればかなり安全な探索ができるだろう。
俺は奴隷をこき使うつもりは全くない。
彼らがどうしても嫌だと言うなら無理やり引っ張り出すつもりはないのだ。(というか邪魔だ)
奴隷が生きている限りまともな生活をおくらせると決めている。
奴隷がもしダンジョンで死んだら?
その答えはどうしようもない、だ。
彼らの死に報いる方法なんてない。
俺には分からない。
では、1人で町から町へ移するか?
自慢じゃないがゴブリン5匹に囲まれたらその時點で人生詰むという自信がある。
そんな死に方では納得できない。
前世よりも納得いかない。
だから、彼らを買い育てる必要がある。
この世界での奴隷の立ち位置は”“だ。
奴隷に酷いことをしても捕まらない。
だが奴隷は主人にやり返そうと、立ち上がる事は滅多にない。
俺が前世でいじめられていたからわかる。
心が折れていくのだ。
やり返そうという気概が無くなっていくのだ。
やり返したその後を考えると足がすくんでしまう。
刺し違えても殺すだなんてそうそうない。
そんな生活よりは斷然良い生活をおくらせると心に決めている。
だから俺は彼らへの忌避を無視できる。
だが生存率を上げる為にも俺がしっかりサポートしなければならない。
魔法書の容は幾つか暗記した。
とりあえず全魔法屬の呪文一つずつ+幾つかだ。
(これで後は夜中にこっそり魔法を唱えられれば任務完了〜)
というわけで夜に備えて早めに寢る事にした。
【書籍化・コミカライズ】誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで〜嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、実は優しく誠実なお方で気がつくと溺愛されていました〜【二章完】
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑稱だ。 その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。 骨まで見えそうなほど痩せ細った體軀に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。 義母と腹違いの妹に虐げられ、食事もロクに與えられず、離れに隔離され続けたためだ。 陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。 誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。 今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。 お相手は、社交會で『暴虐公爵』と悪名高いローガン公爵。 「この結婚に愛はない」と、當初はドライに接してくるローガンだったが……。 「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」 蓋を開けてみれば、ローガンはちょっぴり口は悪いものの根は優しく誠実な貴公子だった。 幸薄くも健気で前向きなアメリアを、ローガンは無自覚に溺愛していく。 そんな中ローガンは、絶望的な人生の中で培ったアメリアの”ある能力”にも気づき……。 「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……國家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」 一方アメリアがいなくなった実家では、ひたひたと崩壊の足音が近づいていて──。 これは、愛されなかった令嬢がちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。 ※書籍化・コミカライズ決定致しました。皆様本當にありがとうございます。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップにも掲載中。 6/3 第一章完結しました。 6/3-6/4日間総合1位 6/3- 6/12 週間総合1位 6/20-7/8 月間総合1位
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