《一兵士では終わらない異世界ライフ》姉と弟

俺はグレーシュ・エフォンス。

三歳になった。

長して多なりともきやすくはなったが、頭が重くて思うように歩けない。走ったりするとバランスを崩してしまうかもしれない。子供のというのは不便だ。

それと、なんだか々と事を考えられるようになった。脳が発達してきたからだろうと思う。

ちなみに……エフォンスは我が家の家名だ。確かアルフォードパパの家名だったような気がする。

そんなじで、最近の俺は三年間でこの世界に馴染みつつある。ということで、ここで近況報告などをしていこうと思う。

この前初めて外に出た。ラエラママのお買いについて行こうと思った時だ。

まず、エフォンス家は町外れの森に家が建っている。買いするのに不便だと思いました……。土地稅が安いんですかねぇ……?そこら辺、知らないんですけどね。

外に出てトラウマがフラッシュバックするかと思ったが、そんなことなく問題なく外出出來た。

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さて、エフォンス家からし歩くと直ぐに町につく。そこそこ大きな町ではないだろうか。商人風の人、行きう人々の多さから、俺はそう思った。

町の中は我が家と違って石造りの家が多かった。レンガが多かったように思う。もちろん木造建築の住宅もあった。住宅だけではなく、お店もたくさんあった。町の大通りには店が立ち並び非常に賑やかだ。そこも、大きな町だと思った要因の一つでもあったりする。

ママンの買いは夕食の買い出しだ。それとソニア姉のお迎えだ。ソニア姉はこの町の學校に通っているようだ。

ここで説明しておこう。この世界では十六歳で人となる。學校に通うのは六歳からで、そっから十年間は學校に通わせる。そして人となると同時に卒業という流れだ。無論、リッチな奴が通う訳だ。そう考えると我が家は裕福な家なようだが……どこら辺が?……まあ、いいや。

學校で教わることは算、歴史、語學といった一般教養が中心だ。それから個人の自由で蕓やら剣やらを習えるらしい。やっぱ、ボンボンはクソだな。

おっと、言い忘れていたがこの世界にはなんと魔法なるものがあるらしい。正確には魔というのだが……それも學校で習えるらしい。まあ兎に角、學校には々と學びの場が広がっているそうだ。

ソニア姉は、一般教養は勿論やらなくてはならないことだが……それ以外にとった教科が家事、外國語、護だそうだ。ママンと話しているのを聞いた限りではこれだ。

家事なんて教科もあるんだなーと俺は心したりしたもんだ。もしかするとゲーム科とかあるかもしれない。毎日ゲームする科目だ。

うん、ねぇか。

あったとしても俺は変わると決めたからにはそんな怠けた科目はとらん。今からでもどんな教科をとるか決めておいた方がいいのだろうか?しかし、正確にどんな教科があるか分からない以上はそうやすやすと決められるものでもないか。

あとは報告することといえば……俺は姉と仲が悪いといったところか。悲しいかな、俺は仲良くしたいのだがことごとく拒絶される。もう僕泣いちゃうよ!

どうにも姉は俺が嫌いらしい。やはり両親が俺を甘やかしていると思っているのだろうか。俺は実際ソニア姉の気持ちが何となくだが分かるのだ。俺にあっちで弟が出來たときのことだ。凄く可いと思った。弟が産まれた時は心底嬉しかったよ。弟が出來るんだと思った瞬間、頭がお花畑になった。弟との楽しい生活ばかりが思い浮かんだんだ。

でも違った。當たり前だ。そんなもん幻想に過ぎない。両親は弟を溺し、姉も俺じゃなくて弟を可がった。なんでだ?弟が産まれたらもっと楽しくて幸せな生活が送れるんじゃなかったのか?

