《超迷宮奇譚伝 『このアイテムは裝備できません!』》「「雙子のアンドリューとインザンギ」」

、いつから、僕たちは幻想の中にいたのか?

・・・・・・いや、それよりも・・・・・・そんな事よりも、一、いつから彼らは……敵だったのか?

彼らは名を名乗る。

「雙子のアンドリュー」

「雙子のインザンザンギ」

今まで十二使徒と同様の名乗り上げ。

仲間であったはずの最強探索者2名は―———自分たちは敵だと伝えてきた。

「なるほど、道理で」と言ったのはドラゴンだった。

「道理できが鈍すぎて、が思う通りにかないと思いました。私の油斷しやすい質やサクラさんの『勇気の祝福』は幻への弱點になりますからね」

『勇気の祝福』————ドラゴンからの祝福により恐怖への鈍化。

格や人格にも影響がある・・・・・・そんな話だったな。僕自、すっかり忘れていた。

僕やドラゴンは幻が低いと弱點があるのだが・・・・・・

逆にオントやカイムは?

二名は僕の視線から目を逸らした。どうやら、彼らは素で油斷したらしい。

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オントは誤魔化すように口笛を鳴らす。

そんな僕らを見る最強探索者2人は―———

「「ふっ、幻でも我らの想像する最強のドラゴン像を弱化と思うとは……封印したかいがありました」」

「一、どこから幻・・・・・・いや、それよりも、どこから貴方たちは裏切っていたのか?」

「「どこから? あえて言えば最初からですかね?」」

「最初から?」

「「今、『教會』の信者はどこにでもいて、誰もがその影響下にあるのです。そして、その信仰心は人を不可能の領域まで引き上げるのです」」

それだけだった。それだけ言うと唐突に戦闘が始まった。

今まで2人が見せた戦

前衛のインザンギが蛇行しながら前進。後衛のアンドリューが魔法で援護。

そのコンビネーションが今度は敵にではなく僕らに向かって來る。

『最強の探索者』

その二つ名の通り、隙のないきだ。だが————

『龍の足枷』

『龍の足枷』

ムッ・・・・・・聲が被った。

インザンギの前進も、アンドリューも援護も無効化する人類最強の武

『龍の足枷』が不可侵の壁として出現させる。

聲が被ったのは、僕だけではなく、隣にいたカイムも同時に『龍の足枷』を現化させたからだ。

足を止めたインザンギを無視して、後衛のアンドリューを狙い『龍の足枷』の柄を投げつける。

鎖のついた柄は、その名を示すように—————龍の姿を表すように蛇行しながらアンドリューを襲う。

アンドリューは魔力を発して防壁を展開―———すぐに破棄。 ヘッドスライディングのように頭から地面をって回避。

それは『龍の足枷』が接と同時にアンドリューの防壁は砕け散ったからだ。

破棄して、すぐに逃げたのは良い判斷だ。『龍の足枷』が2つなければだ。

僕からし遅れたカイムの投擲。 彼もまた柄の部分を投げていた。

時間差攻撃の波狀攻撃。 回避は許さない。

一撃で魔砕する攻撃をアンドリューがまともにけた。

「アンドリュー!」

インザンギはび聲で相棒の名前を呼ぶ。

だが、既に彼の目前には1つの影が迫っていた。

「アンタ隙だらけだぜ? 戦場でも自分よりも相棒を優先するのかい?」

オム家の鬼子 オム・オント。

彼は無手ではあるが、彼の長い手足は兇だ。

インザンギが振り下ろす長剣よりも早く、彼の腕はインザンギのアゴを捉える。

まるで大型魔の突進を喰らったようにインザンギのは宙を舞った。

アンドリューとインザンギ。

彼らは2人は『最強の探索者』であり、『最強』ではなかった。

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