《超迷宮奇譚伝 『このアイテムは裝備できません!』》戦いに咲いた異
前へ―――
前へ―――― 前へ――――
ただ、前に――――
全てのエネルギーを拳に與え、相手にぶつける。
しゃがみ込んでた俺は、一気に立ち上がると同時にクリムの腹部へ拳を叩き込む。
俺の拳に伝わるのは、確かな手ごたえ。
拳で鋼鉄を打ち抜いたかのような錯覚。
だが、それで攻撃を止めない。
そのまま拳でクリムのを持ち上げてた。
いや、クリムのだけではない。
ジャンプ。
クリムを持ち上げたまま、飛び上がる。
「ウオォォォォォォォォォォォォォ!」
自分の意志とは関係なく、雄たけびが口かられる。
そのまま―――― 高く持ち上げたクリムを――――
地面に叩き付けた。
大きくバウンド。
到底、人とは思えないほどの跳ね合。
まるでゴム玉を地面に叩き付けたようにだ。
しかし、俺は願っている。このまま立たないでくれ……と。
そう願ってしまうのは、この直後の景がわかってしまうからだ。
そう、目の前のは、必ず立ち上がってくると……
だからだ。葉わない願いだからこそ願うのだ。
でも――――
ほら、やっぱり、は――――ロワ・クリムは立ち上がってきた。
長している。
自分に向けられた拳を見て、そう思った。
放たれたのは、真っ直ぐに向かって來る右ストレート。
戦い當初に見せて彼の打撃とは、大違いだ。
僅かな戦いの時間で、俺の打撃を學び、今もの洗練され続けている。
俺よりも、遙かにパワフルで、スピーディで、テクニカルな打撃に変化している。
だが、俺は立っている。圧倒的な打撃を前に立ち続けていられる。
それはなぜか? それは――――
俺はクリムの打撃に合わせて前に出る。
襲い掛かってくる打撃を紙一重で避ける。
ギリギリで打撃を掻い潛り、クリムの懐へり込み……
ポン!
と軽くボディを叩いた。
途端にクリムのきが停止する。
そして、全てのきをキャンセルする。
両手を下ろして、腹部をガードするような構え。
(先ほどのボディブローのダメージが殘っているのか?)
ボディに対する攻撃にクリムは過剰な反応を見せるようになっていた。
そのタイミングを狙い定めて、上段回し蹴りハイキック。
クリムの武裝―――肩回りには鎧がある。
それを避けるように高い軌道で足を跳ね上げてから、軌道は変化させるハイキック。
いわゆるブラジリアンキックがクリムの側頭部を捉えた。
自分の足に返ってくる痛み。もしかして、攻撃する事で跳ね返ってくるダメージの方が、クリムからの攻撃でけたダメージより大きいのではないか?
現にクリムは平気な顔をしている。 ……だとしたら、やはり狙いはボディ。
拳を走らせ大振りのフックを放つ。
クリムは自分の顔面に放たれた拳を平然と見ている。 當たっても効果がないと思っているのか、彼の表はつまらなそうにすら見える。
しかし……その表はすぐに驚きの表に変えてやった。
その理由は空振り。 必ず撃ち込まれるはずだった俺の拳は、大きく軌道を変えてクリムから離れていく。
もちろん、わざとだ。
空振りの勢いを利用し、を半回転。
クリムに対して背中を向ける……その前に!
ローリングソバット!
十分な遠心力を得て、背中にいるクリムに向けて足を延ばす。
俺の踵がクリムの腹部にった。
彼の口から「がっ」と音がれ、前のめりになったまま、一歩、二歩と後ずさりをし、
ようやく、彼は両膝を地面につく。
思い浮かんだの勝機の二文字。
一気に決著をつけようと追撃に出る俺は……
きを止めた。
「……え?なんだ?それ?」
俺が目にしたのは、あまりにも想定外で異様な景。
一、いつ? まるで気がつかなかった。
彼の――――
ロワ・クリムの背中には、大きな剣が刺さっていたのだ。
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