《二つの異世界で努力無雙 ~いつの間にかハーレム闇魔法使いにり上がってました~》かっこつけたはいいけど、これどうすりゃいいのか

さて、これからどうするか。

ざっと計算してみたところ、警の數は三人ほど。元々は死回収のためだけに派遣されていたはずだから、それほど人數は多くない。

だが。

たとえこの場から逃れたとしても、今後はどうするか。

最低でも警察の洗脳だけでも解かなければ、永遠に高城は命の危険に曬されることになる。かなりの長期戦が予想される。

俺は右手をぎゅっと握った。拳のなかに汗が滲んでいる。まさか自分が警察から追われるになろうとは、つい最近までは想像すらしていなかったのに。

でも、こうして小のように怯えている高城を放ってはおけまい。

まずは報収集だ。

警察のひとりから、闇魔法によって脳を使役し、詳しい話を聞き出す。行はそれからだ。

おそらく警たちは現時點でもリベリオンによって脳を使役されており、俺の魔法が通用するかはわからない。だがやってみなければなにも始まらない。

決意をめ、歩きだそうとした、その瞬間。

「待って」

ふいに懐かしい聲が聞こえた。

高城の聲じゃない。まさか……

高鳴る鼓を意識しながら振り返ると、高城の隣に、懐かしい顔があった。

彩坂育。俺を異世界転移させ、すべての始まりとなっただ。 

「お……おまえ……なんでこんなところに……」

「吉岡くんが無茶しようとしてるからだよ。ここからかないで。彼らにあなたの魔法は通用しないわ」

「な……なに……?」

なぜそれがわかる。

俺が戸っていると、彩坂はさらなる驚愕の発言をした。

「この事件を仕切っているのは佐久間祐司。警察っているのも彼よ」

佐久間祐司。

その名前を聞いた途端、俺はを詰まらせ、いだ。警察にばれないように手で口を覆う。

「ちょ、ちょっと待て。さっきからわけわからないぞ。なんなんだその未來予測は」

「そこまで話してる時間はないの。でもお願い。信じてほしい」

その可憐な瞳に懇願されると、正直こたえる。

これまでも彩坂の助言には何度か助けられてきたし、彼がこの手の噓をついたことはなかった。

なにもわかっていない現狀、彩坂の言葉を信じるしかない……か。

そう自分を納得させ、俺は言った。

「じゃあ、教えてくれ。時間の許す限り、おまえが知りうるすべての報を」

彩坂はこくんと頷き、事のあらましをやや早口で喋り出した。

いわく。

かつて彼が言っていたように、世界は二つ存在する。異世界が「闇」なら、この世界は「」。

世界の魔法使いはを扱える。逆に異世界の住人は闇魔法を修得している。別世界の魔法は扱えない。

この世界は「」。

ゆえに闇魔法を使える者は通常いないはずなのだ。佐久間が俺の話を聞いて驚いていたのも頷ける。

しかしながら、その佐久間も実は「闇」に近い魔法を使用できると彩坂は言った。それゆえに、リベリオンナンバー2にまで昇りつめているのだと。

「例えるなら、そうね……『使役』の強化版といったところかしら」

「使役の、強化版……」

「うん。MAの干渉がいっさい及ばない圧倒的な『使役』の力。古山でさえ、佐久間に使役された人間の洗脳を解くことができないの。通常は、MAの高い者が解除を試みれば使役は解除されるのだけど」

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