《高校生は蛇になる》55話 終焉ノ

「誰だ」

それが守護魔神クリスタの第一聲だった。

ミスリルの塊を組み合わせただけののどこに発聲が有るのか不思議だが、ともかく知は予想よりも高いようだ。

「カヴァタだ。他に名乗るとしたら技能魔王になるな」

終焉神については言わない。

もしも恐怖でもされたら嫌だからね。俺の心はデリケートなんだ。

「ただの魔王にしてはかなりの力を持つようだか?」

そこを聞くな。てかなぜ分かった?

「気にするな。と言うより気にしないでくれ」

「……まあいい。私はクリスタだ。それよりもなぜここに來た?何のようだ?」

これじゃ第一印象悪いかな?

とりあえず答えなければ。

「単刀直に言おう。配下になれ」

だめだ、いい臺詞が思い浮かばなくてこんなのになってしまった。

「なぜだ?お前の配下になって何か良いことでも有るのか?」

まあそうなるわな。

「そうだな。俺の庇護下になることで、絶対に守ってやる。ってのはどうだ?」

「魔王が魔神を、それも守護魔神を脅かす程の相手から守れるのか?」

「ああ、守れる。そう斷言できる」

これは事実だ。

と言っても、終焉神の力の一部を使うんだけどな。

「ふっ、面白い。ならばそれが出來ることを証明してみよ」

え、まさかこの流れってもしかして。

「カヴァタよ。私と勝負しろ」

最終的には力で決めなければならないようだった。

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