《超迷宮奇譚伝 『このアイテムは裝備できません!』》教皇の間へ
僕に芽生えたは失。
言葉にすれば「こんなものか」と吐き出したくなってくる。
『教會』という組織は國に匹敵————いや、それ以上の集団だったはず。
國と言う土地に縛られず、教えを守る事のみが所屬條件の団。
どこにでもいて、どこにもいない幽霊みたいな存在。
その所屬人數は、どの國の人口よりも多い。
ならば、その幹部は鋭だ。
數億人。
あるいは數十億人の中から選別された人材。
それが、いまバッタバッタと音を立てて倒れていく。
そうなると疑問が1つ。
僕らはそんなに強い存在だっただろうか?
————いや、弱くはない。 シュット國から選別された人材だ。
しかし、それでも―———
ここまで圧倒できるものだろうか?
僕らは誰も負けていない。
苦戦すらしていない。
なぜだろう? 僕は考える。
白刃は舞い、魔法が飛びう戦いの最中、彼らは―———12使徒たちは彩に欠けている。
命の奪い合いの場に出ていながら―———どこか―———
「何処か集中力に欠けている。そう見えるでしょう?」
投げかけられた聲の主は『魚』だった。
12使徒の中で、戦いからを引いてる彼。
「そう言えば、貴方は不老不死でしたね? ……あれは幻での出來事でしたが」
僕がそう言うと彼はクスリと笑った。
「いいえ、不老不死で正しいですよ。人魚さんにを頂きましたからね」
「聞いてもいいですか?」
「もちろん、いまさら『なにを?』なんて返事をしませんよ。私たちが本調子ではない事ですね」
「えぇ」と僕は返事をする。
「貴方は、この戦いが始まる前、この戦いに意味はないと言いましたね」
「……」
「戦爭を起こしてるのは目的があった。その目的を葉えてしまったから……何があったのです?」
「……そうですね。もういいでしょう」
本當に、どうでもいい。そう『魚』は言葉を加えた。
そして指を指す。
「あそこに教皇がいました。行ってみてください。面白いものが見えますよ」
「……行ってもいいのか?」
「えぇ、私は他の皆さんが―———他の12使徒たちがそれでも抗い戦い続ける意思が殘っていれば、皆に続いて貴方たちと戦っていたでしょ……それを見極める時間は、もう終わりました。 終わらせてくれ。それが我々の総意になりました」
「貴方はどうして、1人だけ……」
「私は不老不死なので、皆さんとは違うのですよ。一緒に行けない。ただそれだけの事です」
僕は、彼が何を言ってるのか理解ができなかった。
教皇の間。そこで何かが起こったらしい。……いや、起こっている最中なのか?
周囲を確認すると、近くにいるのはクリム1人。
どうやら、サンボル先生は他のメンバーの元へ。助太刀に向かったらしい。
「クリム、教皇の間ってのに何かあるらしい」
「うん、聞いてた」
「2人で行くか?」
「うん」とクリムは弾む様な返事だった。
不思議な覚だった。
どうして、僕は仲間たちを置いて教皇の間に行こうとしているのか?
何が、僕を突きかしているのか?
すごく不思議な覚だった。
もしかしたら、それは不安だったのかもしれない。
『魚』の話と要約すると―———
12使徒たちの神を狂わせるような出來事が起きている。
僕は不安に背中を押され、気がつくと駆け出していた。
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8 102Re:現代知識チートの領地運営~辺境騎士爵の子供に転生しました~
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