《スキルゲ》翌日
 ざわ・・・
ざわ・・・
「俺が言いたいのは、年誌における漫畫の主人公、彼はモテるべきしてモテてるんやと! 町でクラスメイトのの子がヤンキーに絡まれてたら無條件で助けるんやで? 大切のをなくしたら夜まで探してくれて、なおかつ見つけるんやで? 実際、おったらモテるに決まってるやろ? アレ、天然ジゴロだから超怖いわ!」
「いや、落ち著けよ」
「あとな、自己紹介で『どこにでもいる平凡な高校生だ』なんて言うけど、実際に平凡な高校生は、そんなこと言わへん! 思春期の年が自分を平凡だと割り切ってる段階で異常やろ?」
「いや、落ち著けよ。あと、自己紹介で平凡って言ってもいいだろ!」と、後半は個人的で怒鳴ってしまった。
「ありゃ?なにか地雷を踏んでもうたかな?」
うむ、人のタブーというか、気にしてる所を指摘して怒らせる様子。『地雷』って表現は、久々に聞いたな。まだ、使ってる奴っていたんだ。
ざわ・・・
ざわ・・・
「ほら、いきなり漫畫トークをしてるからクラスがざわついてるじゃないか」
しかも、ハーレム漫畫系。
僕は、そう言いながらクラスメイト達の聲に耳を傾ける。
『昨日まで接點が無かったはずの2人が一夜を明け、親な関係になってる』
『2人を見てるとゆうちゃんが不憫でならないわ』
『浮気とか、最低だわ』『いいえ、あの目は浮気じゃない。本気よ!』
え?いつの間に僕とゆうが人になってんの? それで晴人とBL設定?
なにそれ?怖い・・・
クラスメイト達の妄想に戦慄を覚えていると、勢いよく教室の扉が開かれた。
「やっほ!みんなおはよう!」
と、まるで漫畫のように室と共にクラスメイト全員に挨拶をするゆうの登場に教室のざわめきはMAXになる。
ざわ・・・ざわ・・・ ざわ・・・ざわ・・・
ざわ・・・ざわ・・・ ざわ・・・ざわ・・・
普段とは違うクラスの様子に気づいたのだろう。ゆうは周囲を見渡し、すぐに僕と目が合った。
「ケンジン・・・ 私とは遊びだったのね!ひどいッッッ!」
野郎、空気読みやがった。
『キャァァ修羅場よ。 ステキ』
『帰宅中、夜道には気をつけたほうがいいと思うわよ』
『ゆうちゃん。頑張って』
なんなんだよ?このクラス?
僕が困してる最中、晴人が立ち上がった。
「すまない。そんなつもりじゃなかったんだ。これからは2人で幸せに暮らしてくれ」
コイツ、乗りやがった。 なんというだ。関西弁じゃなくなってるし。
『ゆうちゃん、大勝利!』
『おめでとう』『おめでとう』『おめでとう』
もう、やだ。このクラス。
僕は機に伏せ、この出來事を忘れるように昨日の事を思い出していた。
あの後・・・
【コミカライズ&書籍化(2巻7月発売)】【WEB版】婚約破棄され家を追われた少女の手を取り、天才魔術師は優雅に跪く(コミカライズ版:義妹に婚約者を奪われた落ちこぼれ令嬢は、天才魔術師に溺愛される)
***マンガがうがうコミカライズ原作大賞で銀賞&特別賞を受賞し、コミカライズと書籍化が決定しました! オザイ先生によるコミカライズが、マンガがうがうアプリにて2022年1月20日より配信中、2022年5月10日よりコミック第1巻発売中です。また、雙葉社Mノベルスf様から、1巻目書籍が2022年1月14日より、2巻目書籍が2022年7月8日より発売中です。いずれもイラストはみつなり都先生です!詳細は活動報告にて*** イリスは、生まれた時から落ちこぼれだった。魔術士の家系に生まれれば通常備わるはずの魔法の屬性が、生まれ落ちた時に認められなかったのだ。 王國の5魔術師団のうち1つを束ねていた魔術師団長の長女にもかかわらず、魔法の使えないイリスは、後妻に入った義母から冷たい仕打ちを受けており、その仕打ちは次第にエスカレートして、まるで侍女同然に扱われていた。 そんなイリスに、騎士のケンドールとの婚約話が持ち上がる。騎士団でもぱっとしない一兵に過ぎなかったケンドールからの婚約の申し出に、これ幸いと押し付けるようにイリスを婚約させた義母だったけれど、ケンドールはその後目覚ましい活躍を見せ、異例の速さで副騎士団長まで昇進した。義母の溺愛する、美しい妹のヘレナは、そんなケンドールをイリスから奪おうと彼に近付く。ケンドールは、イリスに向かって冷たく婚約破棄を言い放ち、ヘレナとの婚約を告げるのだった。 家を追われたイリスは、家で身に付けた侍女としてのスキルを活かして、侍女として、とある高名な魔術士の家で働き始める。「魔術士の落ちこぼれの娘として生きるより、普通の侍女として穏やかに生きる方が幸せだわ」そう思って侍女としての生活を満喫し出したイリスだったけれど、その家の主人である超絶美形の天才魔術士に、どうやら気に入られてしまったようで……。 王道のハッピーエンドのラブストーリーです。本編完結済です。後日談を追加しております。 また、恐縮ですが、感想受付を一旦停止させていただいています。 ***2021年6月30日と7月1日の日間総合ランキング/日間異世界戀愛ジャンルランキングで1位に、7月6日の週間総合ランキングで1位に、7月22日–28日の月間異世界戀愛ランキングで3位、7月29日に2位になりました。読んでくださっている皆様、本當にありがとうございます!***
8 78じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導士、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~【角川S文庫より書籍化】
【2022年6月1日 本作が角川スニーカー文庫様より冬頃発売決定です!!】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辭めてほしいの」 「わ――わのどごばまねんだすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に曬しかねないとのギルドマスター判斷だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス直々にオーリンへの隨行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて勵ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所屬する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。 小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを毆りつけようとした、その瞬間。 「【拒絶(マネ)】――」 オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出來ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一體――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。 「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都會に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都會系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快なみちのく冒険ファンタジー。
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