《超迷宮奇譚伝 『このアイテムは裝備できません!』》龍の足枷とステータス
僕の武。
規格外の鈍――――モーニングスター
「やっぱり、大きいと言うか……巨大過ぎるなぁ」
巨大な、本當に巨大な鉄の固まり。見上げるほど大きい。
それに対して柄……持ち手は普通だ。し長めで、裝飾が派手ではあるが……
まるで普通の人間が持つ事を想定したように――――
なんて言えば良いのだろうか? ……しっくりとくるじ?
「さて、どこにやったかなぁ?」と僕はポケットを探る。
目的のソレを取り出す。
いわゆる片眼鏡。それを右目に裝著した。
もちろん、ただの片眼鏡じゃない。こいつの正は魔法の道マジックアイテムだ。
武の鑑定が可能になる魔法がかかっている。
正式な名稱は鑑定メガネ。 そのまんまの名前だ。
町で鑑定士に頼めは安価な値段で鑑定して貰えるが……
これを手にれた経緯を考えれば、他人にはしておいた。
「早速だけど龍の足枷ドラゴンシールを鑑定してみようか」
本來ならダンジョンの500層攻略した者に與えられる武。
Advertisement
人類有史に存在していない武でも鑑定可能なのか?
そんな不安もあったけれども……
やっぱり、不安よりもドキドキとワクワクがを占めている。
————やがて、鑑定結果がレンズに表示される。
名前 ―――龍の足枷ドラゴンシール――――
種類カテゴリ 鈍
対能強化 攻城能 有り
所有者のレベルに合わせて全てのステータスにプラス強化
ただし、AGI(素早さ)に対してマイナス修正
使用推奨 STR(腕力) 100
本來はドラゴンを拘束するために作られた。
しかし、ドラゴンが発する魔力を1000年に近い年月、浴び続けたため神を有している。
その神は使用者にさまざまな恩賞を與える。
『対能強化』と『攻城能』は相乗効果があり、城壁などの建に特別効果を有する。
ミッシッ―――
片眼鏡から軋む音が聞こえ、慌てて鑑定を中斷する。
幸いにもレンズ部分に亀裂といった損傷はなかった。
通常の武を鑑定した時の反応とは違う。
(鑑定できる限界を超えた? こんな事もあるのか……)
どうやら、鑑定そのものは簡単にできたが、その表示に不合が生じたみたいだ。
考えてみれば、鑑定メガネの形狀は片眼鏡になっているが、それは効果を固定するという魔的な意味合いが強い。
実際には、レンズから微小の魔力が放出されていて、魔力の反や反応を數字化してるに過ぎない。
もしかしたら、想定されている魔力の反量を超えてしまったのかもしれない。
僕は深呼吸をして落ち著きを取り戻した。
そして、表示された報データを思い返す。
使用推奨 STR(腕力) 100
この數字は練の探索者でも、腕力に特化した者がたどり著ける數値だ。
――――數字
鑑定メガネに表示された數字は探索者の力量の差しとして使われたり、武の能を測定する目安に使われている數字だ。
この世界には探索者の力量を示すための探索者協會が定めた數字 レベルというものがある。
代表的なものは STR AGI VIT INT DEX LUK の6つ。
それに加えHPやSP。それらが強さの數字の基本だ。
さらに言えばATK、HIT、DEF、FLEE、ASPDなんてものがある。
これらの數字は凡庸が高く、探索者以外にも使われている。
ちなみに、僕の數値は、ほとんどが2ケタ……
STR 100なんて……
僕は龍の足枷ドラゴンシールの柄を握り締める。
手から伝わる報量。 圧倒的な力。
全てを破壊盡くす事すら可能なほどの――――
僕は柄を振るう。
金屬音。僕の手と連して鎖がしなる音。
そのまま、鞭のように振り下ろす。
「……」
――――やはり、ビクともしない。
本當に――――本當に、僕がこれを扱える日が來るのだろうか?
