《スキルゲ》住谷正平という名前の男

 

『定兼學園』

今更ながら、ここが僕と晴人が通う學校だ。歴史も淺く、まだ新設校の部類にるくらいだ。

企業が學校経営に関わっていつ事もあり、スポーツ、特に野球に力をれている。

商売としての企業戦略。お客さま、つまり學希者に名前を売るには、スポーツの効果は計り知れないからだ。

當然ながら、他県の中學校にスカウト部隊を派遣。

全國から有力なエリート選手を集めて結されたのが、定兼學園野球部である。

結果、レギュラー選手は他県から地方組みに絞られる。

だが、例外として一般試から験し、地元組みで唯一レギュラーを獲得。ついには、4番打者まで勝ち取ってきた叩き上げ。

それに至るまでのサクセスストーリーは、學校の全生徒に知られて、敬意の対象にすらなっている。

それが、住谷正平。

そんな、スーパースターに會うため、僕らは通い慣れた學校にやってきた。

普段、通い慣れた學校と言っても、日曜の學校は、不思議と新しい一面をじられる。

「さて、どうしたものか‥‥‥」

僕と晴人だけなら、素知らぬ顔で學校にっても咎める者はいないだろうが、今いるのは6人。

なぜか、全員がついてきた。

それぞれの個的な格好を考えれば、我が母校に近づくことさえ嫌だったりもする。

正直に言うと、知り合いにだけは見られたくはない狀態だ。

それよりも問題は、休日に部活を出す高校球児をどうやって呼び出すのかだ。

部活が終わるまで待つにしても、ナイター設備も整っていて、夜になってところで部活は終わらないだろう。

そんな悩みも虛しく、コチラに向かってくる人がいた。

なんと、住谷正平本人だった。

「來てるのをじたから、無理を言って抜けてきた」

彼は、車多香に向けて聲をかけた。

彼を表すように無骨な言葉使い。なんとなく、古武士を連想させる。

おそらくは、グランドに居ながらでも僕らのことを知できるスキルを取得しているのだろう。対ゾンビの専門家のように言われていたが、殺人鬼探しの探索にも期待してしまう。

「そう、正平くん。久しぶりだな」

この2人の間に何があったのか僕は知らない。何か気まずさのようなものをじる。

でも、近くにいたら部活を抜け出してまで會いに來る。それほどまで、重要な関係があったのだと想像するのは野暮だろうか?

これまでの経緯を艶子が簡潔に説明した。

彼は頷くと、「だったら、今日。部活が終わったら直ぐにでもゾンビ退治を始めよう」

そう言い、校へ戻ろうとした。

だが、途中で振り向き、不思議そうな顔を見せる。

僕と晴人の方に指を指し

「君と君は、學校でもよく見かけるね。ところで彼は、わざわざ學校で顔を隠しているんだ?」

住谷正平が最後に指差しのはフードの男だった。

フードの男と住谷正平は知り合い同士?

それどころか、フードの男と僕らと同じ學校の生徒とニュアンスの言い方ではないか?

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