《異世界で始める人生改革 ~貴族編〜(公爵編→貴族編》SS お母様との……
「お母様ー」
そうびながらお母様の腰に抱きつく。
「あらあらレイン。リネーム君とはどうだったの?」
その俺の行に対しお母様も慌てずに頭をでてくれる。甘えることを覚えた俺は、今日も今日とてお母様に抱きつく。
首を上にしてお母様の顔を見る。
ハニカミながら笑う俺に優しい笑顔を向けてくれるお母様に心を打たれながら俺は答える。
「いつも通りでした」
帰っていったリネーム君の顔は笑顔だった。
今の狀態は中が大人には見えないがこれでも大人だ。
神眼まで使って終始相手の顔を見ていた俺は相手が本當はどう思っているのかが手に取るようにわかる。
特に俺が席を外した時相手がどういう顔をしたかが重要なのだ。
(やられる側は堪ったもんじゃねーな)
公爵家の長男というお偉いさんがいなくなった後、ホッとするのか、嫌悪をわにするのか見ものだ。
嫌悪の顔に関しては俺には一日の長がある。
何しろ前世で腐る程見てきたからな。これに関してだけは見抜ける自信がある。
しかし、そんな顔をする人は居なかった。殘念なのか嬉しいのか非常に迷うところだ。
「そうなの?本當に?上から相手に言ったりしてない?」
俺の頭をでながらお母様は心配顔で問い詰めてくる。
一年くらい前から貴族のお坊ちゃんお嬢ちゃんと會う度に聞かれる。
そんな事はなかった……筈だ。
言っていたのだとしたら、それは俺のデフォルトだ。だけど、今回は能力についての話はしていないし、俺も聞く気はない。
相手の能力は神眼で見れる為、聞く必要がないからだ。
「言ってないかと思われます」
「……本當に?」
曖昧な表現を使う俺に対してお母様は、訝しげに念を押してくる。
「本當……かな〜?」
目を逸らしながら俺はそう言う。
「レイン、私の目をちゃんと見なさい」
顔をずいっと近付けて怪しんでくる。
チュッ。
頬っぺたにキスをして、俺は恥ずかしさを振り払う様に背を向けて走る。
「本當ですともーー!」
顔を真っ赤にしながら俺はんだ。
【書籍化】追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで。
「お前との婚約をここで破棄する! 平民の研究者が功績を上げて勲章を與えられたからな。お前をその褒美として嫁がせよう!」 王太子の婚約者であった公爵令嬢ヴィルヘルミーナは、夜會の席で婚約を破棄されて平民との結婚を命じられる。 王太子に嵌められ、実家である公爵家からも僅かな手切れ金だけ渡して追放され、顔も見たことのない平民の研究者の元へと嫁がされることとなった。 ーーこれがわたくしの旦那様、ダサい男ですわね。 身長は高いがガリガリに痩せた貓背で服のサイズも合わず、髪はもじゃもじゃの男。それが彼女の夫となるアレクシであった。 最初は互いを好ましく思っていなかった二人だが、ヴィルヘルミーナは彼の研究を支え、服裝を正すなかで惹かれ合うようになる。そして彼女を追放した実家や王太子を見返すまでに成り上がって幸せになっていく。 一方、彼女を追放した者たちは破滅していくのであった。 【書籍化】が決まりました。詳細はいずれ。 日間・週間総合ランキング1位 月間総合ランキング2位達成 皆様の応援に感謝いたします。
8 127【書籍化/コミカライズ決定】婚約破棄された無表情令嬢が幸せになるまで〜勤務先の天然たらし騎士団長様がとろっとろに甘やかして溺愛してくるのですが!?〜
★書籍化★コミカライズ★決定しました! ありがとうございます! 「セリス、お前との婚約を破棄したい。その冷たい目に耐えられないんだ」 『絶対記憶能力』を持つセリスは昔から表情が乏しいせいで、美しいアイスブルーの瞳は冷たく見られがちだった。 そんな伯爵令嬢セリス・シュトラールは、ある日婚約者のギルバートに婚約の破棄を告げられる。挙句、義妹のアーチェスを新たな婚約者として迎え入れるという。 その結果、體裁が悪いからとセリスは実家の伯爵家を追い出され、第四騎士団──通稱『騎士団の墓場』の寄宿舎で下働きをすることになった。 第四騎士団は他の騎士団で問題を起こしたものの集まりで、その中でも騎士団長ジェド・ジルベスターは『冷酷殘忍』だと有名らしいのだが。 「私は自分の目で見たものしか信じませんわ」 ──セリスは偏見を持たない女性だった。 だというのに、ギルバートの思惑により、セリスは悪い噂を流されてしまう。しかし騎士団長のジェドも『自分の目で見たものしか信じない質』らしく……? そんな二人が惹かれ合うのは必然で、ジェドが天然たらしと世話好きを発動して、セリスを貓可愛がりするのが日常化し──。 「照れてるのか? 可愛い奴」「!?」 「ほら、あーんしてやるから口開けな」「……っ!?」 団員ともすぐに打ち明け、楽しい日々を過ごすセリス。時折記憶力が良過ぎることを指摘されながらも、數少ない特技だとあっけらかんに言うが、それは類稀なる才能だった。 一方で婚約破棄をしたギルバートのアーチェスへの態度は、どんどん冷たくなっていき……? 無表情だが心優しいセリスを、天然たらしの世話好きの騎士団長──ジェドがとろとろと甘やかしていく溺愛の物語である。 ◇◇◇ 短編は日間総合ランキング1位 連載版は日間総合ランキング3位 ありがとうございます! 短編版は六話の途中辺りまでになりますが、それまでも加筆がありますので、良ければ冒頭からお読みください。 ※爵位に関して作品獨自のものがあります。ご都合主義もありますのでゆるい気持ちでご覧ください。 ザマァありますが、基本は甘々だったりほのぼのです。 ★レーベル様や発売日に関しては開示許可がで次第ご報告させていただきます。
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