《転生先は現人神の神様》25 第一従魔とその能力

そして、朝がやってくる。

群がっていた霊達に退いてもらい、起きる。

毎回ゴロゴロしている私に群がってくるのは何なんだ? 添い寢か?

重さは無いんだけど。

「おはよう。城ではいつもこの時間?」

「おはようございます。大この時間です」

付いて來た侍の先生はブリュンヒルデ・ディーボルト。

王族周りも擔當しているため、それなりに重要人である。

流石に隠すのは無理になって來たため――私が好き勝手するから――重要人を貸し出し、アピールすることにしたようだ。と言うか、既に上級貴族などは私の報をある程度は手しているだろうと。いや、手してないはずがない。

この國は世界の胃袋とか言われているが、上層部は実力主義だ。

実力主義だからこそ、かにも関わらず攻めこまれないのだから。

貴族に無能は必要ない。當然、貴族の一部である騎士達とて例外ではない。

私自、シードラゴン単騎討伐やファーサイス魔導城壁の作をしているため、上位貴族はスルーするだろう。問題は、報収集能力に貧しい者達だ。

シードラゴンも、魔導城壁も『誰が』とは公開していないため、自分達で調べる必要がある。

貴族の武は権力となりがちだが、1番重要なのは報だ。ただ権力のみを振るっているのはただの間抜けだろう。どの時代も、どんな世界も、報というのは重要。報を集められない貴族は、他の貴族に蹴落とされ勝手に潰れるだろう。

まあ、貴族の話は置いておいて。

ブリュンヒルデさんは初めて王城に行った時に案してくれた人だ。

この人、戦えるメイドさんである。いざという時は王族の盾にならないといけないからね。ぶっちゃけ、近衛達と渡り合うぐらいには強い。

Advertisement

ディーボルト家は武闘派家系らしく、近衛に兄がいるらしい。

「申し訳ありませんが、一度彼達の服を取りに、お城に戻らせていただきたく」

「ああ、じゃあゲートで繋ぐわね」

「ありがとうございます。自分で戻ってくるので、閉じてしまって構いません」

「分かったわ。今から行く?」

「はい、正門で構いません」

「"ゲート"」

「では、行って參ります」

手をフリフリ送り出し、"ゲート"を閉じる。

さて、今日は何をしようか? 霊達は今日も元気だ。ベアテ、起きないかなー。

ドッパァ!

突然右側からやってきたプチ津波を"リフレクション"で跳ね返す。

「……何をするの、ウンディーネ」

「ご、ごめんなさ~い」

霊達の方に目を向けると、池の上で5人集まって何やらしている。

「契約により急激に強くなったため、々手加減が……」

「ああ、なるほど。でもこっちに向けるのはやめてちょうだい」

「……向こう何もない」

あの子達なら數十分もすればマスターするだろう。そっとしておこう。

足元に鍬を擔いだグノームが現れた。

鍬を擔いでいるが、當然作業は魔法なので持っているだけである。

気分的な問題らしいよ? 尚、服裝はドレスな模様。

その辺りは拘らないのか……。

「ルナ様」

「なに?」

「サトウキビが収穫時です」

「砂糖にしようか」

グノームとサトウキビの方へ移し、収穫をする。

ついでに塩も作っとこうかな?

さくっと海へ"ジャンプ"して海水をれていく。

ああー、魚かー。お刺食べたいですねぇ……。

ビンチョウマグロいないかなー。カツオのたたきもいいなぁ。

こっちじゃ魔になってんのかな? ……ちょっと探してみるか。

Advertisement

水自は非常に綺麗だから、《月の魔眼》でもある程度は探せる。

流石にある程度、だが。まあ、潛ってもいいか。

朝ご飯はお刺を所する。

・・・・・・

・・・

いねぇ! くそっ! 私の朝ご飯が!

よし……潛るしか無いようだな。

・・・・・・

・・・

やっぱいないじゃないか!

……と言うか、冷靜に考えてみるとだ。

生息場所が分からないやつを海で探すとかただの馬鹿だな?

