《高校生は蛇になる》プロローグ

「こんな退屈な世界に生きる価値なんてあるのか……?」

  星がひとつも浮かぶことのない、都會の騒がしい空間の中、俺は呟いた。

嘲笑ような冷たい風が背筋をでる。

「変わったこともなにもない、毎日同じことが繰り返されるだけなんて……。誰が、そんな糞な世の中を作ったんだ

よ…………。」

俺の言葉は、都會の喧騒に呑まれて消えていく……。

「親父、お前だけは俺と同じ事考えて、先に逝っちまったよな……。」

勿論、答える聲はどこにもない。だが、俺は大袈裟に笑った。

「待ってろよ、俺もすぐに逝くからな……。」

  都會のアスファルトが紅く染まっているのに、発見されたのは暫く後の事だった。17の年の小さな命は、空へ昇っていた。筈だった……。

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