《3人の勇者と俺の語》19章 ラブコメ

どうしてこうなった……

目の前では土下座してるエルフ。

僕を守るようにしてる3人姉妹。

こっちでも土下座なんだなー……

そんなこと考えて現実逃避だ。

「重ね重ねの無禮をお許し下さい。どうかしていたのです、

あまりにも衝撃的な味に打ちのめされて混していたんだ、

いや、何を言っても言い訳になる。ただただ申し訳ない」

「はぁ、一なんであんなことを言い出したのですか?」

「ワタ兄、こんなに優しくすること無い」

「ギルドへ突き出しましょう!」

「ワタルのファーストキスを奪った奴には死を」

そういや、ファーストキスかぁ……こんな綺麗な人でラッキーかも、

「ワタル? 何考えてるの?」

完全に殺気が乗ってますよ? やめて闘気を纏わないで。

「な、その年で闘気を!?」

「誰が顔を上げていいといいました?」

カイも殺気を抑えようよ……

本気で殺してしまいそうな3人をなんとか(マッサージと夜ご飯で)なだめて、

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カレン、カレン=グリンフィールさんからお話を聞くことにする。

土下座はやめていただいてテーブルでお話を聞くことにする。

頭をこすりつけるほど何度も頭を下げるカレンさんを止めてようやく話し始めてくれた。

「私は一応S級冒険者をしている、鑑定のスキルも持っているので冒険者ギルドの上級職員も兼ねている。」

「それがどうしてあんなことに……?」

急の要請をこの街からけて、大至急準備を整えていざ出発という段になって、急に解決したという報がり、冒険者ギルド本部は混したのだ」

確かにそれはそうだろう。

街が壊滅するって連絡が來て、腕利きの冒険者もいない。

それなのにあっさりと解決したなんて連絡が來ても、

何がなんだかわからないだろう。

「たまたまギルドにいて飛竜にも乗れる私が確認のために訪れたんだ、

一応街壊滅の可能もあるので全速力で夜通し駆けつけた。

しかし街の連中は皆宴會の後始末をしているし、

ギルドの職員はまだ酒を飲んでいた、どうやら問題が解決したのは本當らしいので後で改めてギルドへ向かうと伝えて、宿をとるためにこちらに來たのだが、

あまりに素晴らしい香りにつられて、中庭でついつい我慢ができなかった。

初めての味わいだった。まさか食べを食べて立っていられなくなるとは思わなかった。心を鷲摑みにされたようだった。私も世界中の各地で様々な食事を食べたがアレほどの衝撃はなかった、それほどのだった。

しかも聞けば作ったのは私好みのこの年だと言うじゃないか、疲れていた私の脳みそはついにあのような行に……申し訳ない」

寶塚見てるみたいな話し方だな、

「こいつ、さり気なくワタルのこと好みとかアピールしやがった」

ちょっとリクさん言葉遣いがキャラ崩壊してますよ!

「許すまじ! 悪即斬!」

カイさん!?

「ワタ兄につく雌狐討つべし」

「ストーーーーップ!! 待った待った、一応ギルドの仕事で不眠不休で駆けつけてくれたんだ、混しての行をそこまで言わなくても」

「ワタルは甘い、こいつは絶対ワタルの料理の虜になっている」

「あの料理のためにワタルさんにまとわりつくに決まっている」

「砂渡の調査をすればワタ兄に繋がる。そうしたら立場を利用して近づく、

今のうちに殺るべき」

「ん? 砂渡を倒したのは君たちなのか?」

「話していいと誰がいいました?」

もうカイに逆らうのはやめよう。怖すぎる。

「落ち著けみんな、カレンさんは冒険者ギルドの先輩、しかもS級冒険者なんだぞ? さらに上級職員と言ってる。無禮を働くのは不味い!」

『ワタル、ちょっと……』

今まで靜観していたバイセツさんに呼ばれる。

「ちょっと待っててください」

『あやつを抱き込もう。お主のマッサージと料理でこちら側に引き込め』

「え?」

「忘れたの? あなた達のステータスとか報告されちゃうわよ?」

「あ……」

『そうじゃ、アヤツを抱き込めばこっちのもんだ、偽の當り障りのない報を本部に流してもらえばいい』

「砂渡を倒したっていうのは無理があるんじゃ?」

神の奇跡を使ったとでも言っておけばいいのよ、何ならワタルくんのステータスやスキルはそのまま報告させればいいのよ、神の盾ってスキルはたぶんワタルしかもっていないわ」

