《超迷宮奇譚伝 『このアイテムは裝備できません!』》新造ダンジョン探索開始
僕は先行して進む。
クリムの炎が源となっているが油斷はできない。
り輝く源は、その輝きゆえに闇に潛む影の存在を薄める。
(……何かいる)
魔モンスターの気配を察知した僕は構えを変える。
膝を曲げ、腰を落として前傾姿勢。頭の位置は、小柄な敵を想定した低く下げる。
そして短剣は右の逆手持ち。
が屆かないギリギリの位置から影が飛び出して來た。
ゴブリンだ。
無手ではない。
石のように巖と巖をぶつけ合って作ったらしき、原始的な剣を持っている。
合理の欠片のない太刀筋で僕に向かって振り下ろして來た。
それに対して剣をぶつけ、ゴブリンのごと弾き飛ばす。
僕は柄に左手を添えて刺突。無防備になったゴブリンの腹部へ突き立てた。
斷末魔
だが、ゴブリンは1匹ではない。
(……あと2匹)
橫から飛びかかってくるゴブリンを捉える。
前蹴り
蹴りと言うには不細工なフォーム。
ただ、敵に向けて足を真っ直ぐばしただけのノーモーションの蹴りだった。
しかし、人間とゴブリンの格差は、ゴーレムと人間くらいの差。
威力の乗らない蹴りでも、ゴブリンを仕留めるには十分な威力だ。
(3匹目……は逃げたか)
剣を宙に振るい、僅かながらでもと油にまみれた汚れを落とす。
「やっぱり逆手持ちは使いづらいな」と誰に聞かせるわけでもなく呟いた。
従來、剣を逆手で持つ事はあり得ない事だ。
本來の持ち方と比べてもグリップ力が違う。 それに切り裂く直前に手首のスナップを利用するため、手首の負擔は大きく痛めやすくなる。なにより、力が剣先まで伝わり難い。
だが、狹い場所。
窟でゴブリンを相手にするなら有効な構えだ。
ゴブリンは狹い場所を好むのは、それが苦にならない小柄な。加えて機力と瞬発力を持っているからだ。
しかし、小柄なだからこそ力が弱い。逆手持ちでも力負けする事はない。
そして、逆手持ち最大の利點は命中力にある。
相手を毆るようなイメージ。狙いを僅かに左にズラすだけで、攻撃度は高くなる。
狹い場所、機力と瞬発力が高い小柄な相手にこそ、逆手持ちは有効になるのだ。
「お勤めご苦労様です」
パーティ本のドラゴンたちが追いついてきた。
「あれ、し進軍速度が遅かったか?」
「いえいえ、私たちが早過ぎたみたいですね。サクラさんの撃ちらしがないので楽させてもらってます」
「まぁ、一応はプロの探索者だからな」
あれ?シュット學園は卒業扱いになってるのか? 僕、プロだよな? 一応……
「ところで、サクラちゃん……」とキララ。
「ゴブリンとか亜人系ってキモくない? よく平気だね」
普通の魔と平気で戦えても、二足歩行系がダメな人は多い。
キララもそういうタイプなのだろう。
「ん~、シュット學園に學すると1年目は、そういう苦手意識を払拭する授業から始まるからね」
的には解とか……
「2年生になる頃には、と臓系は見慣れてしまうのさ」
僕は、あの時代を思い出して遠い目になった。
そう言えば、途中編だったクリムは、そこら辺はどうなんだろ?
そう思っていたら、クリムは倒したゴブリンを逆さに吊っていた。
やだ、この子……ゴブリン食べる気だ!?
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