《天才年、異世界へ》プロローグ

 夏休みも終わり、今日から新學期が始まる。俺の名前は木村弘一郎、実家が道場で他の人よりしだけ強いごく普通の高校生だ。

 俺が學校へ向かっているとと後ろから聲が聞こえてきた。

 

「おはよう。弘一郎君」

 そうして俺に挨拶してきたのは、容姿端麗、績優秀、運神経抜群の學校で人気No.1の石原乃だ。そんな完璧超人である彼と俺が親しいのは、馴染だからだ。

 乃と適當に話していると學校に著いた。そして、教室にるといつもの如く全員がこちらを見ていた。

(まあ、みんな乃に注目しているんだろうな)

 俺はそう思いつつ自分の席に座った。

 (実はこの時、男子は確かに乃を見ていたが、子は全員、弘一郎の事を見ていた。弘一郎は、自分のことを普通だと思っているが、顔は神と見まごうほどしく、運神経は抜群どころか完璧、勉強は間違えたらテストの方がおかしいと言われている乃以上のスペックを持っているのだ)

 それから俺たちが友人と話していると、突然誰かがんだ。

「ドアが開かねえ!」

 みんなは「おもしろくねえぞ」と最初は言っていたが、あまりにも必死だったため確かめると、

「本當だ!マジで開かねえ!」

と、騒ぎ出した。すると今度は別の生徒が、

「何だコレ⁉︎みんな、下を見てくれ!」

と、んだ。そしてみんなが下を向いたその時、教室がに包まれ、クラスメイトが消えた。

     

が、俺だけは殘っていた。

「何でだよ!」

と、ぶとし遅れて

「あれ?もうひとりいたんだ」

という聲が聞こえて、俺も教室から消えた。

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