《超迷宮奇譚伝 『このアイテムは裝備できません!』》牡羊のバトラー

「さて、どうやらシュット國が手にれた事前報だと、教會12幹部・・・彼らは自分たちをは十二聖師と名乗っていたみたいだ。他にも教會十二使徒やら異名が多いのは、彼らの知名度に比例する・・・おっと話しが線したみたいだ。事前報だと、彼らは12星座の力をに降ろす事で常人ではありえない力を得ると考えられているそうだ」

先行していたインザンギが獨り言のように長々と語り始めて、數十分が経過した。

最初のは「そうだったのですか」と相づちを返していたのだが、別に彼は僕と會話を楽しむつもりはないらしい。

「すまないな。彼の分なんだ。これでも抑えている方なんだが…・・・」

アンドリューがフォローをれる。

しかし、これで抑えている方とは、普段の様子は一・・・・・・

僕の疑問に察したのだろうアンドリューは

「ダンジョンでも無音が耐えられないと歌い出す事も日常茶飯事だ」

「日常茶飯事なのですか……」

「・・・・・・しかし、それにしても」と僕は話を続けた。

「インザンギさんが言う通り、12・・・えっと十二使徒で統一しましょうか? その十二使徒が星座をモチーフにしてるなら、さっきのオズは牛ですよね? 順番的に2番目。1番目は確か羊じゃなかったですか?」

「その通りだ。どうやら、1つダンジョンを飛ばしたらしい。だから、反時計回りに向かっている」

「反時計回り・・・・・・十二使徒のダンジョンは12個。もしかして、時計のように?」

「そうだ。ここへ突する瞬間、ダンジョンの位置を空から確認している」

驚いた。 あの一瞬で、そこまで把握していたとは……

最強の探索者の二つ名は伊達ではないみたいだ。

「兎に角、次の相手は羊をイメージにした戦士…・・・いや、使徒になるのですね」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

「で、なんで2人が怪しいって思ってるの?」

僕は、ドラゴンに聞いた。もちろん、ヒソヒソと聲を小さくしてだ。

「そうですね。詳しくは言えませんが……のカンで納得してください」

「いや、お前、じゃなくてドラゴンじゃん」

「ちょ!? ドラゴンは種族名です! は巨大でも心は乙なのです!?」

最初のヒソヒソ話はどこへ? ドラゴンは大聲になっていた。

しかし、インザンギとアンドリューは僕らの會話を癡話喧嘩とでも勘違いしたのだろう。

ニコニコと笑みを見せている。 余程、気分が良いのかインザンギは歌まで歌っていた。

あぁ、別に無音じゃなくても歌うんだ。 そんな想をもったが……よくよく聞いてみると聲で驚いた。

さて、そんなこんなで次のダンジョンだ。

羊のダンジョン。いや、正確には牡羊のダンジョンか……

牡牛のダンジョンでは品種改良されたミノタウロスが大量に放たれていたが、ここではどんな……

「ここには魔なんていませんよ」

男の聲がした。

見れば、ダンジョンのり口に男が立っていた。

「あくまでダンジョンは私たち十二聖師が自を鍛えるための建。私は直接的な戦闘タイプではありませんのでね」

初老の男だ。

白髪じりのオールバック。服裝は燕尾服。片眼鏡を裝備している。

男の格好は……まるで……

ドラゴンも僕と同様の想だったらしい。

「もしかして、羊と執事のダジャレですか?」

ドラゴンは僕が思い浮かんだ疑問を代弁してくれた。

「はっはっはっ、私の服裝を見て皆さん、同じことを言われます。そういうわけではないのですが……」

言葉を中斷した執事が飛び上がる。

的に攻撃と察しして警戒を強める。

しかし、違った。 執事は、そのまま空中で制止した。

「私は十二聖師が1人牡羊のバトラー。いざ尋常に勝負です」

そういう、彼の背後に巨大な剣が浮かんでいた。

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