しかもこの世界、元の世界よりでかいから海も広いし。

あー……帰るか……。周りの奴らは食べる気がしない。と言うか、私はマグロかカツオが食べたいんだ。後で報を集めるか。港街で聞き込みか?

チラッ…………ん? チラッ…………んん!?

種族:グロマグロ

分類:魚

いてないと死ぬと言う何とも言えない奴。非常に素早く、獰猛。

味。

名前の由來は…………。

いた! マグロいた! 黒マグロか! 神様ありがとう!

あ、自分か。いや、そんなことはどうでもいい。早速ハイエースだ。

あ? いや、何かこっち來てるぞ? めっちゃ早いな? は、でかいなおい!

ん? 口を開け……開け…………おい、やめろ! B連打だB連打!

ああ!顔が!顔が!

割りと普通に巨大化したマグロなじだった顔があら不思議、大変

開いた口から手が出てきた……と思いきやその手達が更に分裂。

徐々に徐々に細い大量の手へと変? いや、分裂していく。

今まで顔だった部分が全て手になった。

『顔』だと思っていた部分は、全て大量の手が集まり、そのように見せかけていたようだ。

うわぁ…………。

もう名前通りグロマグロだったわ。誰だ? クロマグロとか思ったやつ。

Advertisement

味。『は』味。つまり、あの手部分はダメなんだな?

突っ込んでくるし、さっさと切り落としてだけ持ち帰るか。

地味に心するのが、何気泳ぐのに《作》かなんかしてるな?

強化された泳ぎに加え、魔法が乗るから速度がヤバい。

普通の人はどうしてるんだろうなー、とか思いつつ、すれ違いざまに切り落とす。

そのまま進んで行くの方だけ"プレスティージオ"で捕まえ引き寄せる。

すると首がパージされるが、ガン無視してを"ストレージ"に仕舞う。

顔部分は見なかったことにしよう。地味に構造が気になるが、気悪いからいいや。よし、帰ろうか。

塩製造裝置の前に"ジャンプ"して、海水をセット。

「あ! どこ行ってたんですかルナフェリア様!」

「ん? ああ、エブリン。ちょっと海の方にね」

「……海、ですか?」

「これをかすために行ったのだけど、朝ご飯も確保してきたわ」

エブリンはいている製造機2つをポカンと眺めている。そっとしておこう。

魚といえば捌かないとダメだな……。マグロの解なんかしたこと無いぞ?

