《スキルゲ》スライム討伐
まるで目の前で発が起きたかのような衝撃。気がつくと僕は吹き飛ばされていた。
2メートル? 3メートル? 長い滯空狀態が終わり、僕は地面に叩きつけられた。
「大丈夫か?ヘルメットの部には衝撃吸収素材で覆ってるから痛みはないやろ?あのNASAで使えわれてるやつな」
あの卵を落としても割れないってやつか。俺の裝備って、どのくらいの金がかかってるの?
対スライムについて、晴人が僕にした指示は『とりあえず、一発食らってこい』というものだった。
最初から無駄に華麗に避けれるなら、こいつ等の本當の恐ろしさがわからないまま戦い続けてしまう。
スノボーで最初はワザとコケる練習をするようなものかと納得はしてたんだが、想像以上にキツい。
むしろ、防弾チョッキを作ってる會社の新社員が、自社製品で試し撃ちされるようなじ?
うむ、例えが間違えてる気がするが気にしない。
僕は立ち上がり、再びスライムの間合いに近づく。
華麗に避けれるならだって?普通に無理だろ? でも、やらざる得ない狀態なんだろ?
やってやるさ!?
そうして、再び空に舞う事になった。
1時間くらい経過しただろうか?
極度の疲労と痛みにが包まれていた。
だが、なんとかスライムの攻撃に慣れてきた。
右左右左。右左右左。
最初に來る右からの攻撃をを捻ってギリギリで躱す。
半狀態の左に來る攻撃は足を後ろに出し、上半を反って避ける。
この狀態だとスライムには右側が認識できないのか、何もしなくても攻撃は明後日の方向に向かっていった。
最後は余裕を持って、を起こし、右が前になるようにを再び捻る。
この、最後の捻りを利用して、右手に持ってた小石を投げつけた。
小石は狙い通りにスライムにぶつかり、スライムは霧のような煙を噴出しながら消えていく。
「勝った! 見てたか晴人!」
僕はこれ以上ないほどのドヤ顔で振り向いた。
「え?あぁ・・・せやな」
マジか?こいつ? 僕が命賭けの死闘を繰り広げてる間、漫畫を読んでやがったのか?
こちらが聲をかけた瞬間、隠してたのがバレバレだった。
その後、コンビニで買ってお菓子を広げ、公園で祝勝會を開いた。いや、開かせた。
「さて、この後はどうするんや?」
「どうするって、今日はレベル上げが目的だったんだろ?休憩したら、またやるさ」
そういうと、僕は芝生に広げたブルーシートの上で寢転んだ。
1戦だけで、この疲労。しの休憩でどこまで回復するかな。
【書籍化・コミカライズ】実家、捨てさせていただきます!〜ド田舎の虐げられ令嬢は王都のエリート騎士に溺愛される〜
【DREノベルス様から12/10頃発売予定!】 辺境伯令嬢のクロエは、背中に痣がある事と生まれてから家族や親戚が相次いで不幸に見舞われた事から『災いをもたらす忌み子』として虐げられていた。 日常的に暴力を振るってくる母に、何かと鬱憤を晴らしてくる意地悪な姉。 (私が悪いんだ……忌み子だから仕方がない)とクロエは耐え忍んでいたが、ある日ついに我慢の限界を迎える。 「もうこんな狂った家にいたくない……!!」 クロエは逃げ出した。 野を越え山を越え、ついには王都に辿り著く。 しかしそこでクロエの體力が盡き、弱っていたところを柄の悪い男たちに襲われてしまう。 覚悟を決めたクロエだったが、たまたま通りかかった青年によって助けられた。 「行くところがないなら、しばらく家に來るか? ちょうど家政婦を探していたんだ」 青年──ロイドは王都の平和を守る第一騎士団の若きエリート騎士。 「恩人の役に立ちたい」とクロエは、ロイドの家の家政婦として住み込み始める。 今まで実家の家事を全て引き受けこき使われていたクロエが、ロイドの家でもその能力を発揮するのに時間はかからなかった。 「部屋がこんなに綺麗に……」「こんな美味いもの、今まで食べたことがない」「本當に凄いな、君は」 「こんなに褒められたの……はじめて……」 ロイドは騎士団內で「漆黒の死神」なんて呼ばれる冷酷無慈悲な剣士らしいが、クロエの前では違う一面も見せてくれ、いつのまにか溺愛されるようになる。 一方、クロエが居なくなった実家では、これまでクロエに様々な部分で依存していたため少しずつ崩壊の兆しを見せていて……。 これは、忌み子として虐げらてきた令嬢が、剣一筋で生きてきた真面目で優しい騎士と一緒に、ささやかな幸せを手に入れていく物語。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※書籍化・コミカライズ進行中です!
8 173【電子書籍化へ動き中】辺境の魔城に嫁いだ虐げられ令嬢が、冷徹と噂の暗黒騎士に溺愛されて幸せになるまで。
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