《3人の勇者と俺の語》20章 斧の塔
「よーし、それでは張り切って斧の塔攻略に行きましょう!!」
「「「はーい」」」
リクの斧に纏う聖剣のオーラで塔の扉が開いていく。
構造はもうおなじみ。
ここまで來たら、時間をかけるひつようもない。
ハンドアックス、グレードアックス、手斧、トマホーク、ハルバード、
様々な種類の斧を相手に戦った。
投斧は怖いね。本當に。投槍もそうだけど當たると死ぬかもしれないが、
高速で飛んで來るっていうのは説明できない怖さがある。
盾持ちとしては斧っていうのは厄介だね、
防の上からでも叩きつけられる衝撃は大きく、
きちんと対応しないと勢を崩されかねない。
非常に勉強になった。
思ったより斧は苦手な武がない気がする、
剣とも打ち合えるし、槍は力で弾けるし、怖い武だね。
斧=山賊・海賊=不遇職、なんてことは無いねこの世界。
でもベースレベルが違いますからね。
あっという間にリクのタイマン勝負です。
オーラバトラーリクの攻撃力はとんでもなかった。
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力もスピードも上がるし、斧同士がぶつかり合うと一方的に相手の武を破壊してしまったりする。聖剣のオーラと闘気がじり合って強化しているんだろうけど、戦っている相手からしたら冗談じゃないよな。
オーラバトラー同士の戦いは、なんか完全にドラ○ンボールだった。
手から闘気の玉をいつ打ち出さないかワクワクして見ていた。
戦闘としては一番長い戦いになった。
お互いに強すぎるから決め手にかける。
自信の力を増大させる生活を戦いの途中で進化させてからは
一方的な戦闘になった。
自己強化系の能力の重ねがけは恐ろしい威力を発揮する。
短時間の火力は間違いなくリクが一番だ。
反がすごくらしく、夜にマッサージの時にいたるところにダメージが蓄積しておりカイの回復魔法を併用しながら念りにマッサージをする必要があった。
この戦闘での無茶な重ねがけのダーメージが完全に抜けるまでには5日かかった。無茶な重ねがけは最後の手段にするようバイセツさんもきつく言っていた。
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こうしてリクも神々の祝福を得るのであった。
この塔の攻略で皆長した。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
イチノセ ワタル
Lv17→19 【敏腕家政婦】
HP 252→266
MP 100→117
Str 39→46
Agi 35→43
Vit 37→45
Dex 46→55
Int 37→45
Luk 28→32
【スキル】 神の盾 勇者の卵 用Lv4 工夫New! 観察Lv7New!
忍耐Lv7 神の料理人 神のマッサージ師 言語理解 大晩()
やりくり上手Lv3New! 魔力作Lv6New! 微小魔力作Lv6 盾技Lv6New!
生活魔法Lv5New! 拷問New!
盾技Lv6 全方位盾魔法 一時的に全を包む盾を出す。攻撃不可能。
生活魔法Lv5 溫度調節 一定範囲の溫度を快適に維持する。度もね。
リク
Lv10→12 【オーラバトラー】
HP 1580→1950
MP 420→560
Str 140→172
Agi 104→129
Vit 116→150
Int 83→105
Luk 85→104
【スキル】 聖斧の力 鉄壁Lv4New! 魔力作Lv5New! 斧技Lv7New!
見切りLv6New! 忍耐Lv5 強化魔法Lv6New! 武裝闘気Lv3New!
溜め攻撃Lv6New! 自己活Lv7New! 生命力燃焼Lv3New! 幸運Lv5New!
鑑定 マジックボックス【極大】
【稱號】決意し者 闘気を纏いし者 神々の加護New!
カイ
Lv10→11 【魔導を歩む槍士】
HP 1000→1180
MP 1850→2080
Str 92→106
Agi 130→145
Vit 95→110
Dex 128→141
Int 184→212
Luk 104→112
【スキル】 聖剣の力 聡明Lv6New! 忍耐Lv5 天賦の魔力
魔力作Lv8 魔力増幅Lv8 魔裝武Lv5New! 魔力暴走Lv5
回復魔法Lv7 四元素魔法Lv6New(4屬魔法合)魔法合Lv4New!
複合詠唱LV6New! 槍Lv7New! 幸運Lv5 鑑定 マジックボックス【大】
【稱號】決意し者 暴走する魔力 神々の加護
クウ
Lv10→11 【天才二刀剣士】
HP 1480→1990
MP 1190→1540
Str 105→149
Agi 141→179
Vit 98→128
Dex 117→159
Int 125→168
Luk 181→210
【スキル】 聖剣の力 天才 未來予測Lv4New! 忍耐Lv5
魔力作Lv7New! 環境魔力利用Lv6New! 剣技Lv8New! 二刀流Lv7New!
見切りLv7New! 魔法Lv6New! 闇魔法Lv6New! 空間魔法Lv5New!
