《スキルゲ》ゾンビ戦直前 賢志のスキル事
約束の時間。
辺りは暗闇に包まれた。
住谷正平と合流した僕らは、ゾンビが大量に発生するポイントに向かった。
異常と言えるほど大量発生したゾンビの殲滅戦。
僕としては、大掛かりな人數で何日もかけて戦うとばかり思っていた。
しかし、みんなの様子を伺っていると、このメンバーのみ、そして1日で殲滅するつもりのようだった。
思い返してみると、確かに殲滅のチームは作るなんて、誰も言ってなかった。
しかし、いくらレベルの高いメンバーだからと言っても、ゾンビの攻撃を一撃でもけたら負けだ。
こんな、楽勝ムードすら漂ってるじで大丈夫なのだろうか?
「ところで賢志くん?」と話しかけてきたのは車多香さんだった。
今日の間、何時間も一緒に行してたが、この人から話しかけられたのは初めてではないだろうか?
「そっちの赤髪のレベルは聞いたけど、君ってルーキーだよね?レベルいくつ?」
「言いにくいのですが、まだレベル13なんですよ」
「いやいや、まだ一週間の経験で13は凄い方だよ。不安がありそうな顔をしてるけど、実際にレベルなんて強さと無関係なんだから、心配しなくていいよ」
張してる僕をリラックスさせるためなのかもしれない。車多香さんは、わざとらしくおどけたじで喋ってきた。おかげで肩の力がし抜けた。
それに思い出した。
『レベルとは、使えるスキルや強いスキルの目安。自分自のが基本であり、スキルで戦うものではない』
『この面子で気後れしないこと。ゾンビの一撃必殺に飲まれないこと。それが生き殘る方法の一番として考えろ』
晴人が直前に言ってくれた言葉だ。
「ところで、君のスキルはどんな塩梅なの?」
「えっと、武スキルに5を振り、ショートソードを選択しました。それに移系スキルに5を振ってます」
移系スキル。
レベル1の段階ではスーパーアーマー狀態。スキルを使用中はダメージをけてもスキルがキャンセルされないという効果があった。格闘技ゲームでは普通に使われる効果だが、実際に使用してみると利點があまり浮かばない。
しかし、レベルをあげる毎に特殊効果が追加されていった。
攻撃力増加、防力増加、スキル中のスピード上昇。こんなじだ。
武は悩んだ。
魔法職や遠距離系の武を選んで、距離ををキープする戦い方。
ナイフ系のように投擲を基本として、移系スキルで接近してとどめをさすタイプ。
せっかくの移系スキルを活かすならばと、この2つが上がった。
しかし、前衛系で防スキル持ちの晴人をコンビを組むことを考えたら、前者のヒット&アウェイは必要なく、後者のナイフでは決定力不足になるかもしれない。
そこで、選んだのがナイフ以上の決定力があり、小回りも効くショートソードだったのだ。
「なるほど、なるほど」と車多香さんは必要以上に頷いている。
「2つの合計を足しても10にしかならないけど、後の2つ分は君の隠し球ってことでいいよね?」
「‥‥‥」
実は、その通りだ。最初は武スキルをあげるのが基本らしい。でも、僕の場合は、やむ得ない狀況で移系スキルを最初に振ることになった。その結果、新たに上位系スキルが追加されたのだった。
そのスキルは、移系スキルのレベルが影響を與えるため、武スキルのレベルが後回しになったというわけだ。
上位系スキルの効果をどう説明しようかと考えてるにみんなの足が止まった。
どうやら、目的地についたらしい。
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