しかもだ、醤油無いよね。はて、どうしたものか。

「ただ今戻りました」

「……ブリュンヒルデさん、いいところに」

「侍は呼び捨てが普通ですよ。なんでしょう?」

「ふむ。……このマグロ、捌けない?」

"ストレージ"からグロマグロのを取り出す。

「これは……。まさか、グロマグロですか?」

「そうそう。頭部分は気悪かったから切り捨てて來た」

「なるほど。頭部分は食べれませんし、正解ですね。捌くのでしたら解ナイフを突き立てれば」

「……存在忘れてたわ。そう言えば便利なものがあったわね」

早速ナイフを取り出し、ズブリ。

骨、皮、と分離される。それらをストレージに仕舞う。

骨は……ダシ? もしくはグノームに渡して料行きか。

そういえば、シードラゴンのさせてもいいな。

また魔道が必要になるか。1キロブロックが2個る程度でいいかね。

溫度は2度、度は75ぐらいを維持させようか。

1キロブロックを2個れても、多余裕があるを作

まず"クール"で溫度を一定に。結界で度を一定に。

埃などは結界で弾いてしまい、"ブリーズ"でそよ風を作り、空気を常に新鮮に。

これで35日以上放置してみようか。

製造箱 アーティファクト

    ルナフェリアの作品。

    を作るのに適した

    1キロブロックが2個る。

早速シードラゴンのを2ブロックれておく。

「なんですか? それ」

「おを更に味しくする箱。當分の間はこれで放置ね」

???狀態だが、それは後のお楽しみだ。完するのはだいぶ先だし。

「さて、朝ご飯と行きたいが、醤油がないのよね。どうしようかな」

「お醤油ですか? お城に行けばあるのですが……」

「……え? 醤油あるの?」

「あまり量はありませんが、ありますよ。昔迷い人が教えてくれたですね。なんでも、魚には醤油だろう! とかなんとか」

「ほうほう。同じ世界だった可能があるわね。前世の世界も魚と言えば醤油」

「流石にそこまでは分かりませんが、探せば記録が出てくるかもしれませんね」

「まあ、その辺りはどうでもいいわ。でも量産はできなかったの?」

「土地の問題で量産はできませんでしたが、今回広がったので増やすか? と言う話が出てたかと?」

「ちょっと果実持って素材と現換して貰ってくるわ。醤油が確保できれば料理の幅が広がる!」

さくっと転移して狀況を説明し、換して貰おう。

「……行っちゃいました」

「……行っちゃったよ」

ルナが転移していなくなった場所を眺めながら2人が呟く。

「あの方はいつもあんなじだから、慣れなさい」

お城勤め、かつ王族も擔當しているブリュンヒルデはそれなりに付き合いが長い。

その為、そこそこルナについては知っている。

「改めて観察して思いますが、やはりあの方は難易度が高いですね……」

は主人の微かな表作、更に長年の経験から行を予測し、常に1歩先の行を補助するのが仕事である。ベテラン侍の場合は、これまでの経験に加え、《奉仕學》スキルもあり、対象の求めている事がほぼ確実に分かる。

しかし、ルナフェリアの場合、表がほぼかず、座ってじっとしている時などは、言葉通り人形のようにピクリともかない。

つまり、長年の勘や、《奉仕學》の効きがいまいちである。

更に『転生者』と言うのも問題だ。世界が変われば前世の常識なんて役に立たない。だが、無意識に前世の記憶を元にしてしまうだろう。

そうなるともう、長年の経験からの部分も頼れるか怪しくなる。

「難敵ですねぇ……。下手したら王族の方々より難しいかもしれません」

ブリュンヒルデはディーボルト侯爵家の4として生まれ、い時から侍の道に生き、今や王族の対応もするベテランである。

そのブリュンヒルデが出した結論は『永くお仕えしてこの方を理解するしか無い』

「2人には侍としての基本のみを教えましょう。コツなんかは逆に邪魔になりそうですね」

見習いの2人を改めて観察する。

変える所があるが、大きな問題は無さそうだ。

としての立ち振舞、エブリンは元々貴族の令嬢。

そのまま使える所は使い、侍として使えない部分を変える必要がある。

武闘の家系であるディーボルト家、そのはしっかりと流れている。

対象のきを見るのは非常に得意で、侍としてその力を活かしている。

この仕事に関しては手は抜きません。それはもうみっちりと仕込みます。

おっと……。

「お帰りなさいませ。確保できましたか?」

「ええ。ただ、たしかにないわね」

醤油はブリュンヒルデの言うようにそんなになかった。

まあ、朝ご飯食べる分には足りるから、あるだけいいとしよう。

今日の朝ご飯はマグロの刺と炙りよー。贅沢な奴め。

・・・・・・

・・・

飯テロキャンセル。

ごちそうさまでした。

晝はシードラゴンのでハンバーガーでも作ろう。

朝ご飯を食べた後は、早速指導される2人を橫目にのんびり寛ぐ。

冒険者活といきたかったのだが、不死者の森と化しているところで一悶著ありそうだからな。しばらく待機するかね……。冒険者活をする、とはいったい……。

……霊達と池で遊んでよう。

・・・・・・

・・・

さて、そろそろお晝でも……む?

