霊達とアイスぱくついてるけど味しいな。次作る時マスカット混ぜてみよう。

うん、うんまい。バニラを早く見つけねばな。

「いい加減暴れるのをやめなさい。私が全部食べるわよ」

ピタァ……。

霊達可いけれど、しやんちゃすぎる。

お前達の喧嘩は灑落ならんからやめろ。特に霊。軽く災害だわ。

私が作った家じゃなかったら全壊待ったなし。お仕置きは世界の反対側に"トランスファー"で強制転移。逆側に飛ばして自力で帰って來させた。お仕事してこい。

我が家に帰ってくるまでの通り道が活化されたことでしょう。

さて、最後に覚えてない魔法覚えちゃうか。

今覚えている魔法はっと……。

【魔法】

    《魔力作 Lv10》　《無魔法 Lv10》

    《火魔法 Lv10》　《水魔法 Lv10》　《風魔法 Lv10》　《土魔法 Lv10》

    《魔法 Lv10》　《闇魔法 Lv10》　《氷魔法 Lv10》　《雷魔法 Lv10》

    《結界魔法 Lv10》　《空間魔法 Lv10》　《重力魔法 Lv10》

    《回復魔法 Lv10》

何がないか……

《召喚魔法》　《妨害魔法》　《強化魔法》　《従魔魔法》　《霊魔法》

がないか。後こっそり【種族】に《呪歌》ってのがあるな……。

うーん、《召喚魔法》は天使召喚して返すか。

《妨害魔法》は初級の知スキルから逃れる"カモフラージュ"でいいな。

《強化魔法》も初級の強化魔法"リインフォースボディ"でいいか。

問題は《従魔魔法》　《霊魔法》　《呪歌》か……。

《従魔魔法》も《霊魔法》も契約が必要だ。こればっかりは後回しか……？

そもそも、私が《霊魔法》を使う理由がないんだよなぁ……。

霊はがマナで構されているため、他の種族より魔法適正が非常に高い。

その霊達に魔法を代行してもらうため、魔力効率が非常によく、威力も桁違いになるので、《霊魔法》というのがある。その點私は霊達よりも上なので、代行してもらう必要がない。霊達の加護は非常に嬉しいが。

いつも付いてくる６屬の霊達がいるけども……この子達と契約する？

と言うかこの子達、実は霊王だよなぁ……。これで私と契約したらどうなるんだろう、この子達。ヤバイ、気になる。霊帝とかなるのかな。いや、親が私だとすると、霊皇になるのかな？　……ふむ。

「いつも私に付いて來てる霊王の子達こっち來て？」

すぐに集まってきた。やっぱ霊達って移が早いな。

「皆に頼みたい事があるの。１つは今まで通りこの土地の果樹の世話。もう１つがこの土地にいる子達の管理をしてくれる？　ここに溜まりすぎても困るのよね……」

「……お留守番？」

「……ここは綺麗なお水が沢山あるから殘るよ？」

「ほんと？」

「うん」

「……ふむ。とりあえず契約して名を與えようと思うのだけれど？」

「「「ほんと！？」」」

「ええ、ほんと。まずはの子、おいで」

の霊王がすっと前に出てきた。

「貴は皆のお姉さん。１番上の纏め役。貴の名前はリュミエール」

「はい！」

元気な返事の後、目に見えないが確かな繋がりをじ、の霊王が溶けるように目の前から消えた。契約した霊、魔獣、魔は契約主から名や契約ボーナスを貰える。そのボーナスの最適化のため、しの間眠りにつく。

