《一兵士では終わらない異世界ライフ》その正
–––☆–––
こんにちは皆さん。今俺はストーキング・・・・・・行為をしています。変態じゃないです。下心はないんです。そう……これは重要な任務なんだよ!
だが、傍から見れば怪しいのは俺だろう。しかし、安心してしい……実は気配を察知する索敵スキル以外にも自分の気配を消し去る隠スキルなるものも俺は使えるのだ!
隠スキルは、索敵スキルに次ぐ俺の能力であり、前世では空気にすらなれた俺の臆病なまでの卑屈な神から生まれたスキルだ。
ハイディングってカッコいいなって思って編み出したスキルだ。それで俺は気配を消して空気となり、後をつけている。
おい、完全にストーカーじゃねぇかそれ。
まあわ仕方ない。今回はなにせ俺よりも怪しい男がノーラちゃんをストーキングしてるんだからな。しかし、何者なんだ?
気配を殺してノーラちゃんの後を追っているところからして、怪しいのは間違いない。そう考えると奴の目的はなんだ?ノーラちゃんは確か貴族の出じゃなかった筈だし……。
Advertisement
そう考えると拐の線は薄いか?じゃあ変態か?六歳児のの子にしてしまうような変態なんじゃなかろうか?それが一番あたりかもしれないな。
よし、ここは王子様のようにいっちょ変態からノーラちゃんを守ろう。←ガキの発想
暫くつけていると、やがてノーラちゃんが建の間……路地の方へっていく。路地となると、もちろん人気のない道だ。
俺の中で警報が鳴る。この警報がなったときの俺の嫌な予的中率は百パーセントだ。この前は宿題を忘れていて、何か忘れているなと思ったときに警報がなり、「あ、宿題忘れた」と思い出した。
いやーまじ危なかったよ。危うく怒られてしまうところだったよ。でも他の科目でも宿題忘れていたのでその日は二回ほど怒られた。余談だが野営の課題は忘れたことがない。ギシリス先生に不真面目な生徒の烙印を押される訳にはいかないからね!
ノーラちゃんと男が路地にったところで俺も慌てて路地にる。すると案の定ノーラちゃんの悲鳴にも似た聲が聞こえてきた。
「もうっ!いい加減にしてよ!」
聲が聞こえた方を見ると、ノーラちゃんが全黒タイツの男に腕を摑まれていた。俺はその瞬間、戦闘モードに切り替わった。
視點が変わり一人稱から三人稱の視點へ移り変わる不思議な覚が訪れる。よく分からないが、魔を使ったり、弓を持ったり、剣を握ったりすると訪れるのである。この覚が訪れると同時に俺はいた。
ゆらっとく俺に、最初に気付いたのは黒タイツの男だった。隠スキルは発狀態だったので簡単には晴れないはずだったが完璧ではないからな。
俺は魔を使うために、魔力保有領域ゲートから魔力を解放する。
使う魔は、學舎で習った攻撃の初級地屬魔【ロックランス】のルーンを紡ぎ、詠唱を始める。
「〈荒くれる大地よ・貫け〉【ロックランス】」
頭から足の方へと流れた魔力が地面を伝って黒タイツの男の手前で、地面を槍のように隆起させた。地面からびてくる兇悪なそれに、黒タイツの男はノーラちゃんを離すという行程がったために避けるのに一歩遅れた。
黒タイツの男は、寸前のところでをズラして避けようとしたが、巖石で出來た槍は黒タイツの男の腕を掠めた。
俺は空かさず、もう一発【ロックランス】を放つ。が、これは簡単に避けられた。
速いっ!!
男は軽いフットワークで、必要最低限なきのみで【ロックランス】を躱していく。狹い路地に立した【ロックランス】の群れが邪魔で、これ以上は【ロックランス】が使えないというところまで來てしまった。
ここまでで【ロックランス】は何十発も使っている。魔力が結構ヤバい……。対して、男の方は余裕そうである。俺は歯噛みした。
くっそぉ……弓でもあれば。
勿論、こんなところにそんなものはない。男が一歩を踏み出し、萬事休すかところ思われたその時だった。ノーラちゃんから大聲で「ストォォォォップっ!!」という聲を掛けられたのだ。
それで視點も戻ってきて、いつも通りとなった。黒タイツは特に何事もなかったように立っていただけだった。
と、ノーラちゃんは視線を向けると呆れた顔で俺と黒タイツを互に見てため息を吐いた。えーピンチを助けただけなのになぁー。
危なかったけども……。
「はぁ……とりあえず々言いたいことがあるんだけど……まず、なんで君はここにいるの?」
「この……いかにも怪しい全黒タイツの男が君の後をつけてあたから気になって……」
「あ、それで……って噓……まさかお父様のことが見えてたの……?」
恐る恐るという風に聞いてきたノーラちゃんに対して俺は、「うん」と頷いた。何かおかしなことを言っただろうか。ていうか……お父様?