このじは……ベアテか? ああ、霊達が群がってる。そうっぽいな。

さあ、従魔はどうなっていることやら。

お、ベアテの卵がりだした。だが、これは……。

「すぐに離れなさい。すぐに!」

卵に群がっていた妖霊が離れていく。

マナをり、卵の周囲へと集させる。

それと同時に卵が目に見えてマナを吸い込み始め、輝きが強くなっていく。

霊達が吸い込まれないように周囲のマナをかき集め、卵に引っ張られてる力の弱い妖を引き寄せる。

霊のはマナの塊だ。こういったものにはとことん弱い。

力の弱い妖の場合、下手したら維持できず消滅する可能もある。

吸引力はそれほど強くはない。生まれたての妖でも無い限りは大丈夫だろうが、ここには生まれたても結構いるんだ。

最適化の最終段階だろう。魔もマナを好むようだし、周囲のマナを求めたか。

霊達や魔長には必須だろうからな……。

これは、ここに置いた私が悪いな。まあ、やっちまったもんはしょうがない。

終わるまで周囲のマナをかき集め、妖が吸われないように見ているとしよう。

と思ったが……が収まると同時に卵が消え、ベアテが出てきた。

「おはよう、ベアテ。ちょっとんだかしら?」

「おはようございます。……確かに……ちょっとみましたか?」

それでも3メートル強から2メートル中盤?、と言うところか。

まあ、でかい事には変わりないわな。

名前:ベアテ

種族:リーサルアサシンアラクネ

別:

分:皇帝種

稱號:忠実なる従魔

年齢:74

スキル

【武闘】

    《暗 Lv10》 《鞭 Lv9》

【魔法】

    《水魔法 Lv8》 《土魔法 Lv7》 《闇魔法 Lv6》 《妨害魔法 Lv10》

    《生活魔法》

【生産】

    《裁 Lv6》

    《力強化 Lv10》 《魔力強化 Lv10》 《 Lv10》

    《痛覚耐》 《狀態異常無効 毒・麻痺》

【その他】

    《跳躍 Lv9》

【種族】

    《隠 Lv10》 《萬能知 Lv10》

【固有】

    《死毒攻撃》 《魔力糸》 《聖魔糸》

【所持稱號】

    一般

    固有

        [至高を知る者] [忠実なる従魔]

契約によりスキルレベルが2ずつ上がったようだ。うん、強いな。

せっかくだから話を聞いておこう。まず、種族。

暗殺蜘蛛アサシンスパイダーから、暗殺毒蜘蛛ポイズンアサシンアラクネ。

その後魔王種となり、暗殺猛毒蜘蛛デッドリーアサシンアラクネ。

そして皇帝種となった今が、暗殺死毒蜘蛛リーサルアサシンアラクネか。

【固有】が《毒攻撃》《猛毒攻撃》《死毒攻撃》と上がっていったようだ。

平民コモナー、騎士リッターとアサシンスパイダーのままだったが、將軍ジェネラルからアラクネになったようだ。

毒を持ったのも將軍ジェネラルからと。

《暗》は爪などで、《鞭》は糸で攻撃する時に補正がるようだ。

普段は《隠》と《萬能知》と《妨害魔法》を駆使し、狩ってたようだな。

新しく増えたスキルは《聖魔糸》か。

どうも、霊と自分の力を組み合わせた糸が作れるようだ。霊の協力が必須のようだが……卵の時に霊達が群がってたからか? それで適正得ちゃったかね。

とりあえず……。

「リュミエール。ベアテに力を貸して《聖魔糸》使ってみてくれる?」

「分かりました」

ベアテがリュミエールを蜘蛛のおに乗せ、スキルを使う。

すると、半明の白い糸が出てきた。

次はオスクリタにやってもらったが、半明の黒い糸が出てきた。

どうも霊の影響をけるようだ。

火は赤、水は青、風は緑、土は黃、は白、闇は黒。

《聖魔糸》と言うだけあって、霊の力と魔の力の配分を変えると微妙に合いが変わるようだ。

霊の力を多くすると明るいになり、魔の力を多くすると暗くなるみたいだ。

そしてもう1つ、この『聖魔糸』を使用し、《裁》で生地を作った。

《聖魔糸》スキルで作られた『聖魔糸』、から作られた布だから『聖魔布』だな。

これがもう、不思議質としか言いようがない。

霊の力から作られた赤い『聖魔布』は、普通に『火の聖魔布』としておこう。

この『火の聖魔布』だが、薄く平べったい火を見ているようなじだ。

『水の聖魔布』も同じく、川の流れている表面だけを切り取ったような狀態と、きがあるように見える布が完した。

霊の力の一部を切り取った』と言っていいかもしれないな。

『火の聖魔布』で作った服なら常に暖かい。

『水の聖魔布』で作ったなら常にひんやり。

『風の霊布』で作ったなら常に適溫。

土、、闇はちゃんと確かめないと効果は分からないな。

恐らくだが、一致する屬布を使っていれば、魔法も強化されるんじゃないかな?