起きた時が楽しみだが、他の子の契約をさっさと済ませてしまおう。

「次は水の子。貴は皆のお姉ちゃん。皆を優しく包み込む、命の水。貴の名前はウンディーネ」

「はい！」

「次は闇の子。貴は寡黙だけれど、ながら見守る優しい子。私はちゃんと見ているわ。貴の名前はオスクリタ」

「……はい」

「次は土の子。貴は働き者ね。縁の下の力持ち、大地の恵み。貴の名前はグノーム」

「はい」

「次は風の子。貴は皆のムードメーカー。噂好きの明るい子。貴の名前はシルヴェストル」

「はーい！」

「そして最後に火の子。一番下の貴はやんちゃざかりね。賑やかなのは良いけれど、程々にね。貴の名前はヴルカン」

「わーい！」

これで、霊王達の名付けと契約は終わり。起きるのを待つだけ。

霊と契約したことにより《霊魔法》が解除された。

そしたら天使召喚で天使を呼んで、《召喚魔法》を覚えて天使は帰す。じゃあの。

扱いが酷い？　下級天使は機械みたいなもんだから気にしたら負け。

ちなみに姿は天使の白い翼が生えた鎧で剣と盾を持っている。

天使で真っ先に思い浮かべる翼の生えたの子、これはなくとも中位以上だ。

白い翼の生えた武裝した子が、剣と盾を持った鎧達を指揮するのが天使の基本。

所謂リビングアーマー？　に翼生やして裝備を白くしたじかな。

まあ、天使はともかく"リインフォースボディ"で《強化魔法》を覚えてっと。

後は《妨害魔法》と《呪歌》か。そういえば下位天使《呪歌》持ってなかったな。あれ天使と神が使えるようなんだが。…………鎧だしな。

《呪歌》は歌と言うより聲で、聞いたものに作用する。

言語は世界共通語ではなく、所謂魔導言語。魔法陣に使われている魔導文字だ。

天使や神以外に理解や解読は不可能。當然発聲も不可能。

祝福から強化、呪いまで様々で、込めた意思で効果が、魔力で強度が変わる。

辺りに魔力を集め、発聲する事で発する魔法。魔法陣は存在すらしない。

私が味方と思っている者には強化を、敵と思っている者には狀態異常なり何なり。

便利ですね。素晴らしいですね。

さっさと《呪歌》を覚えて次、最後に"カモフラージュ"を使い、《妨害魔法》を覚える。これでよし、と。これで魔法全制覇！　……は？　せい……は……？

【魔法】

    《魔力作 Lv10》　《月魔法 Lv10》

    《結界魔法 Lv10》　《空間魔法 Lv10》　《重力魔法 Lv10》

    《霊魔法 Lv10》　《強化魔法 Lv10》　《回復魔法 Lv10》

    《生活魔法》

ガタッ！

《月魔法 Lv10》

今覚えた魔法！　どこ行った！

《月魔法 Lv10》

無火水風土闇氷雷召妨 Lv10で月魔法に統合、取得。

…………ストン。なるほど。

《月魔法》新規追加は以下の通り。

無　マナ収束砲マギキャノン

火　新星発ノヴァエクスプロージョン

水　大津波タイダルウェイブ

風　撃ち貫く者サジタリウス

土　流星ミーティア

　衛星砲サテライトシューター

闇　這い寄る混沌ニャルラトテップ

氷　凍る世界フリーレンワールド

雷　荷電粒子砲エレクトロキャノン

月　反リフレクション

召　月の軍勢召喚コール・ルナフォース

妨　魔導妨害マギジャマー

ニャルラトテップ……こんなところでこの名前を見ることになるとは思わんだ。

……うん？　まだあるな？

火・氷　熱作ヒートコントロール

水・土・風　質作マテリアコントロール

・闇　量作リヒトコントロール

……ガタッ！

今まで！　オリジナルでやってたことが！　スキル対応した！

…………ストン。

まあ、ステータス表示がすっきりしたぐらいか。

と言うかぶっちゃけ、ステータス見せる場合は名前、種族、別、職業、分、年齢ぐらいでいいんだよね。スキルは手札曬してるようなもんだし。

名前から年齢は隠せないけど、それ以外は全部隠せる。

基本的には隠すのが普通らしいし、もうめんどくさいから私もそうしよう。

正直、いちいち弄るのが面倒になった系。

《従魔魔法》はまた今度。

さて、あの子達はまだ起きないが、ギルド行くか。

土地から出て、ふと思う。引っ越したことによってだいぶギルドが遠くなった。

新しい土地は北西區畫の大通りに面している北東。

冒険者ギルドは南西區畫の大通りに面している北。

この王都自がかなりの広さなので、歩くには時間がかかる。長が長なので歩幅も無い。転移……は急ぎじゃない限りあんまりなぁ。飛ぶか？　それとも大通りの水路にでも船を……邪魔になるか。

