《超迷宮奇譚伝 『このアイテムは裝備できません!』》エピローグ その4
ドラ子・オブ・スピリットファイア……
その取って付けたような適當であり、あまりにもな名前に呆然とする3人。
これはチャンスだった。
「彼は親戚……そう遠い親戚なんだ!久しぶり過ぎてわからなかったよ!」
聲が裏返り、びように言ってしまった。その不自然さ、整合の取れない発言。
それを差し引きしても……
「え?親戚ですか?では、その子供は?」とアリスが言う。
「こ、この子はドラ子さんの子供じゃなくて、ドラ子さんの姉の子供なんだ。 一緒に遊んだのは隨分と前なのに、覚えていてくれたんだね! それにしてもパパなんて、照れてしまうよ!」
「なんだ~ そういう事か。本當にお前の隠し子だと思って焦ったぜ」とオント。
「いやぁ、僕も町中で突然言われてパニック狀態だよ。ドラ子さんも悪ふざけが過ぎると言うか……」
僕はできるだけ、おどけてみせた。 なんとか、誤魔化し通す事が出來そうだ。
サヲリさん以外は……
彼は無言で、僕とドラゴンの様子を観察している。
最も、彼の事だ。不自然さをじても踏み込み過ぎないようにしているのかもしれない。
「す、しだけ待っててくれるかな? 久しぶりだから積もる話もあって……30分。30分したらここに集合で!」
僕はドラゴンを引っ張って……
「サクラさん。娘を忘れてますよ!」
「あっと、ごめん」
慌てて、引き返して子ドラゴンを連れて行く。
さて……
った場所は喫茶店。 普段よりもリッチな僕は、若干割高な飲むとサンドイッチを頼み、ドラゴンにも「取りあえず奢るから」とメニューを手渡す。
「それじゃ遠慮なく……」と悩む気配すら見せずに店員を呼んだ。
そして、メニューの最初を指差したかと思ったら……
「メニューのここからここまで全部お願いします」
「しは遠慮しろ!?」
店員さんは、本當に注文するのか2、3回確認した後に「畏まりました」と戻って行った。
「まったく、そんな注文の仕方をする奴なんて初めて見たわ」
しかし、ドラゴンは文句を言う僕を見ながら「ムフフ」と笑う。
「なに?どこか笑う所があった?」
「やっぱり、サクラさんは、私と一緒の時はキャラ崩壊するんですね~」
「誰のせいだ!」と込み上げてくる言葉を飲み込んだ。 駄目だ。コイツのペースに乗せられたら……
平常心。平常心と自分を言い聞かせる。
「いやいや、君は普段の僕を知らないでしょ?いや、知らないだろ?こっちの方がスタンダードなキャラクターなのかもしれないぜ?」
意地なのかもしれない。普段使わない話し方をしてみた。
「そうですね。知ってます?人間の人格や格って言うのは固定された1つのものではなく、生まれては弾けて消える泡に例えられるほど、常に変化し続けているそうですよ」
「ん?そうなのか?」
急に難しい話になった……のか?
「本當の自分ってなんだ!自分探しの旅!とか、存在しないはずのを探すのはティーンエイジャーというモラトリアムの期間のみ許され、いつかノスタルジックにすら……」
「別の意味で難しいわ!」
「ほら、型占いで格を言われると何だか當たっている気がするってやつですよ。えっと……ナパーム効果?」
「それはバーナム効果だ!」
ナパームは弾とかの種類だ。 ナパーム効果だと、周辺周囲が焼け野原になっちゃうだろ。
僕は「まったく」と思わず悪態をつく。
「でも、サクラさんの中にいるんじゃないですか?りたい自分とか、こうなりたいとか、そんな理想の自分の擬似人格的な人間が」
不意をつくドラゴンの言葉に、何か「ハッ」と気づかせられる。
あの時、オーク王との戦いの時だ。 朦朧として意識が濁んでいく中、行発的にオーク王に挑んでいった。あの時の僕も……
「いやぁ、カッコよかったですよ。あの時のサクラさん。俺の計算通りだぜ!とか。賭けには勝たせて貰う!とか」
「いやあああああああああッ!なんで、なんで知ってる!? なんで知ってる!」
狹い喫茶店に僕のび聲が響いた。
追い出されなかったのは、大量注文の優客だからだろう。
注文した料理が周囲のテーブル數席に並ばれている。
「いやぁ、私ってラスボスじゃないですか? 大まかなダンジョンの出來事くらいは把握してますよ」
「ん?ちょっと待って、それじゃ……」
「えぇ、なぜ、オーク王が上層へ向かったのか?大の真相は摑んでいますよ」
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