結局、この鑑定でわかった事————
龍の足枷は、數字的にも規格外という事だけだった。
【書籍化】Fランク冒険者の成り上がり、俺だけができる『ステータス操作』で最強へと至る【コミカライズ】
5/19【書籍化・コミカライズ】決定 Fランク冒険者のティムはある日、目の前に見知らぬ畫面が見えるようになる。 自分の強さが數字となって表示されており、さらにスキルポイントやステータスポイントなどを割り振ることができるようになる 試しに取得経験値のスキルを取得すると経験値が2倍に、魔法のスキルを手にすると魔法が使えるようになった。 これまで馬鹿にされてきた主人公の快進撃が今はじまる。 4/24日間ハイファンタジーランキング1位達成 4/25日間総合ランキング4位達成 4/27週間ハイファンタジーランキング1位達成 4/30週間総合ランキング2位達成 5/14月間ハイファンタジーランキング1位達成 5/14月間総合ランキング3位達成 5/17四半期ハイファンタジーランキング5位達成
8 161【書籍化・コミカライズ】三食晝寢付き生活を約束してください、公爵様
【書籍発売中】2022年7月8日 2巻発予定! 書下ろしも収録。 (本編完結) 伯爵家の娘である、リーシャは常に目の下に隈がある。 しかも、肌も髪もボロボロ身體もやせ細り、纏うドレスはそこそこでも姿と全くあっていない。 それに比べ、後妻に入った女性の娘は片親が平民出身ながらも、愛らしく美しい顔だちをしていて、これではどちらが正當な貴族の血を引いているかわからないなとリーシャは社交界で嘲笑されていた。 そんなある日、リーシャに結婚の話がもたらされる。 相手は、イケメン堅物仕事人間のリンドベルド公爵。 かの公爵は結婚したくはないが、周囲からの結婚の打診がうるさく、そして令嬢に付きまとわれるのが面倒で、仕事に口をはさまず、お互いの私生活にも口を出さない、仮面夫婦になってくれるような令嬢を探していた。 そして、リンドベルド公爵に興味を示さないリーシャが選ばれた。 リーシャは結婚に際して一つの條件を提示する。 それは、三食晝寢付きなおかつ最低限の生活を提供してくれるのならば、結婚しますと。 実はリーシャは仕事を放棄して遊びまわる父親の仕事と義理の母親の仕事を兼任した結果、常に忙しく寢不足続きだったのだ。 この忙しさから解放される! なんて素晴らしい! 涙しながら結婚する。 ※設定はゆるめです。 ※7/9、11:ジャンル別異世界戀愛日間1位、日間総合1位、7/12:週間総合1位、7/26:月間総合1位。ブックマーク、評価ありがとうございます。 ※コミカライズ企畫進行中です。
8 56世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~
數多(あまた)あるVRMMOの1つ、ビューティフル・ライク(通稱=病ゲー)。 病ゲーたる所以は、クエスト攻略、レベルの上がり難さ、ドロップ率、死亡時のアイテムロスト率、アイテム強化率の低さにある。 永遠と終わらないレベル上げ、欲しい裝備が出來ない苦痛にやる気が萎え、燃え盡き、引退するプレイヤーも少なくない。 そんな病ゲーで最強を誇ると言われるクラン:Bloodthirsty Fairy(血に飢えた妖精) そのクランとマスターであるピンクメッシュには手を出すなと!! 新人プレイヤー達は、嫌と言うほど言い聞かせられる。 敵と見なせば容赦なく、クランが潰れる瞬間まで、仲間の為、己の信念を通す為、敵を徹底的に叩きのめし排除する。例え、相手が泣き叫び許しを乞おうとも、決して逃がしはしない!! 彼女と仲間たちの廃人の廃人たる所以を面白可笑しく綴った物語です。 ゲーム用語が複數でます。詳しくない方には判り難いかと思います、その際はどうぞ感想でお知らせください。
8 113表世界で最弱だったが、裏世界では、最強そして、『二つの選択肢』
下弦 陽人は、いつもの日常を平和の日常を過ごしていたら、小規模の事件が起きた。その事件がきっかけで人類の裏世界を知ることになるが、「さぁ、選択の時間だ」君の選択はどれだ!!
8 51異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します
學校の帰り道、主人公の桐崎東がサッカーボールを追いかけて橫斷歩道に飛び出してきた子供がダンプカーに引かれそうになったところを助けたら死んでしまい神様に會って転生させてもらった。 転生した異世界でギルドがあることを知り、特にやることもなかったので神様からもらった力で最高ランクを目指す。
8 187【銃】の暗殺者
異世界に連れていかれた少年が暗殺者となってのんびりと過ごすお話です この作品に出てくる銃は素人知識ですので間違いがあってもご容赦を
8 55