「ねぇ、この黒タイツの男の人はノーラちゃんのお父さんなの?」
「うん。お父様」
そう呼ばれて……ノーラちゃんのお父さん、もとい全黒タイツの男は俺の目の前へきた。
「吾輩はノーラの父である。ソーマ・アークエイである」
「あ、えっとどうも……グレーシュ・エフォンスです」
俺は手を差し出してきたので、それをとって握手をわした。と、ソーマというノーラの父は俺の名前を聞いて眉を寄せた。
「お前はアルフォードの息子であるか?」
「え?あ、はい。アルフォードは僕の父ですが……」
「そうか……ふむ。吾輩の『明化インビジブル』を見破るその量とさきほどの手合い……アルフォードは良い跡取りができたであるな」
えっと……いまいちよく分からないな。跡取りって何の話だ?
「あの、父のお知り合いなんですか?」
「うむ。吾輩はお前の父と同じ軍に所屬していてな。階級は大師長だ」
ここで俺の率直な疑問としては大師長ってなに?ってじだ。と、ここでノーラちゃんがもう一度尋ねてきた。
「ねぇ、本當にお父様がみえてたの?」
「ん?うん」
「そ、そっか……やっぱり魔制といい凄いなぁ」
「え?そう?」
「うん。お父様の【明化インビジブル】って指定した相手以外からは見えなくなる魔なの。効果は者の制技能によるんだけど……こう見えてお父様は大師長になるくらい凄い技能をもってるんだよ。それを見抜くなんて凄いよ」
正直実が湧かなかった。ただ何と無くだけどこの人がかなり偉い人で、ノーラちゃんはその娘さんなんだということがわかった。
とりあえず気になったことを聞いておこうか。
「えっと……それでなんで娘さんの後をつけていたんですか?」
「娘が可いからだ」
「ん?」
「娘が可いからだ」
「あ、一回でいいですよ?」
つまりあれかこいつ……ただの親バカだったのかよ。心配して損した……と、俺の考えていることとは別にノーラちゃんは俺のことをとても心したような目で見ていた。
「ねぇ、お父様の魔を見破った方法は後で聞くとして君……グレーシュって実戦経験があるの?」
「グレイでいいよ。特にないよ?」
何故そんなことを聞くのか疑問に思ったが、とりあえずは橫に置いておくことにする。それから暫く、二人と他もない話が始まった。
「本當お父様は過保護すぎなんだよね。さっきも図書館でグレイと話してたときに、ふと窓の外みたらお父様がいるんだもん。ウチ慌てて出て行っちゃったんじゃん」
あぁ、それで急に図書館から出て行ったのか。なるほどね。
「吾輩はただノーラが心配だったのだ」
そういうソーマとノーラちゃんの會話に俺は笑いながらも家に帰った。今回はなんだか新しい出會いがあった。初めて警報が外れたがまあいい方に転がるに越したことはない。
ちなみに俺が家に帰って機嫌を悪くしたソニア姉に土下座することは言うまでもない。
そういうことだったのね……。さすが俺だわ。
【書籍化/コミカライズ決定】婚約破棄された無表情令嬢が幸せになるまで〜勤務先の天然たらし騎士団長様がとろっとろに甘やかして溺愛してくるのですが!?〜
★書籍化★コミカライズ★決定しました! ありがとうございます! 「セリス、お前との婚約を破棄したい。その冷たい目に耐えられないんだ」 『絶対記憶能力』を持つセリスは昔から表情が乏しいせいで、美しいアイスブルーの瞳は冷たく見られがちだった。 そんな伯爵令嬢セリス・シュトラールは、ある日婚約者のギルバートに婚約の破棄を告げられる。挙句、義妹のアーチェスを新たな婚約者として迎え入れるという。 その結果、體裁が悪いからとセリスは実家の伯爵家を追い出され、第四騎士団──通稱『騎士団の墓場』の寄宿舎で下働きをすることになった。 第四騎士団は他の騎士団で問題を起こしたものの集まりで、その中でも騎士団長ジェド・ジルベスターは『冷酷殘忍』だと有名らしいのだが。 「私は自分の目で見たものしか信じませんわ」 ──セリスは偏見を持たない女性だった。 だというのに、ギルバートの思惑により、セリスは悪い噂を流されてしまう。