時空魔法Lv5New! センス○ 鑑定 マジックボックス【無限】 幸運Lv5
【稱號】決意し者 神々の加護
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
殘すところは中央の塔だけだ。
一日で攻略を終わらせてしまって街に戻ると砂漠の牙の一行が、
剣の塔から帰るところと一緒になった。
「君たちはどうやって2階の最後の部屋を突破したんだい?」
「凄いなこの塔は!! ワシ達でもレベルがあがったぞ!」
「久しぶりにレベルが上ったわ」
つもる話もあるようなのでまた宿屋の隣の酒場で話すことになった。
「あの塔は素晴らしい! 戦い方を安全に學びながらレベリングもできる!」
「冒険者になる奴は全員やっていいなあれは!」
「もったいないけど取り敢えず報告に帰らないといけないわね、
報告が終わったら本格的に塔攻略しましょう!」
砂漠の牙の面々は大興だ。でも気持ちはわかる。
あそこが冒険者ギルドに與える利益は計り知れない素人ながら思う。
個人的には二階あたりからでる鉄製武がでかいよね、
鉄って結構貴重みたいなんだよね。
2階最後の部屋を突破できるパーティが回せば一周でも結構ドロップするから、
鉄相場が変わりそうだなー。
「ところで君たちは斧の塔から出てきたけど、槍よりも先に斧を攻略することにしたのかい?」
「あ、いえ槍も攻略して斧の塔攻略終わったところで一緒になったんです」
「え……? 一緒に塔へったよね? ……4日しか……え?」
目を丸くして驚く3名。
『馬鹿者が……』
僕やっちゃった系ですか?
「あ、その2カ所目も敵の強さ変わらないので、あ、あそこって凄いレベル上がるじゃないですか、それで二本目からは攻略速度が上がったんですよ!」
「まてまて、そもそもあの2階の最後の部屋を、
坊主たちは超えたってことだよな!?」
「そうだ! あの部屋はどうすればいいんだ、あの數をいくら一人多いとは言ってもLv14くらいの冒険者に抜けられるところではないぞ!?」
「あ、まぁ、その盾の力で……」
や、やばい。不味いぞこれは……苦し紛れの言い訳を口にしながら僕は頭の中で必死に言い訳を考える。
「そ、そうか。神の盾とは凄いものなんだな」
お? 流れが変わった……?
「あんな嬢ちゃんたちもいながらあそこを抜けられるのか、
さすが神様の盾だな」
お嬢ちゃんたちのほうが僕の何十倍も強いですよー……
「ヴェルダンディ様の加護を與えられた幸運を大事にするのよ」
ヴェルダンディ様の後スゲーーー!
なにこれ、便利な言葉だな盾の力。
ホッとをなでおろす。
これから困ったら取り敢えず神の盾の力でごまかそう。決めた。
「そういえば冒険者ギルドの本部から上級職員の方が來ましたよ、
カレンさんって綺麗なエルフの人でした」
取り敢えず話をそらそう・・・
「カレン……? エルフ……? ま、まさかその方はS級冒険者の?」
あれ、なんかいやな予が……
「え、ええ……そう言ってました」「「「なんだって!!???」」」
ああ、やはり地雷だったぁぁぁぁ……
『愚か者、3人娘、この馬鹿者は放おって帰るぞ、長くなるぞコレ』
がんばって~って手を振りながら薄な3人娘と2匹は宿屋へ帰っていく。
「ししし、し、神弓のカレン様がこんな辺境の街に、なななんで、どうして!?」
ガクガクガクと揺さぶられる。
「おちっ、落ち著いてください。皆さんが塔にっているうちに巨大な砂渡が街に向かっていることがわかって、本部のギルドへ救援要請を出したんです、
そして、その調査にカレンさんが來たんです」
「「「砂渡!!!???」」」
ああ……どつぼに……
「砂渡が現れたのなら街は壊滅じゃろ!? 何が起きた!?」
「ええと、その……」
「それで、砂渡はどうなったの!?」
焦ってるカーナさん綺麗だなーって、ちがう。
よし、神様の後をお借りしよう。
「砂渡は 神の盾 の力でなんとか倒して、街全でお祭りみたいになって、そしたらカレンさんが調査に來たってことなんですよ」どんなことだ……
「さ、流石神様だな……はぁ、信じられないことばかりだ。
砂渡に神弓のカレン、塔にっていたのが悔やまれる」
「そ、そんなに凄い人なんですかカレンさんって……?」
「知らないのかい!? 神弓のカレン、またの名前を聖母のカレン。
その弓の腕前は絶技、數多の野獣から數々の村を守り、傷ついたものをその回復魔法で癒やす。ダンジョンもいくつも制覇しておりその貌と合わせてもっともファンの多いS級冒険者だよ!」
「エルフは好かんが流石に神弓を悪く言う奴はドワーフにもおらん」
あ、バランさんってドワーフなんだ。
「私なんてカレン様に憧れて冒険者になったんだから、ああ、
ひと目お會いしたかった……」
カーナさんまで目を子供みたいにキラキラさせている。
その後散々カレンさんの素晴らしさを語っていた砂漠の牙の一同。
興して飲み過ぎたのか、潰れてしまったロックさんとカーナさんを抱えてバランさんが宿屋へ帰るということで解散になった。
あの、殘念なカレンさんがそんな凄い人とは。
僕達のパーティにるのは緒にしとかないと不味いな。
すでに外はうっすらと明るくなってきた。酒場から宿屋へ移する。
自分の部屋へるとベッドで3人娘が寢ていた。
部屋を間違えたのか確認したけど自分の部屋だった。
そういや、マッサージしてあげてなかったな。
起きたらしてあげるかぁー……
あまりの眠気に床に布を引いて眠りに落ちた。
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