當時小さかった俺はもっと両親に甘えたかった。でも両親も姉も弟を可がった。でも母さんは時々だけど俺の相手もしてくれた……でも、もっと甘えたかった。構ってしかった。まあ、俺は弟の兄貴だし俺が大人になるしかないと大人ぶったときもあった。でも弟は生意気だったし、俺の玩を何でも壊しやがった。それで喧嘩になると怒られるのは俺だ。姉には冷ややかな目を向けられた。まあ、母さんは笑って頭をでてくれたけど……。

そんなこんなで俺は弟が嫌いだった。もしかするとソニア姉もそんなじなのかもしれない。両親は自分ではなく弟を構う……だから、ソニア姉は俺を拒絶するのだろう。

だけど、このままは嫌だ。今度こそ家族を大切にするって決めたんだ。今度は間違いを起こすつもりはない。俺は弟が嫌いだった。それは両親のこともあるが、弟が生意気だったってのもある。

だからせめて俺はもっと可げのある弟になろう。うん……思い立ったら行あるのみだな。とりあえずソニア姉に甘えてみよう。

ちなみに俺の予想はウザがられるだ。嫌いな相手に好かれても良い思いはしないだろう……?

–––ソニア・エフォンス–––

あたしの名前はソニア・エフォンス。九歳になる。今は學校で食事中だ。晝休みだからね。

あたしが通っている學校はトーラ學舎というところだ。この學校では様々な科目があり一般教養は強制的に學ばされるが他の教科に関しては自由にとっていいらしい。

あたしが選んだ科目は家事と外國語と護だ。護はお父さんが絶対にやりなさいというから選んだ。だから実際にあたしが選んでとった科目は家事と外國語になる。

外國語を學びたいと思ったのは將來外國に行こうと思っているから。他の文化に興味があるんだよね。家事はやっぱり必須でしょ?の子だからね。

時間割りはこうだ。午前中は一般教養の三科目が一科目一時間ずつ授業があり、それから晝休みを一時間挾んでから選択科目である。選択科目は日によって異なる。

今日は家事と護だった。

一日の授業が終われば、その後は帰るだけだ。いつも買い帰りのお母さんに迎えにきてもらって、一緒に帰る。あたしはこの時間が大好きだ。だってアイツがいないから……。

と、思っていたところにあたしはそのアイツがお母さんと一緒にいるところを見て驚愕した。

な、なんで……。

「ソニア。迎えに來たよ?」

お母さんはいつも通りニコニコした笑顔であたしにそう言った。でも、あたしはそれに返事をすることができなかった。だって……だってアイツがいるから。

黒い髪を目の上辺りまでばした前髪と全的にし長めな短髪……いながらも整った顔立ち。そう、紛れもなくあたしの弟であるグレーシュ・エフォンスだ。

グレーシュがお母さんと一緒にあたしを待っていたのだ。

悪夢だ……。

–––グレーシュ・エフォンス–––

というわけで今日俺はソニア姉のお迎えにやってきましたよっと……母さんと一緒にね。

現在は帰り道を歩いている。ちなみにソニア姉はかなり不機嫌だ。母さんも困った顔をしている。何か學校であったのだろうかとか考えてんだろうが、違うんだよ母さん……原因は俺です。犯人は俺。

さしずめ帰りのこの時間だけはソニア姉が母さんを獨り占めできる時間だったのだろう。その幸福な時間に嫌いな弟がいれば不機嫌にもなる。俺、嫌われすぎな……。

このことが分かっていて俺が母さんについてきたのには、ちゃんと訳がある。作戦があるのだ。そう作戦……その名も『お姉ちゃんと一緒!』

………なんか卑猥だな。まあそれはどうでもいいのだ。俺は第一作戦としてソニア姉に一杯甘えようと思う。それでウザがられたら別の方法を探そう。

問題があるとすれば、拒絶されたことで俺の心が折れないかどうかといったところだ。俺の前世のことを考えるとガラスよりも脆い砂のハートなのだ。

それだとひと吹きで消えるな……俺の心。

それはともかく。とにかく実行してみるしかないだろう。

ということではっじまるよー!

俺の脳でパッパラパッパラパッパラとラッパの音が鳴り響いた後にコングが鳴った。

俺は作戦を行に移した。

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