《天才年、異世界へ》天才年異世界に降り立つ
 気がつくと、見知らぬ部屋の中にいた。弘一郎は気配を探ってみると(このことが日本人としては既に異常なのだが、本人は気づいていない)、クラスメイトの気配と他に數人の気配がすることに気づく。
(どうやら、俺は異世界へ召喚されたようだな)
 普通ならばここまで冷靜にはなれないし、冷靜だったとしてもそのことに驚くだろう。だが、弘一郎は普通ではない。彼の実家は道場で方針は武において使えることは全て吸収し、相乗させるというもので、その中でも天才である弘一郎は、武をかなり早い段階で習得したので、神を鍛え続けたのである。そのため、彼が揺することは滅多にない。
(さて、これからどうしようか)
弘一郎がそんなことを考えていると、
「うぅーん」
そんな聲が聞こえた。誰かが起きたようだ。
「よう、賢治」
「うん?弘一郎か。ここはどこだ?」
思ったより冷靜な彼の名は前田賢治である。彼もまた強い。弘一郎という圧倒的強者の前では、他者との差はほとんどないが、それは彼自自覚しているので、今更悔しいとも思わない。
「さあな、とりあえずクラスメイトがを起こそうか」
「それもそうだな」
そう言って二人はクラスメイトを起こし始めた。
 そうして全員が起きた頃、聲が聞こえた。
「おはようございます。勇者様」
聲のほうを見ると、一人のと屈強な男が立っていた。
「私の名はアイーダ・クロチア。ここ、クロチア王國の王です」
それを聞いて、クラスのリーダー気取りの佐藤勇斗が
「これは、ご丁寧に、王様。私達はこれからどうしたらいいのでしょう?」
と、聞いた。
「誠に勝手ながら、あなた方にはこの世界を救っていただきたいのです」
「ですが、私達は戦える力がありません」
「異世界人は神から加護をけているはずです。それに、訓練をこちらの騎士団長につけてもらうので問題ありません」
「それならば、引きけましょう」
勝手に話が進み、引きけることになっていた。すると弘一郎が、
「おい、佐藤、勝手に決めるな。嫌な奴だっているだろうに」
と、止めた。
「どうして?困っている人を助ける力があるなら助けるべきだろう?」
「それはお前の考えだろう?さっきも言ったが、いやなやつだっているはずだ」
そうして二人が言い合っているとき、騎士団長は
(あいつは、他の奴らと雰囲気が違う。それに思慮深い)
と考えていた。
 王は、
(最初の方は、ダメですね。相手を信用しすぎています。それに、後の方は、何か存在そのものの格が違うかのような、そんな気がします。それにかっこいいですし。ドキドキしてきました)
と考えながら、
「では、今日はこれで解散にして明日までにかんがえてきてください」
と言い、今日はこれで解散になった。
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