ズーン、ズーンと地響きは確実に近づいてくる。

ワタル達は殘っている魔の掃討を加速させた。

その音の正が現れた時コロッセオには神の盾とその巨大な魔、

數の空中を飛ぶ魔だけになっていた。

その巨によってコロッセオの門は無殘に踏み壊される……かと思ったら頑丈に殘っている。

アイツらに食べられない不思議質で出來ていた。

現れたのは巨人、の丈15mはありそうだ。

足音の重量からも自重はかなりのものであることが予想される、

デルスはトロイと言っていたがきは油斷ならないほど機敏で、

空を舞う魔を素早いきで邪魔そうに叩き落としている。

「これはでかい！」

バッツが見上げながら男口調で驚く。

「あらやだ、うふふ」

すぐに取り繕うが誰も気にしていない。

「ユウキ、Lv3までの武の使用を許可する」

「え！？　ほんとに！？　ほんとに使っていいの！？」

「3までだからね、もう死にそうになるのは免だから……」

參考までに４は核弾と魔力暴走弾。５は相転移砲だ。

「ユウキ隊へコード３発令、レベル３武までの使用を許可する」

「「「「イエス・マム！！」」」」

兵士たちが裝備を一瞬で換裝する。

40ｍｍ機関銃に対地ミサイル、対空ミサイル、対戦車ライフル、なんちゅうもの作ってるんだ、

しかも前より兇悪なフォルムになっている。

ワタルは許可を出したことをし後悔していた。

「目標、巨人、銃弾は惜しむな！！　全てをあの野郎のケツのにぶち込んでやんな！！」

「イエス・マム！！」

凄まじい音が木霊する。

ユウキさんの快楽を邪魔しないように神の盾のメンバーは見けんに回って狀況の変化を見守る。

ユウキの部隊の激しい攻撃が巨人へと著弾すると激しい発が起こる、

機関銃が銃弾を吐き出す音は途切れることなく的確に巨のを削っていく、

「サーイエッサー！　工兵設置終了いたしました。サーイエッサー！」

「C4點火！」

「イエス・マム！！」

その返事と同時に巨大な発が巨人の足元で起きる。

近代兵と魔法の融合によりその風と熱量は指向を持って巨人を襲う。

魔法によって反作用を抑える攻撃はその威力を全て敵に叩き込む攻撃となっている。

「撃ち方止め！！」

ユウキの鋭い聲が戦場に木霊する、土煙と硝煙が一陣の風に流されるとそこには見るも無殘な巨人の姿が曬されることになった。

「はぁ……気持ちぃぃ……」

ぼそっと呟くユウキの顔は上気しており、

吐息にも似た呼吸がし早く艶っぽいの隙間かられ出る。

濡れている。

ユウキの発散のはけ口となった巨人は腳部はC4によって大きく欠損しており、

を覆う巨大な鎧には幾萬ものが出來ている、腕もギリギリくっついてはいるがミサイルやライフルでボロボロだ、頭部だろうが容赦なく銃弾の洗禮をけている。

それでも破片をボロボロと落としながらいている。

「あのー、ユウキさん殘りはこちらで対処してよろしいですか？」

モードにってしまったユウキにワタルは恐る恐る尋ねる。

ユウキはすでに満足したようにコクリと頷く。

ワタルを見つめる瞳はすでに戦いの場が今夜のベッドの上に移っていることを告げていた。

ゴクリと生唾を飲み込むが、まずはこの戦いを終わらせないといけない、

「全員！　突撃！」

すこしユウキに引っ張られたのある號令を発する。

ワタルは武を召喚し一斉に投する、リクはトマホークの代わりに巨大な戦斧を投げつける、

カイとカレンは合魔法で巨大な巖嵐をぶつける、クウは無數の斬撃を飛ばして攻撃している。

バルビタールはまるでかめ○め派のような強力な一撃を放っている。

「いっくわよー！」

極限まで練り上げた闘気を大剣に乗せてバッツが振りかぶり、そして振り下ろす。

巨大なレーザー兵のような剣戟が巨人を飲み込む。

舞い上がった砂煙が落ち著いた時、靜かに地面に落ちたコアが砕け、なにも殘らなかった……

『さすがだねー、簡単にアイツを倒しちゃうんだね！

ダンジョンの耐久試験としてもとてもいいデータが取れたよ。

とりあえず今日のテストはこれぐらいにしようか、まだアイツらは掃いて捨てるほどいるから』

脳天気なデルスの通信がり、全員転移魔法陣でデルスの研究所のある島まで飛ばされる。

「いやー、みんなすごいね。僕の世界の住人で計畫していた駆除が200年分ぐらい処理できたよ！」

「ゆ、ユウキどの……」

ケイズにとってユウキの豹変はしショックだったみたいだ。

「いやーワタル君お疲れ様。これなら通常運用も問題なさそうだね。

一般冒険者ならあの階層まで到達するのはし先になりそうだね。

とにかくおつかれおつかれ。ところでー、ダンジョンで言っていた味しいものが楽しみだなー」

にっこにこのデルスの肩に手をおいてワタルは告げる。

「今から作りますよー楽しみにしてくださいね。完食するまで帰りませんから」

ワタルの調理が始まってしばらくするとまず呼吸に異常が現れた、

息を吸い込むと反的に咳が出てカーッとが熱くなる。

そして目に染みる。空気が目に染みるのだ。

神の盾のメンバーは全員風の霊と水の霊の加護をけている。

デルスやその他の二人はおかしいよ？　なんか変だよ？　と騒いでいたが無視して調理は続いた。

デルス他2名が神の盾メンバーによって椅子に拘束されテーブルには真っ赤な料理が広げられていた。

「目が、空気が痛い……」

「一面が赤い、赤いよワタル君！」

「大丈夫ですよー味しいですからー。ちょーっと辛いかもしれませんけど……。

にもいいですよー発汗作用もバッチリですよー」

にっこりと笑顔を3人に見せるワタル。

「め、目が笑ってないなー……あ、イタタ急にお腹が……」

「おっと大丈夫ですか？　整腸作用のあるこちらのカレーをどうぞ」

クウが目にも止まらない速さでデルスの口にカレーのスプーンをれる。

その後、聲にならない聲を出しながら結局全てを平らげた3人であった。

ワタルは優しいので懲らしめるために表面だけ激辛にしていたので、

目を走らせて謝る3人に魔法で回復して本當に味しいピリ辛料理全員で楽しみましたとさ。

めでたしめでたし。