ふーむ……。ふーむ？　私１人だし、魔法というものがあるんだから、船の必要はないな！　氷でサーフボード作って水上移でどうよ！　そうと決まれば早速。

水路へと行き、質作で水をボードの形にし、熱作で氷にする。

いやー便利便利。この質作って、要するに、個、気の作だな。

水・土・風の複合だったし。

ただ、魔道には向かんな。魔法陣でかすぎる。

魔法陣が大きい＝魔力消費が大きい＝使い勝手が悪い。

便利にする魔道が使い勝手悪いんじゃ意味が無いわな。

それはそうと、作ったサーフボードの上に飛び乗る。

「よーし、しゅっぱーああ！」

ドボン。

「ぷはっ！　うはは、急発進したらそりゃこうなるな！」

サーフボードの上に乗り、ボードだけ急発進させると……ボードがすっぽ抜け、後ろにひっくり返って水にダイブする。

水にぷかぷかしながらサーフボードを新しく作り、よじ登る。

その際、足を固定するも作っておく。

「今度こそしゅっぱーつ！」

氷でできたサーフボードは軽く波を作りながら進み始める。

うん、いいじだ。スピード上げていこう。ガンガン行こうぜ。

どんどん加速していき、速度は大２０キロになった。

「うははは！　楽しいな！　これ！　ふはははは！　にゃ゛！？」

ビタンッ！　ズシャー！

高笑いから一転、水飛沫を上げながら水面にヘッドスライディングを決める。

「ぷはっ！　なんだ？　なにがおき…………」

キョロキョロしていると、目の前を明らかに小さくなった氷のサーフボードが、真っ二つの狀態で流れていく。水に浮かびながら、それを見送る。

「……なるほど。そりゃあ、あの速度で水面ってたら溶けるわな……。そもそも氷でサーフボードなんぞ作らずに、水のままで良いのか。よし、やるか」

水のままサーフボードの形にし、その上によじ登る。ガンガン行こうぜ。

《理無効》な為怪我をしないので、自重すると言う選択肢が出ないのであった。

とある治安部隊の騎士達。

が北大通りの水路で遊んでいる？　と報告があったので、確認へ向かう。

どーもこう、嫌な予がする。とか思いながら大通り水路を見ながら歩いていたら……。だって、北の大通りと言えば……なぁ？

「うははは！　楽しいな！　これ！」

という聲と共に非常に見慣れた楽しそうなの姿が……。

「ふはははは！　にゃ゛！？」

ビタンッ！　ズシャー！

水の中に消えた。

「一何してるんですかね、あの方は」

「予想通りと言うか、なんというか……」

「……楽しそうだな」

「……ほんとにな」

騎士達は基本三人一組で行するが、反応は皆同じだった。

そして彼らは……楽しそうなを見送った。

「あの人神生命だから何も言えねぇ」

「ったところで汚れないもんな……」

「服すら魔力製らしいしな……」

「よし、何も問題はなかった。だな？」

「「おう」」

今日も王都は平和である。

「ギルドとうちゃーく」

うむ、早いし楽しいし言うこと無いな。

そんなことを考えながら冒険者ギルドの中へると、めっちゃ人がいた。

……そういえばテアさんが冒険者は朝早く依頼をけるって言ってたな。

この時間に來るのは初めてだ。私は今まで晝食済ませて後來てたからな。

ちらほらといるだけだった広いホールにびっちりいるな！

ま、そんなことより依頼だ依頼。なんか面白いのないかね。

えーっと、白依頼は……変わらずアンデッドちゃんズ。他はっと……。

DとCに護衛がちらほら……Bが……おや？　調査依頼か。

王都東にある森の調査ねぇ……どれどれ。

「おいお前、そこどけ」

マーストの商人からアンデッドの報告がある。

ファーサイスに來る途中、やたらアンデッドの目撃報が來ているため、森の調査を頼みたい。

「おいガキ、そこをどけと言っている！」

これ、白依頼のアンデッドが放置された結果な気がするんだけど？

そろそろ１年経つでしょあれ。確か方角も同じだったはずだしな……。

「こいつ……！　どけっ」

何か依頼の詳細を見てたら、右側から薙ぐように腕が來たので右手で払う。

それはもう、依頼を見たままこっちに突っ込んできた蟲を払うように。

「なんっ！」

どうするかな。いっそ白依頼けてしまうか？　とことこ移して、白依頼の詳細を出す。……ふむ、１年ちょっと前か。すごいことになってそうだな。

うーむ。調査依頼とやらをやってみるかなぁ？

「このやろっ！」

私の肩の高さで腕がびてきたのをすっと避け、振り返る。さっきから何だ？

顔を軽く赤くして怒っているであろう男と、それをニヤニヤ眺めていた男達が目を見開いて固まる。……なんだ？

ギルドへ來たら依頼板の前に々目立つ、明るい緑の非常に長い髪をした、付きからもがいた。見慣れない為、新人だろうと絡みに行ったやつを眺めていたら完全無視。し苛ついた男が軽く手を振るうが、見向きもせずに払いのけられる。それで更に苛ついた男が摑みかかりに行ったが、今度は避けられた。

その際こちらに振り向いたのだが、想像を絶するだった。

傾國のとはあの子の事を言うのかと。

見ていた者達の大半が暇つぶし程度に思っていただろうが、一部の者はの姿を見て焦りが出始める。髪が長いは基本的には貴族なのだが、１人だった為その線は薄いかとスルーしていた。だが、正面から見てみたらどうだ？