しかし騎士団長のジェドも『自分の目で見たものしか信じない質』らしく……? そんな二人が惹かれ合うのは必然で、ジェドが天然たらしと世話好きを発動して、セリスを貓可愛がりするのが日常化し──。 「照れてるのか? 可愛い奴」「!?」 「ほら、あーんしてやるから口開けな」「……っ!?」 団員ともすぐに打ち明け、楽しい日々を過ごすセリス。時折記憶力が良過ぎることを指摘されながらも、數少ない特技だとあっけらかんに言うが、それは類稀なる才能だった。 一方で婚約破棄をしたギルバートのアーチェスへの態度は、どんどん冷たくなっていき……? 無表情だが心優しいセリスを、天然たらしの世話好きの騎士団長──ジェドがとろとろと甘やかしていく溺愛の物語である。 ◇◇◇ 短編は日間総合ランキング1位 連載版は日間総合ランキング3位 ありがとうございます! 短編版は六話の途中辺りまでになりますが、それまでも加筆がありますので、良ければ冒頭からお読みください。 ※爵位に関して作品獨自のものがあります。ご都合主義もありますのでゆるい気持ちでご覧ください。 ザマァありますが、基本は甘々だったりほのぼのです。 ★レーベル様や発売日に関しては開示許可がで次第ご報告させていただきます。
8 62異世界で、英雄譚をはじめましょう。
――これは、異世界で語られることとなるもっとも新しい英雄譚だ。 ひょんなことから異世界にトリップした主人公は、ラドーム學院でメアリーとルーシー、二人の少年少女に出會う。メタモルフォーズとの戦闘を契機に、自らに課せられた「勇者」たる使命を知ることとなる。 そして彼らは世界を救うために、旅に出る。 それは、この世界で語られることとなるもっとも新しい英雄譚の始まりになるとは、まだ誰も知らないのだった。 ■エブリスタ・作者サイト(http://site.knkawaraya.net/異世界英雄譚/)でも連載しています。 本作はサイエンス・ファンタジー(SF)です。
8 109魔法陣を描いたら転生~龍の森出身の規格外魔術師~
放課後の部活。俺は魔法陣をただ、いつもどうり描いただけだった。それがまさか、こんなことになるとは知らずに……。まぁ、しょうがないよね。――俺は憧れの魔法を手にし、この世界で生きていく。 初投稿です。右も左もわからないまま、思うままに書きました。稚拙な文だと思いますが読んで頂ければ幸いです。一話ごとが短いですがご了承ください。 1章完結。2章完結。3章執筆中。
8 91この度、晴れてお姫様になりました。
現世での幕を閉じることとなった、貝塚內地。神様のはからいによって転生した異世界ではお姫様?ちょっぴりバカな主人公と少し癖のある人達との異世界生活です。 拙い點の方が多いと思いますが、少しでも笑顔になってくれると嬉しいです。 誤字・脫字等の訂正がありましたら、教えて下さい。
8 146完璧超人がスライムに転生した結果
完璧超人の轟純也は自分が嫌いだ。 何をしても目立ち、自由が無い自分。 死ぬ間際に「不自由でもいいから、自由に生きたい!」と願いを言うと、謎の聲と共に意識が浮上し、気がつくと體がスライムになっていた! これは、元完璧超人のスライムとしての冒険の物語である。 息抜きと言いつつ、本編よりハイスピード!
8 176病弱を演じる妹に婚約者を奪われましたが、大嫌いだったので大助かりです
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルバ」に同時投稿しています。 『病弱を演じて私から全てを奪う妹よ、全て奪った後で梯子を外してあげます』 メイトランド公爵家の長女キャメロンはずっと不當な扱いを受け続けていた。天性の悪女である妹のブリトニーが病弱を演じて、両親や周りの者を味方につけて、姉キャメロンが受けるはずのモノを全て奪っていた。それはメイトランド公爵家のなかだけでなく、社交界でも同じような狀況だった。生まれて直ぐにキャメロンはオーガスト第一王子と婚約していたが、ブリトニーがオーガスト第一王子を誘惑してキャメロンとの婚約を破棄させようとしたいた。だがキャメロンはその機會を捉えて復讐を斷行した。
8 145