なるほど、問題がいくつも解決するなぁ。

しかし3人娘はどうするか……絶対に納得しないよなぁ……

「3人のことは任せといて」

『リク、カイ、クウ、ちょっとこっちへ來い』

なんか後ろのほうでゴソゴソと話している。

絶対反対! でも…… うん…… それはいや、でも、う…… わかった。

まとまったようだ。

「私たちは貴方のことを許すよ」

「ところでカレンさんお晝はまだですよね、ワタルさんの料理ご一緒にいかがですか?」

「食べ終わったらお疲れでしょう、ワタ兄は疲れをほぐすマッサージも得意、

けていくといい。ちょうどギルドへ行くから一緒に行きましょう」

「おお、あのような無禮をした小生に寛大なお言葉、重ね重ね禮を申し上げる」

気持ち悪いくらいテノヒラクルーしてる。

まぁ、食事は作りますよ。

「ちょっと買いしてくるかぁ、朝も晝もだと重いよね」

メディアスさんと一緒に食材の買い出しに出ることになった、

3人娘はカレンさんの監視だなあれは。

さっさと買い出しを済ませてきた。

メディアスさんの勧めでありきたりの料理を作ることにした。

野菜と白魚のスープ、卵と乾燥を焼いただけのベーコンエッグ、あとはパンも作ってみた。

「簡単なしか作らなかったけど、お口にあうといいんだけど」

「おお、これは! 疲れたにスープはありがた、な、なんだと!?」

カッ! と目を見開いたカレンさん。そこからは無言でものすごいスピードで食べ続ける。スープを3回、パンを4回おかわりした。食べるなこの人。

みんなも味しそうに黙々と食べてくれた。

僕が料理作ると食事中の會話がなくて寂しいね。

「し、信じられない。卵と干しを焼いただけでなぜあそこまで複雑な味わいが、いやスープもなんだこれは、パンまでもが異次元の味。どうなっているんだ?」

「いやー、私変なスキルを持ってまして……」

「も、もしよろしければ鑑定させていただいてもよろしいですか?」

『ほれカイ!』

「まぁまぁ、カレンさん食後にワタルさんのマッサージをけてください。

長旅でお疲れでしょう?」

「あ、ああ……何か申し訳ないなここまでしていただいて……」

「ワタ兄、思いっきりやっちゃって」

『ああ、もうこれ以上ないくらい思いっきりやってやれ、

お前なしでは生きられないにしてやれ』

この悪人たち怖い。でも自分たちの安全と使命のために俺は鬼になる。

(カレンさんがとても素敵なだからでは斷じて無い)

「あああぁぁぁぁぁぁぁーーーー・・・・・・・・・」

宿屋に響く斷末魔であった……

観察スキルが上がった。拷問スキルを得た。失敬な。

「ワタル様……ハァハァ……も、もう、許して下さい、な、何でもしますから……」

「そしたら落ち著いて聞いてください。

僕たちは貴方の鑑定をれます。そのかわり、

僕以外の3人のステータスやスキルはギルドに伝えないでください」

「そ、それは……なぜですか?」

「鑑定してくれればわかります、もし聞きれていただけないなら」

心が痛むけど僕は足裏マッサージをする。

「あああーーー・・・・もう、だめ、限界ああああいいいい、あひぃ……

飛んじゃう、とんじゃうーーーーーーーー!」

「もう、二度と貴方にマッサージはしません、食事も作りません」

耳元で冷たくゆっくりとそう伝える。

「ふぁい……言うとおりにします……」

カレンさんは 墮ちた。

「な、なんなんだ君たちはこのレベルでこんなことあり得ない!」

「僕達がなんでこれを隠してしいかわかっていただけましたか?」

「ああ、確かにこんな戦力をギルドや國が放置するわけがない」

「僕達には目的があるのです、それを果たすまでは誰にも邪魔されたくないのです、それにこれはヴェルダンディ様の意向でもあるのです」

なんか完全に悪役だよなぁ。僕ら。

「わかった、ただ一つだけ條件、というかお願いがあります」

神妙な顔でそう切り出すカレンさん。

「なんですか?」

「どうか私もパーティにれてください」

「ああ、それはもちろん。それはこちらからお願いするところでした。

今後ともよろしくお願いします」

すごく黒い握手をする。

鑑定結果を適當に準備してもらってギルドへ報告するカレンさんを見送り、

これからのことを考える。

今晩は鍋にしようかな、明日は塔を攻略しよう。

夜に戻ってきたカレンさんのステータスを確認させてもらった。

ギルドランクは間違いなく上がるだろうこと、

王都へ報告してすぐに戻ってくることを約束して夜はふけていった。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

カレン=グリーンフィル

Lv184 【聖弓のエルフ】

HP 3450

MP 3894

Str 212

Agi 259

Vit 198

Dex 310

Int 226

Luk 10

【スキル】不幸 魔力作Lv8 回復魔法Lv7 霊魔法Lv8 召喚魔法Lv5

 Lv9 千里眼Lv5 Lv8 生活魔法Lv7 細工Lv9

調合Lv7 鑑定 短慮Lv5

【稱號】 天弓 森の友 魅了されし者

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

さすがS級冒険者だった。

とっても殘念なスキルがあるけど。

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