非常に整った、いや、整いすぎている顔。

見たことはないデザインだが、一目で上質だと分かる素材の服。

そして非常に綺麗に手れされている長いストレートの髪。

それらを見て當事者ではない、面白半分に眺めていた、一応冷靜な者達は焦る。

どんな依頼があるのか見ていただけで、依頼主ではないのか？　と。

依頼を出す前にどんな依頼があるかを調べるのは、ありえなくもない。

出ている依頼で、どの程度の腕の者達がいるのか、ある程度予測できるからだ。

依頼主に喧嘩を売る、しかも貴族だった場合。それがどれだけ不味いことか。

貴族にも々いるが、貴族の時點で金があり、様々な意味で繋がりが強い。

金払いの良い依頼、つまり報酬の多い依頼が一気に無くなる可能がある。

報酬の高い良い仕事が無くなるのだ。焦らない訳がない。

そして冷靜な者達。

主に上級冒険者の者達は、見た目に驚きはしたが、左腕に付いている腕を見逃さなかった。そう、赤の腕だ。それはつまり、どれかのギルドで、Cランクであることを示す赤をしているのだ。貴族の令嬢が付きであることは早々無い。

よって、立派な同業者か、商人で護衛でも雇に來たか、生産素材の確保依頼か。のどれかの可能が非常に高くなった。

依頼を見ている時は腕を組んでいた為、後ろからは見えなかったわけだ。

そして判斷としてはもう１つある。付組が至って平然としている事だ。

基本的にギルドはこういった事に関わらないが、気にかけはするわけで。

新人が絡まれていたりすれば確実に見張っている。

付嬢、つまりギルド職員達は冒険者達の人柄や態度を常にチェックしている。

冒険者ランクを上げる場合、冒険者本人と接する期會の多い、付嬢の発言が非常に大きい。よって、こういう事に直接口出しはしないが、バッチリ見ている。

この付組がなんというか、良くも悪くも普段通りなのだ。『見てますよ』という気配がない。そう、普段通りなのだ。つまり、何の問題もないということだろう。

依頼が減ることにより困るのは、何も冒険者達だけではない。

手數料を貰っているギルド側も収が減るのだから。

それらに早く気づいたため、特に焦ってはいない。

更に最初からルナの事を知っている連中。

ギルド職員はもちろん、たまたま居合わせた冒険者の一部だ。

シードラゴン１人で倒してんだ、あんな男１人で別にどうにもならんだろ。

立派なランク詐欺である事を知っているため、スルーである。

強いて言うなら、癇癪起こして巻き込まないでくれ。としか思っていない。

そして、ギルマスや付のテアと話しているのを見ている限り、癇癪なんかも起こさないだろうとわかっているので、やっぱりスルーである。

ははぁん？　これがテンプレ、お約束と言うやつか！

と言うか私に言ってたんだな。そういえば見た目は子供だったわ。

からかってやろう程度のようだし、ボコすのは勘弁してやろうか。

「何か用かしら？」

とりあえずさっさと再起して貰わんとな。

「お、おう。お子様がこんなところで何してんのかと思ってな」

「見ての通り依頼を見ていたのよ」

おーおー、考えてる考えてる。頑張れ、ここで選択をミスったら気絶コースだ。

「ほ、ほう。そうか、良い依頼教えてやろうか？」

あ、ダメだこいつ。何でお前と２人で依頼けて森に行かなきゃならん。

煩悩全開どころか強魔待ったなし。に忠実すぎて清々しいな。

栄に思え、魔導銃第一犠牲者だぞ。

右側の腰につけているホルスターから魔導銃を抜き、変態に向ける。

「ぬかせ」

ズガンッ

……ドサ

発砲音と共に魔導弾薬が排出され、目標になった男が倒れた。

どれどれ……狀態 気絶。うむ、よしよし。

そして、全員がこっちを向いた。魔導銃に興味津々だ。

「あの、何ですか、それ」

代表してテアさんが聞いてきた。

「魔導銃と言うの。こっちは魔導剣。両方魔裝ね。武裝した方が冒険者と分かりやすいかと思って」

「杖じゃない所がらしいと言うか……なんというか……」

「王都ぶらり旅してる時に杖あったから試したけど、私の魔力負荷に耐え切れずに砕け散ったわね」

「いくらの買ったんです？」

「……買って外に出て、試しに使ったら大銀貨が消し飛んだわね」

「大銀貨……ですか……」

大１００萬である。超大金である。

「あぁー、萎むわぁ……」

ホントしょんぼり。

とかしてたらギルドの扉が開いた。

「ギルドマスター呼んでもらえますか？」

騎士がってきた！