まあ、最強の布であることには間違いないだろう。

最大の問題は、派手すぎる事。

確実に目立つ。そりゃもう目立つ。

いくら強いからと言って、現実でビキニアーマーを裝備するか? と言えば分かるだろうか?

いくら最強の布だろうが、けの服を著るのはちょっと……。

「あ、數枚重ねればけませんよ?」

「なるほど! それなら問題ないね! 作ろう!」

ジェシカが重ねればけない事を発見した。

「エブリン、問題大ありでしょう? どう考えても目立つ」

「……その容姿の時點で目立つんですから、いいじゃないですか!」

……おっとー? 言い返せないぞ?

「そこで黙らないで下さい、ルナフェリア様。流石に悪目立ちします。服裝は重要ですよ?」

「まあ、そうね」

「とは言え、分ある方はそれに相応しい格好を。と言うことで、この布を使うこと自は賛です。使うのは、そうですね……白、青、緑……でしょうか? 半明ですし、この辺りを使えば…………」

ブリュンヒルデが霊達にめっちゃ見つめられている。

主に、今出なかった赤、黃、黒の3人に。これが、無言の圧力か……。

「……黒と赤の組み合わせもいいですね」

そして青、緑、黃、白に見つめられるブリュンヒルデであった。

「(このプレッシャーはヤバいですね。いやしかし、赤、青、緑、黃、白、黒を全部使って服を作るって無理でしょう? 無理ですよね? どう考えてもバランスが……どう考えても悪趣味な服に……)」

が、頑張れブリュンヒルデ!

「(……無理だと思われる事をこなしてこその侍? 今、試されてますか? 一旦落ち著きましょう……)」

お、おい! そっちの方向に頑張るな!

「(この『聖魔布』は1枚ではけで、服としては使えない。そこで數枚重ねてけないようにする必要があるわけですが……。あ、違うを重ねれば違う合いになりますね! これは素晴らしい。これを上手く利用すれば全使えそうですね……)」

ぶ、ブリュンヒルデー!

「えっと、ベアテ様? 全それぞれ、それなりの大きさを作れますか?」

「うん、可能」

「でしたらお願いします。多時間掛かりそうですが、重ね方次第で全使えそうです」

「だって、皆」

「「わーい!」」

わー、ヴルカンとシルヴェストルが嬉しそう。他の奴らも聲は出さないが嬉しそうだし。これはもうダメだな。もう、好きにしてくれ。

「ルナフェリア様? ドレスをお作りいたしますが、何かご希はありますか?」

「地味なやつ」

「……どう足掻いても無理です」

「……きやすいやつ」

「ふむ……」

さて、私の服はどうなるのか。

「背中開けよう! 翼用!」

も大きいからちゃんとアピールしないとね!」

誰にだ、誰に。

……私の服はいったいどうなってしまうのか。

「下半もあれだね! 2個ともあれだったし!」

「なるほど! ならあれでもっと豪華にしよう! 端っこの方はあえて1枚とかでけさせてさ!」

……仲いいなぁ! ヴルカンとエブリン! いつの間にそんなになったんだ!

「もういっそのことさ、こことここをこうして……」

「おお……!」

「……ベアテ、エブリンにも同じの作ってあげなさい」

「ちょっ! そ、それは……!」

ジトー…………。

「……ごめんなさい。すみませんでした」

見事な土下座である。

「エブリン? 侍になったのですから、自重しなさい。自分の仕える主様の服裝です。命懸けなさい」

そして、ブリュンヒルデにも怒られるエブリンであった。

……命懸けるのは……どうだろ。

    人が読んでいる<転生先は現人神の女神様>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください