《転生先は現人神の神様》16 創造神様の忠告と買い

朝ごはん……と行きたいが、と塩と砂糖しかないな。

うーむ。食材と調味料の調査は必要だな。

やっぱり元人間として食事はしたい。味しいの食べたい。

料理は自炊程度だが……。

醤油にソース、マヨネーズやドレッシングといったがないのが辛い。

無いよね? あったら昨日のご飯についてきてたはずだし。

いくら味しいとはいえ、ただ野菜をむしゃむしゃするのはちょっと辛い。

あの辺りは作り方知らないと言うか、配合を知らない。

マヨネーズは作れるかな? 卵、卵か……。

質創造》は1つの元素ごとに魔力を消費する。

魔力的には問題無いだろうけど、食べを作るのは正直めんどくさい。

後最大の問題として、恐らく《質創造》で作られた食べはまずい。

霊の加護と言うものが予想以上に強い。

これがない《質創造》で作られたは確実に味が落ちると思われる。

後で何個か作って食べ比べしてみるか……。

神の私が言うのも何だが、霊達の方が役に立ってるんじゃね?

役目が違うと言われたらそれまでだが。私は何をすればいいんだろうか。

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いや、何がしたいか、だな。考えておかないと。

実は創造神様に貰ったアドバイスがある。

手を貸しすぎると人類は墮落するから程々にしとけと。

くだらないことまで聞いてきて、不都合があるとすぐに文句を垂れ流す。

私は、俺は優遇されている、選ばれた人間なんだ。お前らより優れている。

他者と比べ、悅に浸る。更に酷くなると自分を通せとかお前は私の何なんだ?

そいつを無視して直接やると発狂して私に矛先が向く。何様のつもりだ。

挙句の果てに殺し合いまで始める始末。

それを防ぐため完全に管理下に置くと、意思を無くし人形へとり下がる。

果たしてそれは人間と言えるのか。

だんだん何でこんな家畜飼ってるんだろうって思うようになるからやめとけ。

結論としては、眺めてるぐらいが面白い。

神として介する場合、人類ほど面倒な生きはない。

早い段階からどう接するかを決めておきなさいと。

どう接するかはもう決めている。と言うか人だった時と変わらない。

善意には善意を、悪意には悪意を。

それに創造神様と違って私は現人神。殺すと言う選択が取れる。

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実際創造神様にも『優遇されている云々言い始めた時點で殺してしまえ』とか言われた。家畜として飼うなら牛とか豚、鶏とかに限るって言ってた。

途中からどうでも良くなって放置したら知的生命は滅んだってさ。

ふむ、妖霊を気にかけるぐらいでいいかな。

見えるし、勝手に寄って來るし。間接的に人類を助けることにはなる。

後はり行きかな……。

普通に考えただけでも面倒だって分かるのに、創造神様の聞いたらもうね。

それもあって王様達にああ言ったのだけど。

……にしても、いつ來るのか分からないからけんじゃないか。

そもそも買い手がいないなら來ないのか?

意識すればどこにいても時間は分かるんだから、時間決めとくんだったな……。

ミルクの確認とか、チーズはあるのかとか、卵も確認しないと。

米は……どっちでもいいや。卵があればだいぶ幅が広がるな、目玉焼きに卵焼き、フレンチトーストとかプリン。マヨネーズにも必要だし。

フレンチトーストはバターも必要か。まあ、ミルクはあるしなんとかなるか。

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あ、そうか。木で看板でも作れば良いのか。

『外出中。用がある場合は結界にれる事。用がないのにれたら沈める』

これをり口の所にぶっ刺しておこう。

まだ6時半だが、既にやってるか。よし、買いだ。

えーっと、香辛料、製品、卵に何かしらの野菜と果実だな。

卵はあったけど……でかいっすね?

ミルクとチーズもあった。バターが見つからないが……。

野菜もキャベツやらタマネギやらを確保。

果実もリンゴやペルシア、ナシやメロン、レイシを確保。

微妙に収穫時期がズレてる奴らな気がするが、恐らく霊達のせいだろう。

ちなみにペルシアはモモ、レイシはライチだ。

問題は香辛料だが……塩は品質が一般のは普通に手にる。當然買ってないが。

オリーブオイルと胡椒も一般だが見つけた。港街シーフープ産だそうだ。

シーフープが重要拠點過ぎてヤバイ。あの報酬額も納得だ。

ついでに置いてなかった砂糖について聞いたが、高級品だから大きな商會に行かないとダメだと。マースト公認商人がやっているバルツァー商會を教えられた。

説明しよう! マースト公認商人とは!

…………このテンションはやめよう。

マースト商業國、もしくは各國商業ギルドで登録。

その後數十年に渡り、商売容、人格共に問題ないと認められ、それなりの貢獻、つまりギルドへの稅を収めている者は公認商人と登録される。

商人はほぼ全員がギルド登録者で、その中の極一部が公認商人になれる。

真っ當な商売をしていない者は即座に取り消され、財産を沒収の後、投獄。

沒収された財産は國の運営費に回される。

ふーむ、行ってみるかね? どんなか見てみたいところだ。

公認商人が世界の胃袋であるこの國で売ってるんだ、恐らくかなり良いだと思っていいだろう。値段も気になるしね。結界に反応はないし、行ってみようか。

教えて貰った場所にやってきた。

大通りにあり、かなり大きい建だ。

王都で1,2を爭う商會らしいからね。バルツァー商會。

逆に扱いに困るように高級品の巖塩とかを買い取り、貴族とかに売る。

他にも砂糖などの高級品はもちろん冒険者達向けの魔道や便利グッズを販売。

相手がどんな分であれ、商売になるならちゃんと取引してくれるし、真っ當な取引をしてくれるそうだ。ちなみにデニス・バルツァーと言うそうだ。

マースト公認商人だが、この國、ファーサイスの生まれで國者らしい。

まあ、條件は聞いた通りだから、國は関係ない。當然種族も。

それで國としてり立つのか? と思ったが、大國に數えられてるんだから問題ないんだろう。

さて、マーストは置いておいて、平屋か2階建て、貴族で3階――上位貴族は4階から5階――ぐらいの王都で4階を持つバルツァー商會のお店にりますかね。

ふむ、綺麗だが高級店ってじはしないな。

調度品って言ったっけ? まあ、飾りがないからかな。

さーて、お目當てのは何処にあるのかなっと。

が1人店にって來て、キョロキョロしている。

商人としてデニス様に付いて各地を巡り、様々な者を見てきたが、このほど整った顔を見たことあるだろうか?

それこそ言葉通り人間離れしていると言っていいほどだ。

この國では見たことないな、服裝も見たこと無いだ。素材はなんだ?

見た目からしてそうだが、それよりも気配が他のものとは違う気がする。

様の可能が高いか……? しかしこれほどの貌なら噂の1つや2つぐらいはあるはず……。それに1人なのか? 護衛や侍などはどうした?

それに……表が読めんな……。うーむ、計り知れん。

赤い腕か! となるとギルド登録者だな。しかし商業じゃないだろう。

聞いたことがない。生産ギルドか? まさか冒険者ってことは……。

うーん、1階は生活用品か。

ふむ、丁度いいし見て行こうか。どんな調理道を使っているのか、どんな食なのかなども気になるところだ。

冒険者用の魔道にグッズもある言ってたからそれも見てみたいところだね。

いい暇つぶしになりそうだ。

フライパン的なのもあるにはあるけど、どちらかと言えば鍋?

やっぱりスープが主か。主食がパンだしね。

は焼きかな……? 日本のあれらと比べるとまだまだ甘い気がするが、食として機能すれば問題無いんだろう。

後は値段が一気に上がって銀の食がある。これは貴族や王族ようだな。

銀でこれなら私のガラスのコップはどうなるやら。でも銀は毒に反応するって言うし、そういう意味では銀の方が良いのかね?

風味とかがどうなるか知らないけど。銀の食なんか使ったこと無いし。

とことこ、きょろきょろと店の中を見て回り、上に登ってはしていく。

冒険者の階層には鉄の剣やら青銅の剣、鋼もあった。

更に銀があり、ミスリルを発見! ミスリルが超高いんですが?

貴重なのか、優秀なのか、はたまた両方かは分からないけれど。

魔道は魔石でつく魔法ランプだったり、飲水を作る魔道

全員《生活魔法》使えるでしょう?

考えられるとしたら……もしかして魔力消費?

可能はあるか。売ってるからには需要があるんだろう。

ふんふん、まだまだ作りが甘いね。無駄が多い。

やっぱり”メディテーション”を使ってる永久機関を見ない。

商売にならないからかね。

やっぱり、こういう雑貨店的なところを見るのは楽しい。

それが異世界の店だと余計楽しいが、ふらふらと見ているうちに結界に反応があった。お迎えですかね? しょうがない帰るか……。そういえば砂糖見てないな。

とことこ歩き商會を出たら、店と同じ看板のマークの付いた馬車が走っていくのが目にった。が、別段用もないしどうでもいいのでスルー。

魔眼で見ると冒険者ギルドの人がり口のところにいるので”ジャンプ”で帰る。

彼の後ろに出て話しかける。

「ご機嫌よう、ギルドのお人。買い手でも見つかったのかしら?」

「え、ええ。ルナフェリア様ですね? マスターが來てくれと言っていました」

「時間は? 今すぐかしら?」

「ええ、9時頃と言っていたのでこの位置だとそうなりますね」

歩いていけば丁度いいぐらいかな。

「それじゃあこのまま向かうわね。貴方は?」

「私は別のお使いがあるので」

「そう、分かったわ。ご苦労様」

「はい、では」

ギルドの人と分かれてギルドへと向かう。

……前に、塩と砂糖回収してこう。とことこ魔法裝置のところへ。

行く前にとんでもないが目にった。

何でサトウキビもうび始めてんの?

奴らか、土の霊達の仕業か。と言うかしっかり全種類揃ってるな。

四大屬に加えと闇の15センチと30センチが飛び回ってら。

……ここ私の家……いや、うん。いいか。好きにするが良いさ。

もうサトウキビ育ち始めてるし、塩も乾燥されてるし、何も言うまい。

帰ってくる度に増えてる気がするが……何も言うまい。

これ、霊の力閉じ込める結界を土地に張った方がいいかもしれんな……。

農家さん大慌てしそうだ。収穫時期とか一気にズレそうだしなぁ。

おっと、ギルド行かないと。

いつも通り橋をガン無視して水路を飛び越えギルドへ向かう。

霊が何匹か恐る恐る付いて來たけど、ちらっと視線を向けて何も言わなかったら普通に付いて來た。許されたとでも思ったんだろう、可い奴らめ。

まさに出かける準備をしている親に付いて行きたそうにしている子供狀態だ。

転移する予定も、飛行する予定もないし別に良いだろう。

この子達が見える者も早々いないようで、エルフと魔眼持ちだけだったか。

エルフは種族スキルとして《霊魔法》持ってるからね。

なんとなくちらっと視線をお店に向けると……。

む? ……ラ・フランスだ!

あ、ラ・フランスはスンラっていうのか。

…………私は突っ込まんぞ。

買ってこう。寄り道寄り道。

ぬ? こ、これは……。

「ブドウの王、マスカット・オブ・アレキサンドリアじゃないの」

「ほう、知ってr」

「……たっか」

「ま、まあそれは……」

ジトー……。

マスカット・オブ・アレキサンドリア エピック

品質:高級 狀態:新鮮

別名ブドウの王と呼ばれるエメラルドの果実。

非常に甘く、香りも見た目も良いため王と呼ばれる。

ジトー……。

中の種植えたら育たないかな……霊いるしなんだか行けそうな気がするー。

「二房貰える?」

「二房もかい!?」

「お金ならあるわよ」

”ストレージ”からお金を取り出す。

「……ふむ、ならば何の問題もありません。々お待ちを」

「ああ、自分で食べるからそのままでいいわよ? これとそれがいいわ」

「……お目が高いですねぇ」

「後スンラ5つね」

「分かりました。……サービスです、どうぞお選び下さい。」

遠慮無く良いの5個選んでやった。

「ありがとうございました。またのお越しを」

「ええ、期會があったらまた來るわ」

いい買いをした。さて、ギルド行こう。

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