3人は、數分間歩くと、建に著いた。

「近くで見ると、よりでけえな」

「本當だねー」

「お城みたいです〜」

そんなことを言いながら、建の中にっていく。

すると突然、前方から殺気をじた。3人は即座に反応して、乃とシャルは大きく橫に飛んで避け、弘一郎はさっきの方向に『飛拳』を飛ばした。

「グハッ⁉︎」

そんな音が聞こえて、気配がなくなったので3人は警戒しつつ近寄って行った。そして、倒れているのを確認して、息を抜いた。

のは、2人だけで弘一郎はもう一つの気配を察知し、その方向に殺気を飛ばした。

「まいったまいった。勘弁してくれ」

そう言って1人の男が出てきた。

「あんたは誰だ？」

それは、男が死を幻視するほどに恐ろしい聲だった。

男は冷や汗をたらしながら言う。

「俺は今回の試験だ。あくまでこの學園で學ぶのは実踐。あの程度の奇襲、対応は無理でも反応ぐらいしてもらわないと困るからな」

「なら、俺たちは合格でいいのか？」

「ああ、あんたらは俺よりも強いからな。どうしてこの學園に來たんだ？」

「カナとかいう奴にわれたんだ」

「學園長が⁉︎……なるほどな。強え訳だ」

男は急に納得しだした。

これは學園長を知る者なら誰しもが知っていることであった。

『學園長は自らより強い者にしか興味を抱かない』

 そしてこれは事実だった。

このことを弘一郎に言うと、

「なるほど。あのはあの一瞬でそれがわかったのか。実力は確かなようだな」

「でも、あの人は私より強いよ？」

「私も多分勝てないです」

これに関しては、試験が答えた。

「あの人は、強い人の近な人には甘いんだよ。そいつらもいずれ強くなるからな」

そんなこんなで思っよりも簡単に試験に合格した弘一郎達は、武屋へと足を進めた。

ちなみに、今年は験者3000人、たどり著いたのが620人、合格者が250人だったそうだ。